歴史資料をデリバリーして、探究する番組
偶然、面白い番組をみつけました。
歴史資料をデリバリーして、探究する番組です。
歴史は資料から探究してこそ楽しい!
舞台は“とある”歴史番組の収録現場。プロデューサの飯塚とディレクターの豊本が、次回の番組ネタを相談していると、毎回「歴史上の素朴な疑問!?」の壁にぶちあたる。
そんな二人にとっての救世主が、歴史のなぞ解きに必要な資料を“いつでも”“どこでも”配達してくれる歴史資料デリバリー会社 配達員『レキデリ』角田だ。
あなたも一緒に、歴史資料をいろいろな視点で調べながら、歴史のなぞ解きに挑戦してみませんか?
(アクティブ10 レキデリ | NHK for Schoolより引用)
『歴史にズバリ』という歴史番組収録現場の設定
NHK for Schoolで別に「歴史にドキリ」という番組がありますが、
それと似た名前の「歴史にズバリ」という架空の番組設定になっています。
【東京03】の軽快なトークですすむ
歴史番組のプロデューサー飯塚悟志さんとデレクター豊本明長さんが次回の番組ネタを相談しているところから始まるんですが、その会話が軽快で面白いんです。
間がいいなぁと思ったら、飯塚悟志さんと豊本明長さんって、「東京03」のお笑いトリオのお二人だったんですね。
残りの一人は?とご心配された方もいらっしゃるでしょう。
ご安心ください。角田晃広さんはデリバリースタッフとして登場します。
スマホで簡単デリバリー・完璧なデリバリーファッション
新型コロナウィルスの影響でデリバリーが大流行りですが、その時代を反映して、スマホで簡単にデリバリー!
注文したところからオープニングテーマ曲が流れます。
オープニング曲が終わると今どきのデリバリーファッションばっちりの角田晃広さんが登場。
デリバリーの大きな箱には資料が詰まっている設定で、
世界地図や出土された刀のレプリカなど様々な資料が出てきます。
レキデリさんが資料を解説・2人が資料から読み取ったことを整理
このレキデリさんは届けて終わりではありません。
レキデリさん自らが楽しく軽快に資料を解説、探究が進むように助言をして、2人が読み取ったことを整理し、ナゾトキをサポートしてくれます。
途中で、番組の2人が資料から読み取り考えたことを整理する図も出てきます。
テーマ曲はすぐに口ずさめる
テーマソングは「歴史デリバリー レキデリ~♪」で終わり、頭に残る曲になっています。
うちの子も、毎回一緒に歌うようになりました。
この歌詞と曲が次のサイトに載っています。
《NHK for School》で見放題
資料も保存・印刷できる
「NHK for School」で番組は見放題です。
「元はなぜ日本を攻めた?」の回はこんな感じです。
チャプターもあらすじもあり、さらには資料があります。
各資料には、資料の解説と「探究のヒント」が書かれています。
もちろん、資料の保存・印刷できます。
放送リスト
すでに放送され、すぐに視聴できるテーマは次の6回分です。
第1回 (放送日:9月25日、10月2日、10月8日、10月15日)
江戸幕府はなぜ長く続いたのか?
今回のテーマは、ズバリ!江戸幕府はなぜ長く続いたのか?徳川260年のなぞに迫る!≪レキデリ≫が持ってきた歴史的に重要な3つの資料から読み解いていきます。
第2回 (放送日:10月9日、10月16日、10月22日、10月29日)
ヤマト王権はどうやって権力を広げた?
今回のテーマは、ズバリ!「ヤマト王権はどうやって権力を広げた?」古代王権のなぞに迫る!歴史資料デリバリー会社≪レキデリ≫が持ってきた3つの資料から読み解きます。
第3回 (放送日:10月23日、10月30日、11月5日、11月12日)
元はなぜ日本を攻めた?
今回のテーマは、ズバリ!「元はなぜ日本を攻めた?」2度に渡って攻めてきた帝国の野望に迫る!歴史資料デリバリー会社≪レキデリ≫が持ってきた資料から読み解きます。
第4回 (放送日:11月6日、11月13日、11月19日、11月26日)
戦後 なぜ経済復興が進んだ?
今回のテーマは、ズバリ!「戦後 なぜ経済復興が進んだ?」。終戦から奇跡の復興を遂げた日本経済のカラクリに迫ります!≪レキデリ≫が持ってきた資料から読み解きます。
第5回 (放送日:11月20日、11月27日、12月3日、12月10日)
宣教師はなぜ日本に来た?
