一歩進んだ職業紹介本が欲しい
『僕たちはなぜ働くのか?』の次に
以前、『僕たちはなぜ働くのか?』を小3の子に渡したら大好評だったので紹介しましたが、それに続いて具体的な職業紹介がドーンとたくさん載っている本が欲しいなぁと思っていました。
小学生向けの次のような本や、
進研ゼミ小学講座の教材にもお仕事紹介がありますが、
そういうものより一歩進んだものが欲しかったんです。
『13歳のハローワーク』は
そのため、有名な次の本を図書館からかりてきたのですが…
子どもが読んだ姿を見たことがなかったので、読んだかどうか聞いてみると、「少し読んだよ~でも、ちょっと面白くなかったからもういい」で終わりました。
ほとんどが文字で少しイラストが出てくる感じで小さな子には読みにくい紙面構成だったというのもあると思うんですが、読んでみると、なんとなく息子が途中で読むのを辞めた理由がわかりました。
『13歳のハローワーク』は、仕事のつらい部分、例えば「介護事業者の厳しい現実」などのマイナス部分がかなり書かれていて…小さな子どもが読んでワクワクするものではありませんでした。厳しい現実を知るには良いかもしれません。また、出来るだけたくさんの職業を載せることにこだわられたのか、「塩作り職人」「豆腐作り職人」「醤油作り職人」と細かく掲載されていて、ひとつひとつの職業に対する記述が少なくて、「どんな職業名が世の中にあるのか知るためのもの」という感じでした。
それよりも小学生が読みやすいおすすめの職業紹介本があったので、今回はそれを紹介させていただきます。
キャリア教育本『おしごと年鑑』
プレゼントする本として選び出された一冊
クリスマスプレゼントとして、親戚から毎年息子に本をいただきます。
去年は日本の歴史でした。
今年は…
『おしごと年鑑』でした!
図書カードも入っていました。
今回は、自分が本屋でいくつか立ち読みして≪いいな≫と思った一冊だけ送り、あとは「自分で好きなものを買ってね」方式にしたそうです。
一番嬉しいパターンです!図書カードだけでも充分ありがたいですが、それだと少し寂しいので、贈り主おすすめの一冊つけるって最高です!
贈り主おすすめの本を何冊も贈ってくださるパターンもいいですが、すべて興味のないもの・読んだことがあるものだったり、持っている本と重複していたら結構つらいので。
ワクワク感がいっぱい
息子は手にした瞬間、すぐに読み始めました。
さすが、小3の息子のことを考えて本屋で読み比べして選んでくれただけあって、すごく年齢に合っていて【ちょうどいい】感じです。
今、子どもたちが一番興味を持っている新型コロナと戦うお仕事のことをマンガ形式で最初にもってきているので、多くの子どもが飛びついて読むんじゃないでしょうか。
表紙だってワクワクする感じです。
よくわからないキャラクターが空を飛んでいますし。
ペラペラして読みにくいらしくてすぐに外しましたが、帯だってなかなかの吸引力があります。
130を超える数多くの企業・団体が協力して一冊に仕上げたそうです。
子どもたちは自然に本の世界へ吸い込まれていきますよね。
本のプレゼントをお探しの方、おすすめです!中も写真や図、イラストが多くてとても読みやすく、ワクワク感がいっぱいでずっと読んでいます。
どんな職業がどのように暮らしに関わっているかがわかる!
どんな職業の人が、どんな風に私たちの日々の暮らしに関わっているかがわかるようになっていました。
スーパーの店員さんや駅員さんなど身近な職業の人だけではなく、日常関わりのない職業の人たちも、私たちの日々の暮らしを支えてくれてくれていることが、よくわかったようです。
次のような「地面のボタン」のページ(土地家屋調査士のページ)を読んでいるのを見て、
以前、子どもが地面にあるものに興味を持ったことを思い出しました。
まず職業紹介をして、子どもの興味関心と関連があるのはどれかな?というのではなく、子どもの興味関心から職業に結び付ける形式の本のようです。
子どもたちの質問に答えるページもある
最後には子どもたちに質問に答えるページがあり、子どもの鋭い質問に上手に答えていらっしゃるなぁという感じがしました。
「起業って成功したらカッコいいけど、失敗したら借金だらけのイメージ。明暗の分かれ目はどこ?」
この質問に、「リスクの少ない起業の仕方もある」と、回答されています。
『しょぼい企業で生きていく』を紹介されていました。
今は学生起業家も多いですし、生活を背負っていない若いうちに起業を経験するのもいいかもしれないですね。
まだまだ知らない世界・知らない職業があることに気付く
うちの子は、将来の夢は「将棋士!」でした。
しかし、最近は以前のように元気よく断言することがなくなり、最近は就きたい職業を聞かれても「考え中」と答えることが増えました。将棋士になりたい気持ちは変わらないけれど、まだ決められないそうです。
進研ゼミのオンラインライブ授業で、どんな職業につきたいかのアンケートに答える時に、とりあえず「将棋士」って入力して送ればいいじゃないといい言ったんですが、「まだ決めていないから」と頑固に送りませんでした。他の質問には質問が出た瞬間に即、入力して送っていたのに。
この本を読んで、世の中には自分の知らない世界、知らない職業がたくさんあり、「将棋士以外にも何かやりたいことが見つかるかもしれない」という気持ちが強くなったそうです。
将来の夢が定まらない人は、多くのことを知り、多くのことを考えているからこそ。親としては早く将来の道を見つけて欲しいものですが、焦らず見守りたいです。
キャリア教育を届けるWebメディア「おしごとはくぶつかん」
ウェブサイトでキャリア教育
この本に「おしごとはくぶつかん」のサイトの紹介があったので、見てみました。
「おしごとはくぶつかん」は学校のキャリア教育のために作られたものだそうです。
学習指導要領に「キャリア教育」の文言が明記されるなど、今、社会的にキャリア教育の重要性が高まっています。一方、学校の先生方からは「適した教材がない」「教師以外の職業に就いたことがないので、それ以外の仕事がわからない」など、指導への不安を訴える声も上がっています。「おしごとはくぶつかん(略称おしはく)」は、そんな先生方の声に応えるために生まれた、朝日新聞社によるキャリア教育支援プロジェクトです。学校教育に協力したいと考える各企業・団体と学校とをつなぎ、子どもたちが将来のビジョンを描くお手伝いをしています。
(「おしはく」って? | おしごとはくぶつかんより引用)
だから、小学生に合っていて、読みやすいんでしょうね。
サイトの中に、『おしごと年鑑』に載っているような内容のページがありました。
とりあえずは、こちらのサイトをご覧になるのもいいかもしれません。
本で読む良さもあるので、私は本がおすすめですが、このサイトだけでも充分楽しめると思います。
サイトは情報量が多い
本は1冊にまとめないといけないという制限がありますが、サイトはそれがないので情報量がかなり多いです。
1日のタイムスケジュールつきで職業についている人のインタビューが載っているページもあります。
YouTubeとして市岡元気先生(子供向けの理科実験系の方)も掲載されていました。
キャリア教育を行うためのワークシートをダウンロードもできます。
オンラインで見学・施設で見学、リアルで施設見学どちらの案内もあります。
他にもたくさん、載っています。一度ご覧になってみてください。
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