5教科対応で多機能
今回は、小学校で導入されたデジタルドリル「navima」の話です。
以前、小学校から配布されたデジタル教材は、わざわざプリントアウトして渡す方式のプリント学習方式でしたし、デジタル学習教材を導入している他府県の友達から「公立小学校が用意するものはあまりたいしたことがないよ~」と聞いていたので、最初はたいしたことがない教材だろうと思っていました。
ところが、予想外にいろんな機能があり、驚きました。
まるで、「スマイルゼミ」や進研ゼミの「チャレンジタッチ」(タブレット学習コース)、「すらら」のようです。
算数・国語(漢字だけでなく読解分野も)・英語はもちろん、理科・社会の探求型授業も対応しているそうです。
※英語・理科・社会は小3以上です。
楽しくやる気になる!
ゲーミフィケーション機能がある
「navima」は、ゲーミフィケーション機能があるそうです。
ゲーミフィケーションとはゲームデザイン要素やゲームの原則を他の分野に応用し、ユーザーのモチベーションを高め、行動を活発化させる手法を指します。
(ゲーミフィケーション機能| 【公式】株式会社すららネットより)
画面上でコインを集めたり、トロフィーをもらったりと、一般的な通信教育のタブレット学習と同じような楽しい機能がそろっています。
トロフィーを獲得すると画面いっぱいにピカピカのトロフィーが登場します。子供はそれがすごく嬉しいようでした。
みんなが受け入れやすそうなキャラクター
子供が言うには、「どんぐりす」というドングリの帽子を被っているリスさんを、たまごから成長させることができる機能もあるそうです。(子供から聞いた話なので正確なことはわかりませんが)
このキャラクターはさすが学校が導入している教材だけあって、万人受けしそうなかわいらしいキャラクターでした。うちの子はプリントアウトして壁に貼っています。
個別最適化された学びができる
自分に合った問題を出題してくれる
間違い方に応じて自分にあった問題を自動的に出題してくれる機能があり、個々にあった学びを、マイペースでできるようになっています。
問題に紐づいた解説動画ですぐに理解できる
解説動画があり、問題ごとに個別の動画へ紐づいているので、すぐに理解できるようになっています。自分の好きなタイミングで何度でも見ることができ、個々に応じた学びができます。
先生や他の生徒と交流ができる
手書きOK!写真や画像を添付することもできる
先生が準備した課題や宿題などの配布物に、写真や画像を添付したり自由に手書きできる機能があります。それがとても楽しそうです。
特にうちの子は「Kimini」のオンライン英会話を始めてから、画面上で文字やイラストをかくのが気に入っています。
小3になると学校からタイピング練習をする教材をもらってきましたが、タイピングができない子だって手書きができるので安心ですよね。
先生への質問も、手書きができる画面で個別にできるようです。
クラスメイトの回答もみられる
また、先生が公開ボタンを押すとクラスメイトの回答を他の子どもたちが見ることができるそうです。もし休校になっても、この機能を使うと教室で学ぶように他の子の考えを知ることができ、考えを深めることができますよね。
一人一人の状況を把握し、管理しやすい
一人一人に習熟度・進捗状況を一覧表示させる機能があります。取り組み回数もわかるので、個別にフォローしたり、褒めたりすることもできそうですね。
クラス全員の配布物の回答画面を一覧表示させる機能もあり、授業の導入に使うこともできるそうです。先生が個別に採点したりコメントを書くこともできるそうです。
(デジタルドリル×協働学習支援ツールで子どもが「主役」の学びを実現する「navima」|TOPPAN EDUCATIONより)
コロナ休校に備えて急いで導入された
子どもによると、先生が「次の休校に備えて」とIDなどを配布してくださり、「総合学習」の時間にいろんな機能を使う練習しているそうです。
採用の背景
近年、デジタル化が進むにつれて教育を取り巻く環境は複雑化・多様化しています。また、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、文部科学省が提唱する、全国小中学校のICT環境整備や個別最適化された創造性を育む教育を実現する「GIGAスクール構想」(※2)を早期実現することが求められています。
