小3の頃に息子が関西の日能研で体験授業を受け、見学をさせていただいたことがあります。
その時の個人的な感想を正直に書いてみたいと思います。ほぼ1年前の話ですし、教室によっても違います。申し訳ございませんが、記憶違いのこともあると思いますので、その点はご理解の上、お読みください。正確なことを知りたい場合は各自ご確認ください。
すでに通塾している子たちと一緒に
国語・算数クラス体験
まだ入塾していない子たちばかりで構成されている「体験授業用」の授業ではなく、すでに通塾中の子たちばかりの通常の小3クラスに入れてもらって体験授業をすることができるというお話だったので、思い切ってお願いしてみました。
小4からの入塾を考えていましたが、実際に同じクラスになるのは今、小3で通塾している子たちでしょうし、授業のペースについていける、ついていけない、合う、合わないがあるだろうと思って…。
1教科1日だけの体験授業でもいいし、2教科2日に渡って体験してもいいということだったので、2教科とも体験授業をお願いしました。
体験授業の様子はコロナ禍でもあり、教室内で見学することはできませんが、待合スペースに教室内が映るモニターがあり、それで保護者も様子を見ることができるということだったので、モニターや校舎内の様子をじっくり見学させていただきました。(通常は防犯カメラ的に画面が複数に分割されて、あちこちの教室がランダムに映るようになっているようですが、特別に体験授業中だけその教室のみ固定で表示してくださったんです!)
授業内容は、とある塾で感じた違和感のあるものではなく、スタンダードなもので、安心感がありました。
実は、当時一番心配していたのは子どもの授業態度。その時は「ここは家ではないですよ!」と言いたいくらいリラックスタイムになっていて、とても授業態度が悪かったんです。
↓小1の授業参観の様子です。
↓次の記事に書いたように小4になって直りましたが、
小3の時は、なんていうか…リラックスしているだけでなく前のめりで調子にのっている男子小学生という感じ。「『慎ましい』という言葉、知っている?」と聞きたくなるような。
でも、息子の上をいくくらいダラッとした感じで授業を受けている子がいて、失礼な話ですが、なんとなくホッとしてしまいました。息子自身も初めてのクラスだからか、思っていたほど弾けていなかったというか、むしろ緊張しているようで大人しく授業を受けていました。
もともと、先取学習をしていたからだと思いますが、
ついていけないということは全くなく、すでに入塾して勉強している子たちよりもよくできるし、緊張してたのか大人しかったというような感想を担当していただいた先生方からいただきました。
ただ、2日連続で参加してやっぱり夜遅いとしんどい気がしました。週に1日だけならなんとかなっても、平日に2日・3日と夜遅くに帰ってくるのは…小6スケジュールはちょっと不可能かも。
低学年用の計算クラス体験
学年が上がるとなくなる計算クラスも体験してよいということだったので、続けて体験させていただきました。計算プリントをひたすら解いて、先生のところへ持っていき、丸をもらったら次のページというもので…子ども同士、正確さと速さを競うものでした。
もともと計算嫌いだったのですが、変なプライドがあって何やら頑張っていたようです。
家では(親とでも)タイムを測って計算練習をすることを嫌がっていたので、低学年のうちはこういう計算クラスに入れておいたら良かった!と感じました。(もうすぐ小4になり、計算クラスがなくなるという時期だったので、すでに手遅れ状態でしたが)希学園など他の塾にも低学年だけ計算に特化したクラスが用意されています。気になる方は早めに問い合わせて参加させておかれると良いと思います。
プチ塾弁タイム体験
正式な塾弁タイムはまだない学年なんですが、普通の算数授業と計算授業の2コマ連続となったので、その授業の合間に軽食を食べる子が多いそうです。
「何か持ってきましたか?」と言われましたが、そんなことまで知らず、何も持って来ていなかったので、そのまま行かせました。
本当に短い休み時間なので、おにぎりとかコンビニンのからあげクンとか、そんなのを食べていたそうです。その休み時間にクラスの子と自由に話ができたようで、楽しそうに後から様子を話してくれました。
この休憩時間のおかげでクラス外でも出会うと挨拶してくれる特定のお友達もできました。
これから入塾する子たちと一緒に
灘特進クラス体験
息子が体験した灘特進クラスの体験授業は、実際にある灘特進クラスにお邪魔するのではなく、まだ灘特進クラスに入っていない子どもたち(外部の子たちだけでなく、通常クラスの内部生も含む)を集めて体験授業用のクラスを作って、特別な授業を体験させてくださるというものでした。保護者は全員、教室内の後ろの方で見学をする形式です。
通常のクラスよりちょっと先の範囲の、少し難しい内容を取り扱う授業でした。「まだ何も習っていない子どもたち」前提で授業を作られていて、察しのいい賢い子たちはそれに合わせて授業を受けていたのですが…
うちの子は、通常のクラスの体験授業で親しくなっていた内部生のお子さんと一緒に「それは簡単!」というような発言をし、先生が説明する前にドンドン言ってしまうので、先生の授業計画をめちゃくちゃにしてしまいました。それだけでなく、言い方、表現が悪い。完全に調子にのっている状態を目の当たりにし、もう二度とこの教室の敷居をまたげないな…という気分に。せっかく、教材も手作りして、心を込めて特別に楽しい授業を用意してくださっていたのに。
実際に入ると普通のクラスより帰宅時間が遅くなる
こんな風に当時のうちの子の方に問題があって、灘特進クラスに入るのは(通常クラスの方もですが)憚られる状態でしたが、それ以外にも、灘特進クラスに入るにはちょっと気になることがありました。
