2020年新学習指導要領に対応した地図帳
今回は、以前こちらの記事でも少し紹介させていただいた地図帳のことを、
満月ママ(id:fukutsuno_toushi)様にご紹介頂いたので、
じっくり書いてみたいと思います。満月ママ様、いつもありがとうございます。
これまで小4から配られていた地図帳ですが、2020年の指導要領改訂により、小3から配布され、授業で活用することになりました。
時代に合わせて、教科を超えて活用をすることを想定して作られています。
学校から無償で配布される教材ですが、大型書店やインターネットからも購入しようと思えば購入できます。
息子の担任の先生は、これまで通り地図帳は小4から学校で使うことにし、学校で全員分の地図帳をお預かりをされていたので、購入しようか迷いましたが、個人面談の時にお話しして特別に持ち帰らせて頂き、小3から家庭で使わせていただくことにしました。
小さな子が楽しめる工夫がたくさんある
大きく見やすい!かわいいイラストがたくさんある!
家で名前を書くために、最初に学校から持ち帰って来た時、とても驚きました。私が子どもの頃に持っていた学校から配布された地図帳とは全く違っていたからです。
使用開始学年が下がったからか、小さな子も馴染みやすい優しく楽しい雰囲気が漂う地図帳となっていました。可愛らしいイラストがたくさん出てくるので、小3以下の小さなお子様も興味を持ってくれると思います。
地図帳の大きさも以前学校で使われていたものより大きくなり、扱いやすいA4版となっています。
地図そのものも小さな子が見やすいページが多数あります。
もちろん、高学年向けの詳しく書かれたページもあります。
キャラクターが話しかけてくれる!
それだけでなく、この地図帳には空の上から眺めることができるスズメのキャラクター、スパロウ先生や地図帳を使う学年小3・小6の子どもが出てきます。
イラストの雰囲気がごく普通のマンガのイラストで嫌味がなく、どなたにも馴染みやすいと思います。
この子たちが地図帳のあちこちに出てきて、話しかけてくれます。
楽しいクイズがたくさんある!
あちこちに楽しいクイズがたくさんあります。
「地図マスターへの道」というコーナーがあり、目的をもって地図を見ることができます。
難しいクイズもあり、スパロウ先生がさらに学習を深めるように促してくれます。
クイズが出来たら塗れる表があり、やる気になる!
子どもが喜ぶできたら塗れる表も、最後の方についています。地図中に出てくる「地図マスターへの道」クイズの数が多いので、「最後まで頑張るぞ!」という気持ちにさせてくれるこういう表が必要なんだと思います。
うちの子の場合、担任の先生が小4から使わせるつもりで預かられていた学校の教材を持ち帰らせてもらっている状態なので、残念ですが勝手に地図帳に書き込んだり塗ったりしないように言い聞かせていて(小4になってからクイズ競争をさせるつもりだったら困るので)、書き込んではいませんが、クイズそのものは楽しんでいます。
初めて地図を使う子ども向けの学習ページもある
《地図とはどういうものか?地図の使い方》など、初めて地図に触れる子ども向けの解説ページも数ページありました。
小3の社会の教科書にも書かれていますが、私はこちらの方がわかりやすいと思います。地図記号などの解説もあります。小3向けの内容なので、小3の間、ずっとお預かりはもったいないなぁと思ってしまいました。せっかく国民の税金で購入して下さった教材なのに、子どもたちの手元に届かない状態だなんて。
都道府県の形・位置・漢字を覚えるコツを可愛らしいイラストで解説
都道府県の形を動物の形ととらえて覚える方法など、都道府県の形・位置・漢字を覚えるコツが書かれています。
これなら楽しく覚えられますよね。
子どもが幼稚園の頃、次のような絵本が流行りましたが、それと同じ発想ですね。
効果的に写真が掲載されている
必要なところには写真が掲載されていて理解しやすくなっています。
図やイラストばかりでは絵本の感覚になり、おとぎ話のように遠い世界のように感じてしまいますが、写真があると現実感が増しますよね。
立体図など図解で解説
「地図」以上の内容となっていて、ちょっと難しいことも図解で説明されています。
立体的な図が登場したり、
断面図が登場したりと、
図で解説されていて、小さな子もわかりやすくなっています。
世界の国々のことも学べる
日本のことだけではありません。世界地図も載っていて、各国の特徴が書かれています。
「音楽の舞台となったところ」、「外国から日本に伝わった言葉」など、他の教科に関わる内容も載っています。
写真も大きく載っていて、それぞれの国に興味が持てるようになっています。
幅広い学習ができ、高学年の学習に充分対応できる
小さな子にやさしいだけの地図帳ではありません。幅広い学習ができるようになっています。
工業の分布図や航空路
太平洋ベルトなど、高学年向きの内容もしっかり載っています。
航空路まで載っていたので、息子は喜んでいました。これまで持っていた地図帳になかったからかな?