今回のテーマは「宣教師はなぜ日本に来た?」その知られざる謎に迫る!?歴史資料デリバリー会社≪レキデリ≫が持ってきた当時のヨーロッパ情勢を知る資料から読み解く。
第6回 (放送日:12月4日、12月11日、1月7日、1月14日)
藤原氏はなぜ権力を握れた?
今回のテーマは、ズバリ!「藤原氏はなぜ権力を握れた?」歴史資料デリバリー会社≪レキデリ≫が持ってきた平安貴族・藤原道長の資料から、その謎に迫ります!
私たちは第6回分まですべて視聴してしまいました。
2021年1月以降の放送予定リストも載せておきます。
第7回 (放送日:1月8日、1月15日、1月21日、1月28日)
なぜ朝廷や貴族から武士へ支配者が代わった?(仮)
第8回 (放送日:1月22日、1月29日、2月4日、2月11日)
ペリー来航!開国で日本はどう変わった?(仮)
第9回 (放送日:2月5日、2月12日、2月18日、2月25日)
明治政府はなぜ多くの改革を断行した?(仮)
第10回 (放送日:2月19日、2月26日、3月4日、3月11日)
デモクラシーが発達したのになぜ日本は戦争に?(仮)
資料から読み解く練習ができ、探究心を育ててくれる
この番組を知ったきっかけ
うちには小2の男の子がいるのですが、夕食の最中にどうしても読みかけの本が気になるらしく、席を立って読みに行こうとするので、夫が適当にNHK for Schoolから動画を出し、「動画を見ながら食べていいから席を立たないで」と言ったのがきっかけです。
この時、夫がなんとなく出した動画が「レキデリ」でした。
私は食事中に動画反対派なんですが、テレビを見ながらご飯を食べる家庭も多いし、YouTube動画と違ってテレビ感覚で見ることが出来るのでNHK for Schoolのみ、OKにしています。
食卓で意見を出し合い楽しめる番組
歴史を知らない小さな子・大人にも
大人は学校で一通り歴史の勉強を済ませているので、この資料から何を読み取って欲しいのかわかってしまいますが、うちの子はまだ小2です。
まだ歴史漫画程度の知識しかありませんし、歴史資料も子どもにとっては新鮮。
学校でしっかり歴史の勉強をしていない時期だからこそ、純粋に資料から謎を解き明かすことが出来るようで、ものすごく楽しそうでした。
これは、これからの時代に求められる資料から読み解く練習につながる気がします。
また、中高生向きに作っている番組なので、「東京03」のお笑いのテンポの良さで大人も楽しめ、家族で視聴するのにぴったりでした。
番組の中ではプロデューサーとデレクター役の2人の間で会話をしながら探究がすすむんですが、それと一緒に食卓でも家族でいろんな意見が飛び交います。
家族でアクティブラーニング
「ナイス!」と常に褒めてくれるから自分の考えを言いたくなる
レキデリさんは、常に「ナイス!〇〇」褒めてくれます。
(もともと、そういう芸風だからだと思いますが)
少し解釈を間違った場合も、
「ナイス!早とちり!」
と褒めて、この資料を見ればその解釈は違うということがわかるものを出してきたり、
「いいですね~探求が深まってきましたね~!」
と、合いの手を入れてくれたり、とにかく、よく褒めてくれます。
褒め倒して、どんどん自分で考え、自分の意見を言いやすい雰囲気を作ってくれています。
答えをはっきり示さず終わるから探究が続く
そして、いつも、最後ははっきりとした解釈を示すことなく、「そう!!…かもしれないですね」「歴史の解釈は様々」として、さらに探究をしようという状態で終わります。
新しい資料を置いて行って謎を深めたり、新しい資料が欲しくなる状態で終わったり。
だから、番組が終わった後も家族での会話や探究は続きます。
新しい時代の学び、これからの学校はこういう学びになるんだろうなと思わせてくれる番組でした。
うちの子は「藤原道長の息子、頼道の資料が欲しい~パパのスマホでレキデリして~」と訴え、「レキデリ」ごっことして、パパはレキデリ係、ママはデレクターなど役柄を与えて忙しい朝にごっこ遊びをしようとするくらい、はまっています。
もし、この番組をご存知ない方いらっしゃったら、ぜひ一度ご覧になってください!
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