漢字検定5級(小6レベル)を超えると、小学生はなかなか勉強しにくくないですか?
かわいい小学生向けの次の教材も漢検5級までです。
しかし、息子は漢検5級以上も受験したいと言い出し、しばらく電子辞書に入っている漢検プチドリルを使って一人で頑張っていました。自立して欲しいと少し手を離していた時期でもあったので、
様子を見ていたのですが、漢字検定の学習も含めまだうちの子にはいろいろ無理があると気付き、途中で手助けしました。4級は小3のうちに取得し、今は3級の勉強をしているところです。
今回は、その4級・3級取得のために用意した対策本とアプリ、また親として手助けした内容について書いてみたいと思います。
漢字検定対策本
まず、漢字の書き取り嫌いでイラストがあるかわいい教材好きの息子のためにそろえた検定対策本とその活用法をあげていきます。
『漢検4級をひとつひとつわかりやすく』の特徴・活用方法
小中学生向けの本でかわいいイラストがある!
最初の一冊としておススメの本です。
帯に書いている通り、小中学生向けの本で、イラストがあちこちに散りばめらていて、取り組みやすいです。
3級に登場するのはパンダちゃん。
4級はウサギちゃんです。
この写真のように、ウサギちゃんたちは「分野別の傾向と対策編」のところで大活躍しています。
見開き1ページずつシンプルにすすめていける
「分野別の傾向と対策編」のあとは、配当漢字の学習がアイウエオ順で始まります。
「予想テスト」が間に何度も出てきますし、最後に模擬試験が二回分あるので、優秀な方はこれ一冊だけで済むかもしれません。
次のように右側がその日の学習内容、左側が問題となっていて、シンプルに一日見開き1ページで進めていくことができます。
(「分野別の傾向と対策編」の方も見開き1ページ構成になっていて左側が問題になっています)
漢字練習欄が2文字分しかないので、うちの子のように漢字の書き取りが嫌いなお子さんも取り組みやすい教材となっています。この漢字の練習ページにも、ちょっとした小話とイラストがあるので、ご機嫌にページを開くことができます。
大きさは小学生の教科書やノートと同じB5サイズで分厚くなく、書き込みしやすいですし、答えは別冊になっていて、答え合わせもしやすいです!
いつから始めるのか?学習期間は?
本にはだいたい検定の2ヵ月前からスタートと書かれています。
次の検定は2022年6月19日(日)・申し込みは2022年4月21日(木)~28日(木)(先着順なのでご注意を)です。今からでも間に合うといえば間に合いますよ!(2022年4月20日時点では)⇒日本漢字能力検定
我が家の場合、この本を一通りした後、弱点補強をしたり、過去問を解く期間が必要なので、もう少し前からはじめないと間に合いません。それに、予定通りスムーズにいくとは限らないので、ある程度ゆとりを持ったスケジュールにしました。
小学生が取り組んで困った点
実際に、最初の「分野別の傾向と対策」の部分は問題なくノリノリですすみましたが、配当漢字の練習の部分にくると、「書き取り練習欄には十字線が入っているけれど、お手本の方には十字線がないからバランスが分かりにくい」という苦情がでました。また、「書き順がわからない」とも言われました。
私は「書き順なんて基本を覚えれば、だいたいわかるでしょう?そんなのいる?」と思ったのですが、相手は小学生。小学校の先生から書き順の大切さを叩き込まれている状態なので、そんなことを言ったら悪影響がでる…ということで、仕方なく、次の書き順サイトを利用させていただきました。
グリット線が出てきて、小学生が大好きな十字線の代わりになりますし、書き順も一画ずつアニメーションで出てきます。
また、「用例の熟語の意味がわかならい」とも言い出して、電子辞書で調べさせていたのですが、これが時間がかかるんです!辞書というものは、手に取るといろんなことを調べてみたくなるものなんです。
幼児~低学年の頃の、なんとなく辞書を読んで次々と調べてく「辞書引き学習」なら、それでもいいんですけどね。
我が家は、大人向けの電子辞書を渡してしまっている(昔、私が使っていた電子辞書です)ので書いてある内容が難しく、親の解説が必要なことも。
こんな状況で、書き順を調べ、用例の意味も調べるとなると、見開き1ページでも時間がかかりすぎて、見ている親の私の方がイラーとします。
一般的に自分で調べた方がよく覚えられるそうですし、そっと見守るのが正解だとは思いますが、つい「漢字のバランスはお手本に直接自分で十字線をひけばいいじゃない!書き順は教えてあげる!用例の熟語の意味は…」と、隣で教えてしまうことも度々ありました。
