- 年に3回の検定日以外に検定を受けることはできるか?
- 英検~【英検2020 1 day S-CBT】
- 漢検~【漢検CBT】
- 算数検定(数学検定)~個人でも準会場受検ができる
- 進学や就職で必要な方におすすめ
年に3回の検定日以外に検定を受けることはできるか?
新型コロナウィルスにより中止になった検定試験も出てきています。
仕方ないことですが、年にたった3回しかない検定日が中止になると、次の検定日までが長く困りますね。
※こちらに年3回の試験日程と、中止になった場合の協会の対応などを書いています。
私自身はもう検定類にチャレンジしていませんが、英検・漢検・数検(算数検定)に子どもが時々チャレンジしています。
受けようと思っていた検定日が新型コロナウィルスなどで中止になりそうだったり、用事があると次の検定日になってしまい、延び延びになってしまいます。
今まで年3回の検定日のどれかに受けることしか考えていませんでしたが、他の日程で受けることはできないか調べてみました。
英検~【英検2020 1 day S-CBT】
2020年から一般も受験可能
「英検S-CBT」は、これまで高校2年生以上の大学入試を控えている方しか受験できませんでしたが、2020年4月からは従来の英検と同様、誰でも受験できるようになったようです。
2019年11月1日の文科大臣の大学入試での英語民間試験の活用延期の発表を受け、「英検S-CBT」の予約申込・本申込の対象者は、高校2年生以上の大学入試を目的とされる受験者様に限らせていただいておりましたが、従来型英検と同様に一般の皆様にも広く門戸を開放させていただく目的で、2020年度より一般の皆様にも受験いただけるよう、「一般申込」を実施させていただきます。
(2020年度 「英検2020 1 day S-CBT」 実施概要|英検2020 1 day S-CBTより引用)
※パソコンの基本的な操作(マウスクリック、キーボード入力等)ができることが必要です。
※年少者の場合、身分証明書は保険証(コピー)でOK。
従来の「英検CBT」を「英検S-CBT」に統合(2021年4月~)
2021年4月より「英検CBT」を「英検S-CBT」に統合されるそうです。
⇒2021年度より英検のCBT方式を「英検S-CBT」に統合いたします
そのため、従来の「英検S-CBT」から若干形式が変更されています。
※出題内容、難易度、採点基準は従来型の英検と同様。
同一級を同じ期間に3回受験可能!
これまで、「英検S-CBT」は各検定期間に同一級は1回しか受験できませんでしたが、2回受験できるようになりました。
そのため、1期間に従来型の本会場(もしくは準会場)受験1回、「英検S-CBT」2回の合計3回、同一級を受験できます。
期間は年に3回用意されています。
第1回…4月~7月
第2回…8月~11月
第3回…12月~3月
年間にすると9回受験するチャンスがあるということです。
※同じ回の本会場受験と準会場受験はできません。
スピーキングは吹込み式
【英検2020 1 day S-CBT】は「従来型の英検と同じ出題形式を取りつつ、スピーキングテストを吹込み式として1日で4技能を測る」ことができる英検です。
ここで言う「スピーキングテスト」は従来型の2次試験の「面接」のこと。
つまり、わざわざ1次試験とは別の日に、二次試験の面接を受けに行く手間が省けるんです!
忙しい人にとっては嬉しい仕組みですよね。
ライティングは手書きとタイピングを選択できる
「CBT」とはComputer Based Testingの略 で、パソコンを使って受験する方式です。
そう聞くと、長い文章を短時間でタイピングすることが出来ないと難しいと思いますよね。
ところが、英検のS-CBTは手書きとタイピングの2種類があり、ライティングの解答方法を選択することができます。(申し込み時に選択)
タイピングに自信のない方も、安心して受検できますね。
※以前の「英検CBT」はタイピングのみ、「英検S-CBT」は手書きのみでしたが、今回「英検CBT」が「英検S-CBT」に統合されたため、選択式になりました。
リーディング・リスニングはパソコン画面上でクリック選択
問題内容がコンピュータ画面上に表示され、答えをパソコン上で選択して解答する方式で、基本的にクリック操作が出来れば問題ないそうです。
※英検S-CBTは、もともとリーディングテスト、リスニングテストもマークシート方式でしたが、2021年4月~CBTと統合し変更になりました。
受験会場が多い
準1級を実施している日や会場は制限されますが、2級~3級は比較的多くの会場や日程から選べます。
地域によって会場数の違いはありますが、例えば大阪府だと15もの会場から選べます。
www.eiken.or.jp
これまでの検定会場が遠く受けにくかった方には朗報ですね。
原則毎週土日に実施です。
ただし、申込期間が検定日より1ヵ月以上前に締め切られるようなので、早めの対応が必要です。
※2020/5/28に出された次の文書もご参考になさってください。
⇒8月以降、原則、全国47都道府県、毎週土日実施、一部会場では平日祝日実施のお知らせ
検定料が安い
「英検S-CBT」の検定料は、従来型の英検(本会場受験)よりも500円安いです。
※2021年4月から値上げされました。
<準1級>
従来型英検 8,400円 ⇒ S-CBT 7,900円
↓2021年4月~
従来型英検 12,600円 ⇒ S-CBT 12,100円
<2級>
従来型英検 7,400円 ⇒ S-CBT 6,900円
↓2021年4月~
従来型英検 9,700円 ⇒ S-CBT 9,200円
<準2級>
従来型英検 6,900円 ⇒ S-CBT 6,400円
↓2021年4月~
従来型英検 9,200円 ⇒ S-CBT 8,700円
<3級>
従来型英検 5,900円 ⇒ S-CBT 5,400円
↓2021年4月~