今回、大阪市の「公正に個別最適化された学び」を推進する方針と、凸版印刷が開発した「navima」の子どもが「主役」となる学習体験を可能とした特徴が合致したことにより、市内の全小中学校への採用に至りました。
(凸版印刷、ICT学習サービス「navima」が大阪市の全小中学校で採用 | 凸版印刷より引用)
1時間目は国語などの時間割表示があり、その時間ごとに提出物を提出できるようになっていますし、離れていても子どもたちの学習状況がすぐに伝わるシステムなので、子供たちの学びを先生が管理しやすく休校中にぴったりですよね。
全国に広がる可能性がある
凸版印刷のサイトを見ていると、次のようなことが書いていました。
今後の目標
大阪市において、2022年3月より「navima」の学習履歴と、大阪市の運用するシステム「ダッシュボード」との連携を開始します。
また、全国の自治体における「navima」導入に向け、順次対応を行っていき、「navima」をはじめとした、様々なICTを活用した教育・学習支援サービスなどの開発・提供を進め、関連受注も含めて2024年度に約80億円の売上を目指します。
(凸版印刷、ICT学習サービス「navima」が大阪市の全小中学校で採用 | 凸版印刷より引用)
導入実績の欄を見ると、次のように書いていました。
導入実績 等
【自治体】
・東京都町田市
・大阪府大阪市
・宮城県仙台市
・静岡県袋井市
・他40自治体【学校】
・東京学芸大学附属竹早小学校
・京都教育大学附属桃山小学校
(凸版印刷、ICT学習サービス「navima」が大阪市の全小中学校で採用 | 凸版印刷より引用)
知りませんでしたが、すでにある程度の自治体で導入されているようです。これから全国にどんどん広がっていくかもしれません。
家庭のPC類でも使える
学校のパソコンを持って帰ってきていなくても、学校で配布されたIDとパスワードさえわかれば、家庭でも取り組むことができます。
次のようなiPadやPC、クロームブックに対応しています。
<PC>
対応OS:Windows10
画面解像度:1280x800以上
対応ブラウザ:Chrome, Microsoft Edge, Internet Explorer<iPad>
対応OS:iPadOS13以上
画面解像度:iPadの仕様に準ずる
対応ブラウザ:Safari<Chromebook>
対応OS:Chrome OS
画面解像度:1366×768以上
対応ブラウザ:Google Chrome
(デジタルドリル×協働学習支援ツールで子どもが「主役」の学びを実現する「navima」|TOPPAN EDUCATIONより引用)
子どもの学習用に一番安いiPadを購入したので、うちの子は「navima」もそれを使っています。
進研ゼミのオンライン授業やチャレンジイングリッシュ、学習アプリなどで大活躍しています。
小さなお子さんにタブレットを買い与えるなら、「navima」に対応しているiPadか小学校で使っているようなクロームブックがおすすめです。(小さな子は普通のPCより、画面に直接触れたり書き込めるものの方が楽です)
お子さんがうっかり学校のPCを忘れてきても、対応しているPCがあると安心ですし、自主的に家庭でも学習をすることができるので。
学校で一人一台与えられているPCは、今のところ先生の指示がないと家に持って帰ってくることができませんが、息子は「navima」の機能が気に入って、家でも自主的にiPadを使って学習に取り組み、キャラクターを成長させたりしています。
公立小学校で導入されたものなので、タブレット式通信教育のように費用がかかることもなく、学習アプリのように課金される心配のもないので、安心です。
ちなみに、「他の学年の学習もできるの?」と子供に聞いてみると「自分の学年より下の学習はさかのぼってできるけれど、先の学年のものはできないように制限をかけていると先生が言っていた」という返事が返ってきました。今だけかもしれませんし、先生や学校によって違うのかもしれませんが、先取学習として利用するのは難しそうです。
導入されていない小学校にお通いのお子さんがいらっしゃる方、これから小学校へ通う予定のお子さんをお持ちのご家庭のご参考になれば、幸いです。
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