- 自己管理能力のある子になって欲しい
- ぬるま湯につかった状態
- 自学力・自走・伴走という言葉が魅力的
- 少しずつ自己管理をうながす作戦~変化なし
- 突き放して自立をうながす作戦~状況悪化
- 用意してもらうのが当たり前?
- 早く子どもの秘書・マネージャー業務を引退したい
- 問題なのは子供ではなく親の気持ち
- 少し意識がかわったかも~自立は意識改革から
自己管理能力のある子になって欲しい
子供のスケジュール管理と補助を長い間やってきました。学習計画などを立てるところから、声掛け、まるつけや解説まで。
自己管理能力のある子になって欲しいと、夫も次のような本を子供に渡しています。
しかし、一向に自分で計画を立てることも、スケジュールを書くことも、自分から時計を見て動くこともしません。
私は子どものスケジュールを管理したいわけではなく、いずれ「自分で計画を立てる」ことをして、「自分で実行する」お手伝いのつもりでやってきたので、もう、いい加減、そろそろ自立して頑張ってよ…という気分になってきました。
ぬるま湯につかった状態
そろそろ自立して頑張ってよ…と思ったのは、久しぶりに入学時の写真を見ると、今より引き締まった雰囲気だったからというのもあります。
すっかり、やさしい小学校のぬるま湯にドップリつかってしまって、表情も雰囲気も何もかも緩みすぎています。(公立ですが、学校選択制の地域なので、教育熱心な学校は避け、子どもにやさしい学校を選びました。幼稚園は私立でお勉強熱心な園でした)
子どもたちにやさしい学校なのはいいことなのですが…
小学生男子特有の大人をからかう態度まで見られるようになったので、人を逆上させると自分の命の危険もあることも含めて、ビシッと叱っておきましたが、「朱に交われば赤くなる」かもしれません。
コロナであちこちの塾へ出向いて模試を受けることも、イベントに参加することもなくなっていたのもあると思います。全体にすご~くたるんでいて、このままではいけないという気分にもなっていました。
自学力・自走・伴走という言葉が魅力的
それに、教育系の記事を拝見していると、よく「自学力」「自走」「伴走」という言葉が出てきます。
そのままの解釈をすると、
自学力=自分で学ぶ力
自走=自分の力で走ること
伴走=そばについて走ること
ということですが、すごく魅力的ですよね。
うちの子は学びたい気持ちはあるけれど、自分で学習計画を立てられないところから、「自分で学ぶ力」はついていない、「自走」はできていません。
私は子どもに「伴走」しているというより、半分おんぶして走っているような気がします。「自走」してくれたら、もう少し私も楽になるかなぁと思ったんです。
少しずつ自己管理をうながす作戦~変化なし
そこで、少しずつ自己管理をうながす作戦を発動させてみました。
夏休みにスケジュール帳のようなものを用意(デイリープランを印刷しホッチキス止めしただけのもの)してあげると、すご~く喜んで最初は書き込んでいたのですが…。「毎日同じことは書かなくていい」と気付いたらしくサボりがちになり、特別なことも書かなくなりました。
それならと、いつも私が子どもの予定を書いていた簡単な一週間の予定表の方を自分で書いてみたらとバインダーと共に一週間分の枠がある用紙を渡してみました。
ところが、そちらの方もサッパリ書かなくなり形だけのものに。
朝のドリルやピアノなど、毎日決まっていることも、声をかけてもらってから動く状態で、自分から動くことはしません。
だんだん「時計を見て動けるでしょう?もう時計読めるでしょ?毎日○時だから○○しようねと声をかけてもらって、ずっと同じことをしているんだからもう、覚えているでしょう?」という気持ちになり、そう伝えても変化なし。
実は、これまでも何度も同じようにチャレンジしてきましたが、同じような結果に終わり、まだ早かったのね…とあきらめ、元通りとなっています。
突き放して自立をうながす作戦~状況悪化
それならと、今回は「自立期のキタキツネ親子のように親が子を突き放す」作戦も発動させてみました。
しばらく予定表も書かず、声もかけないでいたら、ずっと本を読んでゴロゴロ…毎日のこともいいかげんになり、状況が悪化しました。その時の気分でするので、ワークの書き込みも抜けがあったり偏りがあったりします。
予定通りなら、それに合わせて自分も動きやすいんですが、子どもは自分の気分で動くので、それに合わせるのがしんどくなり、子どもの横について勉強をみることも、ピアノの練習に付き合うことも、イヤになりました。
(うちの子が習っているピアノの先生は親の補助必須派です。)
小学1・2年生だったら少し前までは幼児さんだったんだし、もともとうちの子は生活面の成長は遅いし…と思っていたんですが、もう小学3年生。「このままでいいの?自分中心で世界はまわっているんじゃないし、相手に合わせることも学んでほしい」と思い始めて、私の予定に合わせるように仕向けましたが、反発を呼び、反抗期のようになりました~!
イヤになって、ピアノの練習の補助も教科学習の解説の方もうやむやに。
子どもの方だって今までスケジュールを立てて、付き合ってくれていたのに、急に自分でやれと言われても…という感じなんでしょうね。私の方はいつまで甘えてるの?という気分ですが。
コロナワクチンで体調不良になったり、仕事で忙しかったりで、私自身の時間もなくなっていたのもあって、かなり長い間キタキツネ作戦を頑張りましたが、親子の仲が悪くなり逆にしんどいので、ある程度もとに戻すことにしました。
キツネと違って、ずっと親子関係は続きますし。
用意してもらうのが当たり前?
