高学年の理科は難しい!
天体の部分でつまずく
子どもに「ここがわかりにくい」と言われて、見てみると…
天体の部分でした。
通信教育、進研ゼミ「中学受験講座」5年生4月号の教材です。
量が増えて内容も難しくなったなぁと思っていましたが…「理科大好き!」なので、まさか理科で質問がくるとは思っていませんでした。
実験大好きですし、
4年生の「中学受験講座」は、サクサクすすめていたんです。
そういえば、4年では太陽とかは出てきませんでした。
でも、宇宙好きだし…
図鑑はよく眺めていましたが、地軸の傾きとか、南中高度はなかったかな?
これをどう説明しようか、やっぱり定番の地球儀とライトを使って?
いろいろ考えましたが、私自身、天体は得意ではなく時間の浪費が予想されるため保留に。
とりあえずテキスト問題そのものは説明してわかってもらいましたが、
親も子もすっきり全体がわかっていないような気がして、気になっていました。
参考書を買おう!
定番の中学受験用の参考書をチェック
そんな時、ちょうど大型書店に行く機会があったので、まず、親世代からある「自由自在」をチェックしてみました。
新しくなっています!最新のものは2020年に出されたものです。
子どもが疑問に思った部分を開いてみると…う~ん。簡単に書かれていました。
「一を聞いて十を知る」タイプの子ならこれで充分なのかもしれません。
次は、「ビジュアル理科事典」系。
(↑「できる子」ってタイトルがすごいですね…)
図や写真が載っているのはいいんですが、写真や図の説明があるだけで1つの物事に対しての説明が少なかったです。
一度習ったところを再確認したり、授業の資料として利用する感じがします。
「資料集」じゃなくて「参考書」「教科書」の類が欲しいのに…(辛口です)
先ほど書いた「自由自在」や「ビジュアル理科事典」「できる子図鑑」など高学年がガッツリ中学受験によく使う本が集まっているコーナーではなく、なんとなく「はなまるリトル」系の低学年の問題集やZ会の「グレードアップ問題集」などの受験はしないけどしっかり勉強したい子向けの本があるコーナーに行ってみると、見たことがない本がありました。
この記事のタイトルに書いた【小学理科か・ん・ぺ・き教科書『新しい教養のための理科 応用編』Ⅰ・Ⅱ】です。
「小学理科か・ん・ぺ・き教科書『新しい教養のための理科 応用編』Ⅰ・Ⅱ」に感動!
「小学生の理科」の範囲を超えている!
「か・ん・ぺ・き教科書」「教養のための理科」となっていて、学校の教科書に準じた基礎的な参考書なんだろうなぁと見てみると…びっくり!「ここまで詳しく書いているなんて~!」と感動しました。
大きさはA4サイズ。目次はびっしり。
「まえがき」に次のように書かれていました。
一般の読者の方々は「小学生でこんなことまで勉強するの?」と驚かれるかもしれません。しかし、本書で扱っている内容の大半は中学受験で実際に出題されている内容であり、同時に理科の多くの分野は、ある程度「原理」「原則」や「背後関係」にまで踏み込んで説明したほうが理解しやすく、また子供たちの興味を引くことができると、私たちは考えています。
本当に驚きました。たしかに中学受験で出題される内容も多いですが、それ以上の範囲が載っています。しかも、まえがきにも書かれているようにしっかり【「原理」「原則」や「背後関係」にまで踏み込んで説明】されていて、わかりやすかったです。
Amazonのコメント欄を見てみると、やはり、【塾の授業で理解できなかった部分の補完に使っている】というものがいくつかありました。
深く考え理解しようとすると余計にややこしくなくから、仕組みを丸覚してこういう時はこうと機械的に処理するタイプ(数学の公式を丸覚えして当てはめるなど)の方は、シンプルに大事なことだけ書いている一般的な「中学受験用」の参考書の方が効率よく習得できると思います。
また、学習開始が遅く中学受験本番までの期日が迫っている方は、理科だけに時間を割けないでしょうし、背後関係まで学んでいる場合ではないので、おすすめできません。
本格的な中学受験の勉強が始まる前の、時間に余裕がある低学年から中学年の方に、図鑑感覚で読んで欲しい本でした。
図鑑のような内容!イラストや写真が鮮やか!眺めているだけ楽しい!