従来型英検 7,900円 ⇒ S-CBT 7,400円
※ S-CBTは対象が準1級~3級になっています。4級・5級をご検討の方は準会場の受験もご検討ください。
2級以下なら準会場の日程で受ける選択も
準会場の試験日は、本会場の試験日と一週間ほど違う会場もあります。
準会場受験は対象が2級~5級で、検定料が従来型の本会場受験より3千数百円~2千円くらい安くなっています。
漢検~【漢検CBT】
誰でも受験できる
漢字検定もパソコンを使った試験「漢検CBT」を実施されています。
コンピューターを使って漢検(2~7級)を受検するシステムです。資格のレベルや認定については、紙での検定と変わりません。このシステムを導入しているお近くの検定会場で受検可能です。
(漢検CBT受検 | 日本漢字能力検定より引用)
誰でも受検可能となっており、本人確認書類は小学生の場合、保険証だけでよいそうです。
キーボード入力+タブレットに専用ペンで記述
誰でも受験できますが、パソコンを使っての試験なので、
①キーボード入力(ローマ字・カナ入力選択可能)
②マウス操作
③液晶サインタブレットに専用のペンで記述
ができることが必須です。
<受検方式>
読み問題(キーボード入力)
多肢択一式(マウス操作)
書き問題(タブレットに専用ペンで記述)
検定料は同額・会場は多数
<検定料>
通常の検定料と同額です。
2級 3,500円
準2~4級 2,500円
5~7級 2,000円
<会場>
会場も多く地域によってばらつきがありますが、大阪だと10程度あります。
⇒テストセンター | CBT-Solutions CBT/PBT試験 受験者ポータルサイト
受験日の4日前までの日程で、空席がある場合に申し込み可能となっています。
算数検定(数学検定)~個人でも準会場受検ができる
団体に所属してなくても準会場受検できる
英検や漢検などと同じように、算数検定(数学検定)も準会場となっている学校や塾などで団体受検が実施されていますが、
算数検定はその団体に所属していなくても準会場で受検ができるようです。
もともと友人が、どの団体にも所属していないのに個人受験の日以外の日に子どもに算数検定を受けさせたような話をしていたので、不思議に思っていて、個人受験の申し込みを逃したときに調べてみました。
算検(数検)は団体受検(準会場受検)の検定日が多い
団体が検定を実施することができる検定日は、2020年度は18回ほどありました。
もちろん、それぞれの団体が必ずしも毎回実施されているわけではありませんが、
どこかの団体でその日時に実施されている可能性があります。
受けたい検定日に実施している最寄り会場(団体)を探す必要がある
受けたい団体検定日に受けたい会場(団体)が実際に検定を実施するとは限りません。
会場を探さないといけませんが、それぞれの団体受検検定日に実施されている会場数はそれほど多くありません。
こちらに会場がのっています。
さらに、検定日より2ヵ月以上前から申し込みを受け付けている場合があり、定員がいっぱいになると締め切られるので早めに探しておく必要があります。
個人受験より準会場・団体受検の方が検定料が安い
個人が準会場受検をするのは実施日時や会場をしらべたりと少しハードルが高いですが、受験費用が安くなるメリットがあります。
準会場・団体の検定料の方が1,200円~500円くらい安くなっています。
<準1級>
個人6,700円 ⇒ 準会場・団体5,500円
<2級>
個人 6,000円 ⇒ 準会場・団体4,800円
<準2級>
個人 5,200円 ⇒ 準会場・団体4,000円
<3級>
個人 4,500円 ⇒ 準会場・団体3,500円
<4級>
個人 4,000円 ⇒ 準会場・団体3,000円
<5級>
個人 4,000円 ⇒ 準会場・団体3,000円
<6級>
個人 3,000円 ⇒ 準会場・団体2,500円
<7級>
個人 3,000円 ⇒ 準会場・団体2,500円
<8級>
個人 3,000円 ⇒ 準会場・団体2,500円
※2022年10月検定から値上げされ、個人受験と提携会場受験の検定料が同じになります。
【個人受験・提携会場受験、共通の検定料】
1級 8,500円
準1級 7,300円
2級 6,500円
準2級 5,600円
3級 4,900円
4級・5級 4,300円
6級~8級 3,200円
かず・かたち検定 2,700円
詳細については下記をご覧ください。
⇒2022年10月検定からの検定料改定について(個人受検・提携会場受検) | 数学検定・算数検定(実用数学技能検定)
(2022/2/9追記)
進学や就職で必要な方におすすめ
次の方はCBT(パソコンを使う受検方法)や準会場での個人受験の検討をされてはどうでしょうか。
①入試・就職に向けて、なるべく多くの検定を受検したい方
②従来の検定方式の場合、会場までの道のりが遠い
③通っている学校や塾で検定を実施していない
(最近は公立小学校でも漢字検定等を実施されているようですが、すべての学校で実施されているわけではありません。)
就職や進学で必要なのに、新型コロナウィルス騒ぎで予定していた日に受検できず、次回の検定日に用事あるなどで間に合わない方は、新型コロナウイルスの感染が落ち着いたら、ぜひ利用して頑張ってください!
うちの子はまだ小学校低学年なので、特にある特定の級を取ったら入試で有利になるなど、何かよいことがあるわけではありません。算数検定の準会場受検は小さな子でも負担なく受検できそうですが、パソコン類を使った受検方式の英検S-CBTや漢検CBTは、ある程度パソコン類の操作になれた小学校高学年以上の受検の方が良さそうですし、タイミングがあえば算数検定の準会場受検を利用するくらいにしておこうと思っています。
~検定関連記事~
※2021/2/17追記・編集しました。
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