子どもがインフルエンザにかかりました。
かかりつけ小児科医の話を聞いてびっくり。
「今どきタミフルは古い。大人は吸入薬か点滴でサッと治す時代」だそうです。
5歳の幼児にイナビルを選択
確認用笛で吸入可能か確認
小さな子は吸入薬を吸う力が弱いので、吸入薬は使用できないそう。
「4歳で吸える子もいるし、5歳で吸えない子もいる。5歳になったし、試してみる?」
「小児向けのタミフルは顆粒で苦くて飲ませるのが大変。全部飲めない子がほとんど。異常行動の話もあってややこしいし、できれば吸引一回で済ませた方がスッキリして楽よ。」
お医者さんにそういわれると、そうかなと思い、吸入できるかどうか確認する手のひらサイズの笛、【イナビル吸入確認用の笛】を試してみることに。
子どもは笛だと思って吹いて遊ぶ。うまく鳴らない。
このままじゃ、ちょっと無理かも?タミフル飲ませるの大変?どうしよう!と焦り、必死で「吸うのよ!!」と医師・看護師・ママに言われ、ちょっと怯みつつも、ふ―っと息をはいてから、口にくわえて思いっきり吸いこんで、無事にピー――――!!
「これあげるから、このあとも練習しておいて。本番は2回吸うからね。チャンスは一度よ!」とお医者さんに言われるも、
満員の待合室でこれをピーピーさせるの?絶対白い目で見られるし無理!薬局で薬剤師の指導のもと吸えるらしいし、一回できたんだしできるでしょ。と、ママのポケットへ。(病院でも薬局でも隔離部屋を用意されず、そのまま普通の待合室で待つことに)
薬局で吸入
薬局に行ってみると、薬剤師のおじさんが子どもに直接必至で説明してくれるんです。それが、慣れていなくて、大人でもわかりにくい。親が確認して説明し直しているうちに、子どもは見切り発車でわからないまま吸って息をとめてる!5秒息をはくのを我慢。
1回目は勢いではじめてしまって、一度に全部吸えていないようでしたが、もう一度吸えばいいみたい。(白い粉が出てくるのでわかります)
もう一度、吸い直してと指導され、吸い直しました。
2回目の方は落ち着いて、思いっきり息をはいた後、全部吸い切った気がします。
これでいいのかなぁと思いつつ、後ろを振り返ると他のお客さんたちが険しい顔。話の内容からインフルエンザとわかったらしい。他の飲み薬をもらって退散。
★イナビル確認用笛の袋
イナビル確認用の笛は薬局で最初に試してみたか聞かれたので、「これで確認しました~」と言うと、すぐに「捨てておきますね」と回収されたので、とっさに撮ったこの写真しかありません!残念…。
服用後
午後診で混んでて遅かったため、帰りはパパと合流し、テンション上昇。ぴょんぴょん跳ねる!お医者さんに駆け込んだときは歩けず抱っこで、呼びかけにもあまり答えなかったのに~。
「インフルエンザの異常行動は原因がわかっていないから、最低でも発症から2日は絶対に目を離さないでください。」と薬局のおじさんに言われたことを思い出し、「これ、異常行動?車の前に飛び出したらどうしよう?」と言いつつ、薬の効果こんなに早いの?元気になった!と喜んでいたんですが…
翌日、また熱が上昇。遊ばずゴロンとしたままボー。指だけ動いてる(ピアノが好きだから)。大好きなパパがだっこするのも嫌がる。「まれに熱が再発することがあります」とネット上の情報にあったのを思い出し、それかな?それとも、やっぱり、薬が吸えてなかった?タミフルも全部飲めない子が多いって言うし、どっちが良かったかなぁ。なんて思いました。(注射嫌いなので点滴は除外)
インフルエンザ薬の種類
気になって、自宅に帰ってから少し調べてみました。今の主流なものは4つです。
内服薬
タミフル
9歳未満と成人
カプセルかドライシロップ(多めの水で飲めば、粉のまま飲んでも大丈夫だそう)
小さな子は、粉薬のドライシロップ。
1日2回×5日間
吸入薬
リレンザ
5歳以上
専用吸入器と吸入剤(1日分として薬剤が4つ入っている)
1日2回×5日間
※1回の吸引で2度吸う
イナビル
5歳以上(吸引の力があれば、4歳でも可)
専用吸入容器…1つの吸入容器に、粉薬が2カ所に入っている。
10歳未満は1回(1容器)
10歳以上は2回(2容器)ー10歳でも体の大きさによって1容器
※1回の吸引で2度吸う
※薬局の薬剤師の指導のもと、吸うのが一般的。
【イナビルの吸入の仕方】
①薬剤が入っているケースをトントンとして粉を下の方へ集める。
②「1」をスライドさせる。
③ケースの底の穴を指でふさがないようにして持つ。
④息をはいて、粉の薬剤を一気に吸う
⑤5秒息をとめる
⑥「2」をスライドさせる。
⑦ ③~⑤と同様。
点滴
ラピアクタ
全年齢が対象(乳児から高齢者まで)
静脈から点滴
1回
2009年10月に塩野義製薬が厚生労働省に承認申請し、2010年1月13日、世界に先駆けて日本で初めて成人用が承認された。承認には通常1年から2年かかるが、新型インフルエンザの流行が考慮されたため、異例のスピード承認となった。初の国産抗インフルエンザ薬とされるが、実際に開発したのはアメリカのベンチャー企業であり、塩野義製薬は提携してライセンスを取得した形となっている。日本国内での臨床試験も塩野義製薬が行った。1回の投与時間が約15分の点滴薬であり、1回の投与で治療が完結するが、症状が重篤な場合は連日反復投与することができる。
(ウィキペディアより引用)
感想~知らない薬の選択は難しい
お医者さんに聞くまで知らなかった薬を選択し、子どもに使わせるのって…
診察室でネット検索して調べて考えるわけにもいかず、その場で判断しないといけないし、難しいです。
特殊な病気や薬なら知らなくても仕方ないですが、インフルエンザという一般的な病気の薬の知識くらい、仕入れておいたら良かったと思いました。