僕の知らない言葉を使わないで!
夕食時、「パパもママも、僕の知らない言葉を使わないで。」「小1レベルに合わせて話をしてほしい。」と言われて、ちょっとショックでした。いつの間にか、子どもは言葉の意味がわからず置いてけぼりになり、夫と私だけの会話になってしまっていたようです。
「パパもママも、小学校1年生の時のことを思い出して。その時、知っていた言葉を使えばいいんだよ」と言われましたが、
「当時のママとパパは今の◎◎ちゃんより、たくさん言葉を知っていたと思うな~。だって、ママとパパには上に兄弟がいたから。◎◎ちゃんはお兄ちゃんもお姉ちゃんもいないでしょ?」
「じゃ、どうしたら…」
「たくさん本を読めば語彙力がつくというけれど、本は毎日たくさん読んでいるし…」
本は読んでるけれど、小1向けの簡単なかわいい本ばかりで、難しい本の読書経験は少ないです。それが原因にも思えるけれど、読みたい本は自由に選んでほしい。
「わかった!もっと教材をとってくれたらいいんだよ」
通信教育を2つも(【まなびwith】 と 【進研ゼミ小学講座】 )とっているし、ちょこちょこ市販の問題集も買ってるのに!まだ足りない?
「その都度、わからない言葉があったら、「わからない」と言って。その都度説明するから」
ということで話は落ち着きましたが…
子どもが言葉の意味を聞かなくなった原因
辞書で調べるのが面倒
なんで子どもが「どういう意味?」と聞かなくなったのか、薄々、気付いていました。
ちょっと質問すると、「辞書で調べましょう」という言葉が返ってきて、調べるのが面倒になったから。
我が家には子ども用国語辞典が2冊あります。
左の方は、三省堂の例解小学国語辞典。
これ、幼稚園の卒園の時に記念品としていただきました。卒園から入学当初は、これでよく調べさせていました。
コンパクトでもちやすく、さっと調べたい時に重宝しました。
ただ、子どもの語彙があまりに不足しているので、読んでもピンとこないことが多くて、さらに調べを繰り返し、ひとつの言葉を理解するのにかなり時間と労力を費やしていました。
それを見かねて、いつも手元にあるスマホでその言葉に関する動画や画像を見せていたことがありました。
言葉の理解にスマホの画像や動画利用は?
言葉の理解って、画像や動画を見せた方が早いことありませんか?
例えば、「精米」
辞書には「玄米をついて、白米にすること」と書いてあります。
<玄米?白米?白米は白いお米のこと?玄米って?>となります。
そんな時は工程を動画で見せた方が、わかりやすい。玄米の理解だって一気に済みます。
でも、その言葉に関連する事柄の、例えば「精米」だと田植えから収穫までの子供向け動画まで見せたくなり、気が付けば動画に時間の浪費をされている!(スマホを子どもに渡せないタイプなので、必ず一緒に見ています)ということがありました。調べ始めると止まらない。
子どもは動画や画像が大好き。
子どもだっていちいち調べるのが面倒になり、「最初からスマホで調べてよ~」
自分で調べる習慣をつけて欲しいし、なんとなくいきなりスマホで調べるのにも抵抗感があったし、またダラダラと動画を見せ続けるのも嫌で、頑固に「まず辞書で調べてから」を繰り返していたら、質問がこなくなったんです。
今後しばらくは、自分の解説+潔く適度にスマホ利用で対応したいと思います。
辞書で調べて学習は、もう少し基本的な知識が増えてから。うちの子には少し早すぎました。
やっぱり小さいうちは、その都度、親が説明してやる方が、どんどん語彙力が増すんだと思います。でも、日常にない言葉を知ることも大事なので、もう一冊の辞書、レインボーの方を活用することにしました。
辞書読み学習開始
もう一冊の辞書はこちら。
学研の新レインボー小学国語辞典。
新レインボー小学国語辞典 改訂第5版 ワイド版(オールカラー) (小学生向辞典・事典)
- 作者: "金田一春彦""金田一秀穂"
- 出版社/メーカー: 学研プラス
- 発売日: 2015/12/08
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
幼稚園の頃に買い与えました。幼児用の辞典はすぐに時期が過ぎてしまってもったいないと思って小学生用に。
あちこちの大きな本屋を周り、厳選した辞典です。
写真上は【三省堂『例解小学国語辞典』】
写真下は【学研『新レインボー小学国語辞典』】
下の学研『新レインボー小学国語辞典』はカラーでみやすくて、言葉の数も十分。絵も豊富。わかりやすいけど、欠点が。それはワイド版なので重い!!なかなか、よいしょと自分で持って来て開かない。一度開くとそのままずっと読み続けるのですが、ちょっと言葉を調べたい時に手がのびるのはやっぱりコンパクトな方。活用しきれていませんでした。
付箋をつけていく、辞書引き学習は?
ひいた言葉に付箋を貼っていく『辞書引き学習』は、入学当初にチャレンジ済です。
付箋の数が、子どもの頑張った記録になり…というものですよね。
付箋同士がくっついて、開きにくいなどの話を読んだことがありますが、辞書引き学習用の付箋で解決できます。
私たちがつまづいたのは、そういうところではなく、もっと初歩。
①付箋に調べた言葉を書くのが面倒。
②付箋をベタベタはるのが面倒。
③いずれ剥がすとしたら、それも面倒。
親の私もそんな気持ちになっていたので、子どもだってそう。
やっぱり続きませんでした。
ゴロゴロ楽々学習
今回は何をしたかというと…
何も言わずに、ソファーの上に開いて置いただけ。
ゴロゴロ~しながら、どんどん、読みすすめています。別に付箋を貼らなくても読んでくれたらそれでいいんです。
子どもがゴロゴロするソファーにはすでに小学生新聞がありますが、辞書も仲間入りしました。
もともと夫はソファーに物を置くのが好きでないタイプなので、一時、新聞も片付けられましたが、また戻してしまいました。
自然に、ゴロゴロしながら読んで学習してもらうのが一番楽なんですもん。
辞書を最初から最後まで読ませるんじゃなくて、気がむいたページを好きなだけ。
いつの間にか、三省堂『例解小学国語辞典』の方も持って来て、見比べていました。
これなら、親子とも楽です。
大人が使う言葉の語彙が増えるように、『サザエさん』とかじゃなくて、できるだけ大人向けのテレビをつけることも、意識して増やすようにしていますが…
効率悪いですよね。次の記事に続きます。