キタキツネ作戦を発動させてから、なんとなく生活面が自立していないのも気になりだしました。
亭主関白さん?
スケジュール管理だけでなく、すべてにおいて「サポートしてもらうのが当たり前」だと思っているように見えたんです。
いつも机の上に朝のドリル(たった5問だけのドリル)を出してあげていたり、椅子の上に着替えを用意してあげていたりするのですが(教育ママで有名な佐藤ママの本には、ノートに下敷き一枚ひいてあげておくだけでも親の愛情が感じられて子どもは頑張るものだと書いていたので)、
用意から自分でするように言うと「え~なんで用意してくれないの?」
いつまでたっても着替えやドリルをしないのはなぜかと聞いてみると「用意してないから」
着替えがどこに入っているか、どこにドリルがあるか知っているのに!
着替えを用意して置いておくとか…一昔前の亭主関白なお父さんがいるおうちの状況になっていることに気付きました。
(結婚当初、着替えの用意どころか、夫の家庭は歯ブラシに歯磨き粉がついているのが当たり前の環境だったということがわかって、びっくりしたことがあります~)
昭和のお父さん?
「ついに、ここまできたか!」と思う出来事がありました。
コップを黙って突き出すんです!
「何?」と聞くと、「牛乳おかわり」
「昭和のお父さんみたいね。今は平成を越えて令和よ。令和の人間は自分で入れるのが当たり前。せめて言葉にしようね」
それから自分で冷蔵庫をあけておかわりするようになりましたが、冷蔵庫の上段のものも気になって引っ張って落としたり、冷蔵庫の扉にぶら下がろうとしたり(←反発心からわざと?)と、子どもに新たに何かさせるのって大変ですね。
そういえば、「新聞を読みながら朝ごはん」というものしたので、「いつの時代の人間?」と突っ込みやめさせました!
早く子どもの秘書・マネージャー業務を引退したい
先ほどの亭主関白な夫のお世話のような作業も負担に感じ始め、要するに私は子どもの秘書やマネージャー業務のような仕事を引退したいんだなぁと気付きました。
地味な話ですが、コピーする枚数だってかなり多いんです。検定の問題集は文字が小さく取り組みにくいので、全ページ拡大コピーをしてあげるのですが…ページ数が多すぎて、私の時間だってかなりとられます。
少し前、子どもがコピー機を使いたがった時があったのでさせてみましたが、途中でやめてしまい、結局「大変すぎるから、ママお願い。大変な作業だとよくわかった」と戻されました。
周りの子はすごく自立しているし(幼稚園児頃から自分でコピーもさせているというご家庭もあります!)、もう小3。そろそろと思いましたが、やっぱりうちの子にはまだ早かったようです。
どうしたものかと思っている時に、進研ゼミのチャレンジ3年生11月号が届き、その保護者通信に次のような内容が載っていて、
(またそのうち、別の記事にして、チャレンジ3年生11月の他の教材と共に保護者通信の内容も一部紹介したいと思っています)
今、世間一般の子たちが今から少しずつ「自学力」をつけだすときなんだから、あの手この手で頑張っても、うちの子はその2年くらいあと、小6くらいにならないと無理なんだろうなぁとあきらめがつきました。(乳幼児期からおむつが取れる時期などの生活面での成長はだいたい周りから1~2年遅れの成長なので)
問題なのは子供ではなく親の気持ち
つい、自分の周りの子どもたちを見て、そこに基準があるかのように思ってしまいがちですが、個人差がありますよね。
うちの子だって、以前はできなかった「ひとりで寝る前に、翌日学校へ行く用意をする」もできるようになっているんだし、まったく成長していないわけではないんです。
生活の自立度は人ぞれぞれ。成人までまだ余裕があるし、この子自身は特にこの状態で問題はないけれど、何に問題があるかと言えば、やっぱり母親である私の気持ちなんでしょうね。
夫ももっと自立して欲しいとは思っているようですが、私がガッチリサポートしていると気にならないようなので、結局のところ、私の問題。
私もそろそろもっと仕事がしたいし、自分の時間が欲しい。また、受験勉強をサポートする自信がないから、受験勉強が本格的に始まる前に自学力をつけて自走してもらいたい。そんな気持ちからも、「早く自立して欲しい」気分になったんだと思います。
少し意識がかわったかも~自立は意識改革から
突き放すと状況が悪化することがわかり、ある程度サポートするようになったので、結局、また元通りという感じですが、「少し意識がかわったかな?」ということがありました。
子どもが床に小さなごみが落ちているのを拾おうとしたら、夫が「ほっとけばいい」と言ったんです。
すると、子どもが「誰がお掃除してるか知ってるの?」と強い口調で言い返しました。
私も夫もびっくりして言葉が出ませんでした。
息子の中で、「お世話をしてもらうのが当然」という意識が抜けてきて、負担を減らそうとしてくれているのがわかって嬉しかったです。
自立の第一歩は意識改革からですよね。
それから、やっぱり…反抗期がきているのかもしれません!
生活面の成長は遅いのに、反抗期だけはしっかり早めにやってくるんだなぁこれから先、大変だなぁと先が思いやられました。
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