図鑑感覚でと書きましたが、本当に図鑑のような内容なんです。
植物の進化について書かれていたり、
地球と生物の歴史について書かれてたりします。
鮮やかなカラーでイラストや写真がたくさんあって、眺めているだけで楽しいです。
息子はソファーでゴロゴロ読むことが多いですが、オンライン授業の開始待ちの時にもよく眺めています。始まるまでの退屈な時間に読むのにぴったり。
オンライン英会話の開始待ちだけでなく、進研ゼミ小学講座の理科のオンラインライブ授業の時も!(小3なので「塩と砂糖ではどちらが重いか?」などの内容でした。最後に理系の特別なお仕事に就いている方のインタビューもありました)
次の記事に書こうと思いつつ書き忘れていましたが、4月のオンラインライブ授業は、算数の基礎編・応用編と理科です。
小3の【チャレンジ(紙教材中心コース)】【作文・表現力講座】と小5の【中学受験講座】を同時に受講しています。2学年分受講することにしたいきさつは次の記事に書いています。
緊急事態宣言が出たら学校のノートパソコン、クロームブックを持ち帰りオンライン授業をする話を学校の先生がしていて、少し前、オンライン授業をする練習を学校でもしたそうで、「入室する練習をした」と得意そうに言っていました。(各家庭と学校を繋ぐ予行演習は以前したことありますし、小学校よってはすでに土曜にオンライン授業をしています)※追記です。「ひとまず方針が変わってオンライン授業にすることはなくなった」と先生から聞いたそうです。「せっかくそのために機材もそろえて練習もしたのにね~」と言っていました。確かにせっかくノートパソコンも全員分揃えて準備したのに…という気分ですね。
今後、ますます子どものオンライン授業が増えそうです。
文章でしっかり説明されている
対話から始まるから小さな子も自然に理科の世界へ
次のように、【写真や絵だけを眺めていたい!文章を読むのが面倒!】という感じそうな部分は、自然に文章に入っていけるように対話が書かれています。
「ねえねえ、お日さまって何なの?」「『さま』がつくぐらいだから、きっと偉いんだよね」なんて会話があり、日常から天体の世界へ導てくれます。
小さなお子さんも眺めるだけなく、楽しんで読めると思います。
図や写真と文章のバランスがいい!
「文章ばかりびっしり書かれていて絵が少し」だと、とっつきにくく楽しさが足りませんよね。でも、先ほどとりあげた中学受験用の定番の参考書のように「写真や絵が中心で文章が少し」では、説明が足りずわかりにくいですよね。
しかし、この本は、その間くらいの「文章と図や表・イラストが半分くらい」なんです。
なかなかいいバランスですよね。文章も赤字や太字で書かれている部分もあり、フリガナもついています。
つまづいた天体の部分もこれでスッキリ
この本を買うきっかけになった進研ゼミ「中学受験講座」でわかりにくいと言っていたのはこの部分です。
進研ゼミの「中学受験講座」は、塾に行かずに中学受験する子のための教材ですから、丁寧にしっかり書かれていて、先ほどあげたポイントだけに絞って掲載している定番の中学受験用の参考書より詳しくわかりやすく書かれています。
それでも、ピンとこない感じでしたが、こんな風に「みかけの太陽の動き」のページでいろんな図を見て、すっきりわかりました。(子どもだけでなく親も)
難しい内容もわかりやすい!低学年からじっくりと時間をかけて読むのがおすすめ
ちょっと難しい内容も普通の小学生が理解しやすいように詳しく書いてあります。
大事なことだけ簡潔にではなく、広く深くやさしく説明して欲しい方むけの本です。
そういう本を求めていらっしゃる方は、ぜひ一度ご覧になってみてください。
図鑑好きの子なら低学年、もっと小さい子でも読めると思います。
私個人の意見ですが、高学年は何かと忙しくなるので、小さな頃からじっくりと、暇をみつけては読んで楽しむのがおすすめです。
進研ゼミの中学受験講座を早めに始めていて良かったです。5年生になってつまづいても、この本を探し当て読んで楽しむ余裕なんてなく、表面上の学習で終わっていたと思います。
応用編Ⅱ(物理・科学分野)もそのうち購入する予定です。
教材の費用は嵩むので中古本を購入することが多いのですが、今回は内容に非常に感動したのでメルカリなどの中古ではなく、新品を購入しました。少しお値段高めの本ですが、それだけの価値があると思います。(検索すると中古がたくさんでてきますが、古い発行年のものもあり内容が違うので購入の際はご注意ください。今回取り上げたのは2009年に発行された本です。)
「基礎編」と「受験編」もありますが、「基礎編」は本当に基礎で、「受験編」は問題集のようなもの。
息子は進研ゼミの中学受験講座をとっていて、必要ないように感じたので、今のところ、購入する予定はありません。(基礎編の内容は進研ゼミのテキストに書いてあるし、演習問題もあるので)
「教養のための」と書かれているように、中学受験で出ない内容もたくさんあり、受験勉強以上の学習ができます。
受験勉強にも使えますが、受験をしない方の教養にもおすすめのシリーズです。
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