世界との結びつき
世界との結びつきとして、貿易のことも載っています。
食料自給率が低いことが食事のイラストからわかります。日本を訪れる観光客の増加やオリンピックのことも載っています。
2回目の東京オリンピックは2020年から2021年に延期されたことまで書いています。最初、地図帳を見た時には、「さらに延期されたら?中止になったら?」と思ってしまいましたが、今の報道を見ているとそういうことにはならなさそうですね。
自然と気候、雨温図など
雨温図や季節風などのことも載っています。
小3なので学校ではまだ雨温図を習っていませんが、進研ゼミのテキストで勉強したことがあるので、知ってる~!と嬉しそうでした。
歴史と文化
歴史の年表も載っていました。地図帳なので、すご~くザクッとした年表です。
年表に参照ページが書いていて、地図帳と歴史の学習が繋がるようになっています。
我が家は日本の歴史を買おうか悩んでいましたが、
甥っ子へのクリスマスプレゼントにと一式プレゼントしていただきました。
地図帳の歴史のページを見て息子が昔の地名クイズを得意げに出してきましたが、大人げなく答えて「何で知ってるの~?」と驚かれました。それは大人だからです…。
統計
数字がズラーと並ぶ統計資料。
他の地図帳なら白黒で数字ばかりなので、読み飛ばしてしまうところですが、この地図帳はちょっと楽しいポイントがあります。
「ふるさと自慢」という欄があり、各都道府県で有名なものが書かれています。
東京ディズニーランド、さっぽろ雪まつり、わんこそば…知ってる知ってる~という気分になり楽しくなります。
棒グラフが下の方にあり、スパロウ先生が問題を出してくれています。
この地図帳はこんな風に楽しい本となっているので、せっかくだから「お勉強」材料として活用するより、楽しい雑誌感覚で活用するのがいいと思います。
うちの子はやる気のない休憩モードの時や、オンラインレッスン前の待ち時間にこの地図帳を眺めています。
毎日開始5分前に入室して待つのですが、その時、手持ち無沙汰なので。
個別懇談で地図帳を持ち帰るまでは次の本を好んで読んでいましたが、
今はこの地図帳の方がいいそうです。
様々なデジタルコンテンツで楽しく学習
地図帳と連動した専用学習サイトがある
本だけで充分大満足な地図帳ですが、この地図帳はそれだけはありません。デジタルコンテンツがあるんです。
地図帳に二次元コードがあり、それを読み込むと地図帳と連動した専用サイトが表示されます。
地図帳の補助的なものかと思っていたら…
上の画像の左端に表示されているように、動画など様々なデジタルコンテンツが用意されていて、それがなかなかいいんです。
円グラフや統計地図などの資料的なものから、
小さな子が楽しめる「地図クイズ」まで!
コンテンツはたくさんあるのですが、今回は子どもがお気に入りの「地図クイズ」だけをとりあげてみます。
ゲーム感覚で楽しく覚えることもできる!
「地図クイズ」には「パズルクイズ・スリーヒントクイズ・統計クイズ・地図記号クイズ」の4つのクイズがあります。
「パズルクイズ」は、都道府県の形だけが出てきて地図のどこに当てはまるかを見つけ当てはめるものです。都道府県の形と場所を覚えるのに役立つと思います。
息子はもともと地図パズルを持っていて覚えていたので、
「パズルクイズ」は早々にクリアしてあまり使っていませんが、他の「スリーヒントクイズ・統計クイズ・地図記号クイズ」はよく使って遊んでいます。
スリーヒントクイズ
スリーヒントクイズは3つのヒントのうち、ひとつでわかる県もあれば、3つのヒントを見ないとわからない県もあり、それが楽しいようです。
場所のヒントや特産物のヒント、有名な物事のヒントが出てきます。
答えを見るをクリックすると答えが出てきて、その都道府県の基本情報が出きます。
ついでにその県の地図や統計資料を見ることもできます。
統計クイズ
統計クイズは3択問題となっています。
農産物や畜産物から、グラフの都道府県を当てる問題もあれば、
都道府県名が書かれた統計グラフから農産物を当てるものも。
選んだものが正解ならば「〇あたり!」が出て、
「ピンポーン」という音が鳴るので楽しさ倍増です。
地図記号クイズ
地図記号クイズは小3の教科書に載っているものから、ちょっと難しいものまで幅広くチャレンジできます。
学校で「明日、地図記号を含むテストをする」と先生がおっしゃった前日にもチャレンジして、覚えているか確認していました。今の時代の子どもたちは楽しくテスト対策(?)が出来ていいですね。
親の時代の感覚でいたので学校の教材にあまり期待していなかったんですが、これまで書いてきたように、学校から支給された地図帳とそれに連動しているデジタルコンテンツがあまりにも充実していて驚きました。
今回も少し長くなってしまいました。すみません!
最後に地図に関する過去記事を掲載させていただきます。よろしければお読みください。
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