※漢検3・4級に書き順の問題が出てくることはないので、検定対策としては不要です。だから、漢字検定対策本に載っていなかったんだと思います。熟語の意味も、漢検対策としては、それほど詳しく知るは必要はありません。ただ、難しい熟語を知るいい機会にはなると思います。
※左ページの問題の方の熟語の意味は、難しいものだけ別冊の「解答とアドバイス」に載っています。
『漢検4級分野別問題集』の特徴・活用方法
苦手な分野だけ取り組める!時間の節約に
『漢検4級分野別問題集』は分野ごとに
漢検おもしろゼミ
ウォーミングアップ
練習1
練習2
というように構成されています。
練習問題1・2部分は、時間がもったいないので『漢検4級をひとつひとつわかりやすく』が一通り済んでから、苦手な分野だけ取り組むようにしました。
「漢検おもしろゼミ」のお話とイラストに引き込まれる
「漢検おもしろゼミ」は次のようにいろんなイラストが出てきますし、
書き方がすごく上手で話の内容がとても面白いです。息子はこれに引き込まれ、全分野読みました。
「ウォーミングアップ」と「練習1」「練習2」は"one point"と書かれたノートと鉛筆のイラストしか出てきません。しかし、赤と黒の二色刷りで隅に「ワンポイントアドバイス」としてお話が載っているので、他の白黒の問題だけ!という本よりは取り組みやすいはずです。
大きさはA4サイズの半分の大きさ。少し小さく分厚いので書き込みしにくいです。A4サイズに拡大コピーをしたり、記号問題や読みなど口頭で確認できるところは確認したりと、「書く」負担を減らしました。
巻末資料が優れている
巻末資料として、4級なら4級、3級なら3級の配当漢字表がついています。
漢字と読みと部首しか載っていないシンプルなもので、イラストや用例がありませんが、漢字ポスター代わりになります。
四字熟語とその意味もアイウエ順に載っていました。これがなかなか手強いんです。息子は昔から四字熟語の暗記カードを持ち歩いていたりして、わりと知っている方ですが、面目躍如など知らない四字熟語がたくさん出てきて、良い勉強になりました。
他にも級別漢字表や中学で学習する音訓一覧などたくさん載っていました。
『漢検4級過去問題集』の特徴・活用方法
たっぷり13回分!過去問をたくさん解くのが一番の近道
漢検の過去問はたくさんありますが、次のものにしました。13回分載っているんです!
よく、どんな分野でも過去問を解きまくるのが一番の近道だと言われていますよね。地味で面倒ですが、やっぱり漢検も過去問題をたくさん解いた方が通りやすいです。しかし、朝から一時間も(実際はそんなにかかりませんが、3・4級の検定時間は60分なので)過去問練習にとられると、他の学習ができなくなってしまいますよね。だから、朝は4分の1して、帰ってから4分の1して…と小出しにしていく方式にしました。すぐに答え合わせをして間違ったところを覚えることができますし、その方が効率いいです。
慣れるために、本番直前は一回分を最初から最後までしました。
問題部分は拡大コピーすると本番に近くなり取り組みやすい
『分野別問題集』と同じA4サイズの半分の大きさなので、問題部分はA4サイズに拡大コピーしました。解答は別の用紙にするので、問題部分に書き込みをするわけではないすが、実物の問題用紙は本のサイズより大きいですし、子どもは出来るだけ大きい方が取り組みやすいです。
答案用紙実物大見本付き!縮小せずA4サイズにコピーする方法は?
この過去問題集にはB3サイズの実物大の答案用紙が一枚だけついています。そのままコピーできるコピー機をお持ちの方はそのままコピーされると良いですが、
(↑約半数が学習用に購入されるそうです。アマゾンの商品サイトに書いていました。以前、A3対応プリンターはとても高かったのですが、今はずいぶんと下がりA4サイズプリンターと大差ありません。次、プリンターの調子が悪くなったらこちらを買う予定です)
我が家には普通のA4サイズのものしかありません。
手軽に済ませたいので、一枚そのままではなく、解答に必要な部分だけコピーして使用しました。
表の上の方は生年月日や氏名を書く欄となっていて、右側は注意書きが書かれているので不要です。必要なのは左下部分だけ。
裏側は逆に左端と下が不要な部分で、右上が解答欄となっています。
表側も裏側も、ちょうどその解答欄がA4サイズにおさまるんです!
だから、その部分だけ裏表コピーして渡していました。
縮小したものだと解答欄が小さくなり書きにくいし、本番も小さく書く必要ないですし、コピーだってそのまました方が楽なので「必要な部分だけコピー」がおすすめです。
充実した中学漢字ポスターがない!
対策本を使って漢字ポスターを作る
小学校漢字の場合、学年ごとに漢字ポスターがありますよね。楽しいマンガイラストがあるもの、用例があるものと種類も豊富で素晴らしいものがたくさんあります。
漢検のサイトにも「いちまる」のキャラクターのもの(無料でダウンロードできます)があります。⇒漢字表ポスターのダウンロード | いちまるとはじめよう!わくわく漢検 | 日本漢字能力検定
これまでは、それも含めいろんなポスターを利用していたんですが……中学漢字のポスターはないんです!
中学生は反抗期に入りますし、親が「壁に貼って覚えようね」と言って素直に覚える年齢でもないからでしょうか。
一応、市販の中学漢字ポスターがあるのは確認できましたが、我が家向きではないので却下。ただ漢字が並んでいればいいというものではないですよね。
しかし、だからといって、自分でいちから作るのはしんどすぎます。
そこで、『漢検4級をひとつひとつわかりやすく』の配当漢字の学習部分をコピーして、こんな風に切って
それを集めてコピーをし、ポスター風にしてトイレに貼っておきました。
子どもがひいた十字線や〇印やら、消すのが面倒でもうそのままコピーしてしまいました~!
切り取ったものを捨てるのはもったいなく思えたので、テーブルのマットの下に入れておきました。
英語の単語のプリントの上に重ねています…漢検が終わったら、また英単語の方を見て欲しいし、入れ替えが面倒なので。
3級分のポスターも貼って欲しいという要望が本人から出ていますが、まだできてません。
4級の時のように細かく切ってコピーするのは疲れるので、
漢字練習欄など無駄な部分があるけど…切らずにそのまま貼るか、イラストや用例がないので息子向きではありませんが、分野別問題集の巻末資料の配当漢字表を貼ろうかと思っています。
『漢検4級をひとつひとつわかりやすく』には巻末資料(巻末資料のみ、3級・4級同じ内容でした)として、熟字訓・当て字や部首の名前一覧などが載っていたので、これも貼っておきました。
漢字検定対策アプリ
うちの子は一般的なゲームのように学習アプリで遊ぶことが多いので、『漢字検定・漢検漢字トレーニング』というアプリを、子どもがいつも使っているタブレットに入れておきました。
漢検2級から6級まで対応しています。
(広告アリの無料版・広告なしの有料版、両方あります)
手裏剣がシャキーンと出てきて、なかなか楽しくていい感じです。
元気いっぱいで、ちょっと「僕は漢検を頑張るぞ」という気分の時は『漢字検定・漢検漢字トレーニング』を使っていましたが、「なんかグテグテで疲れた~」という時は、次の『まなニャン』の『中学漢字書き取りクイズ』の方で遊んでいます。
これは、もともと小学校漢字の方を使っていたんです。
次の「いちまる」の「しりもじ漢検」の方と並行して使っていました。
その時もグテグテの時は「まなニャン」を使っていて、子どもはそれを思い出して、「まなニャンの中学漢字のも欲しい」というので入れておきました。
「まなニャン」は音や猫ちゃんが食べる姿にビックリしますよ☆好みが分かれるところだと思います。
準2級はどうする?どの級までにする?
小中学生向けの『ひとつひとつわかりやすく』のシリーズは3級まで。(2022年4月現在)準2級は高校生の範囲となるので、それほどイラストだらけの教材はありません。
これまでのように、ガッツリ机に向かって勉強するのではなく、リビングで「楽しく・楽に」学ぶのは限界があるような…。
それに、うちの子はもう小4になり、塾の学習を開始しました。級が上がれば上がるほど検定料も上がります。そろそろ、子どもの学習にかける時間と費用の配分をかえる時ですよね。だから「そろそろ検定類(漢検・英検・数検)を卒業したらどう?」と持ち掛け、とりあえず漢検は3級までという話をしました。一応、納得してくれたけれど、本音はもっと続けたいみたいです。英検は入試などいろいろ役に立つから受け続けたいと譲りませんでした。もしかして、漢検もチャレンジするかもしれません。
時々、本屋の漢検コーナーで、準2級は普通のステップを購入するのが無難なのかなぁと眺めています。
2級まで取得すると常用漢字の範囲をだいたいカバーできるので、何を読んでも困ることはないということになります。それも魅力的。
漢字が読める、言葉の意味がわかるというのは、すべての基本ですし…英検だって級が上がれば難しい漢字や言葉がゴロゴロでてきます。う~ん…
またチャレンジすることになったら、ブログにしたいと思います~!
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