確かコマ数(授業時間)が多くて通塾日数が多く、他の通常のクラスより授業の終了時間が遅かった記憶があります。その分、授業料も通常のクラスより高かったような…。
塾のお隣に住んでいます!くらいのご近所でないと厳しいなと感じました。塾の拘束時間が長ければ長いほどお得に感じるように思う方もいるようですが、私は子どもの負担が増えるように感じてしまいました。
テキストは通常クラスと同じもの(中身を見ましたが、とても親しみやすくていいと思います)ですが、特進クラスはプラス教材があるそうです。
進度は近隣の塾の最難関を目指すコースに比べると、少しのんびりしているように感じました。(日能研は低学年の子どもに無理させない、無理して先取り学習させすぎない姿勢を貫いていて、いろんな問題を手当たり次第にさせるのではなく、問題の数を絞って、そこから発展・応用させて解く力を身につける方針だったと思います。)
自習室・自由スペースの様子
子どもに対する注意の仕方が優しくていい
受付の前のフリースペースのモニターで授業見学をするのと同時に、校舎内の様子をちょっと観察させていただきました。
私立小学校に通っていて、最初から附属中学へ進学をするつもりだけれど学力補充のために通塾している子さんや、附属中学へ進学するか受験して外部へ出るか迷っているお子さんもかなり通ってきていると受付で聞いてはいましたが、かなり私立の制服とランドセルのまま来られる方が多くてちょっと驚きました。(公立も制服があるところもありますが、制服やランドセルの種類がちょっと違うのでわかります…)他の塾より割合が多い気がしました。(私立で内部進学する子も多く、塾側も無理に偏差値の高い学校をすすめるようなことはしないで、各自の希望や一人一人に合うところをすすめるので、合格実績は落ちるというニュアンスで聞いた気がします)
交通機関を利用して通塾する子も多く、学校行事などの都合で遅くなることもあるから、遅刻する子がチラホラいましたが、遅刻に対して厳しくなく責めるどころか「慌てなくてもいいからね」と声をかけ、優しい雰囲気で迎え入れてくださっていました。
遅刻に厳しく、遅刻した理由をトコトン説明させるとおっしゃっていた塾もあったので、この塾は子どもに優しくてとてもいいなぁと眺めていました。
また、授業がない日も「自習」をしに塾へ来る子がたくさんいました。居心地が良い塾のようです。空き教室を「自習室」として扉を開け放し、教室内がよく見えるように工夫されていました。
自習室で真面目に勉強しているのは女の子集団。自習室内にいる男の子は勉強へのモチベーションが高そうな子が1人か2人…。男の子集団はフリースペースで遊んでいました。小学生男子の集団って、どうしてもそうなりますよね。
他の塾でも自習室の前の廊下で遊んでいる男の子集団がいましたが、その塾の先生は「こらぁ~おまえら~!」と巻き舌で恐ろしい言い方をされていました。
ところが、この日能研の先生は「もう高学年なんだから、わかるね?自習するか帰るかしないさい」と丁寧に注意してくださいます。いろんな考え方があると思いますが、私は注意の仕方は優しい先生の方が好きです。子どもたちは「はぁい」と素直に帰っていきました。
携帯電話で「もう帰っていい?」と家に電話して確認している子も。塾で自習してきないさいと言われている子もいるんでしょうね。塾の自習室に送り込んだつもりでも、実際はフリースペースでウロウロしているんだったら親としてはガックリですね。でも、塾外のコンビニなどの商業施設でウロウロされるよりまだいいかも。
今は少し変わりましたが、うちの子も小3の時は本当に調子のっているどうしょうもないタイプだったので、自習室内にいる一人二人いる秀才タイプの男の子になるようには到底思えず、どう考えても自習しないでウロウロ集団に混ざって楽しい時間を過ごし、塾に迷惑をかけ続けるんだろうな…と思ってしまいました。
質問受け体制
カウンター内にいる先生にサッと質問できる環境でした。その先生の授業が始まる前に質問に行くと、フリースペースの机と椅子でじっくり向きあってくれます。
先生が生徒さんに説明している姿を見ていると、上から目線で教える感じではなくて…生徒を大切に扱ってくれているのがわかりました。優しく頑張る子を応援してくれます。
中には荒々しい雰囲気の先生もいましたが、基本的に穏やかな雰囲気が漂っている先生が多かった気がします。
自由に取れる学習プリント
あちこちにフリーラックがあり、自由に取れる学習プリントがありました。単位の換算表とか都道府県名を埋めるプリント類はもちろん、入試問題を一問だけ載せたプリントも!ちょっとした待ち時間にパッと取ってチャレンジできるようになっているところがいいなと感じました。
待ち時間に読む本もある!
なんと、学習漫画類もそろっていました。
モニターでの授業見学の際、途中でちょっと用事があって抜けたのですが、うちの子も本をかりて読んでお迎えを待っててくれました。フリースペースでゆったり過ごせる環境(カウンター内の先生方からよく見える場所)が、「子供の居場所」的でいいなぁと思いました。
受付内の様子
出欠をモニターで確認
驚いたのが、授業開始時刻になると、事務の方がモニターで教室内を見て出欠確認をされていました。
各教室の様子を見て出欠確認をしているので教室内で出席を確認する必要はなく、その分、授業時間に無駄がないし、きちんと塾の授業に出席しているかどうか管理されている安心感もありますよね。
カードで塾についたかどうかわかるシステムがある塾もありますが、それは有料オプションでつけないといけないですし、実際に教室内で授業を受けているかどうかの保障はありませんし。言ってみれば、出欠確認がないと塾内の機械にカードをかざすだけかざして、塾内で遊んでいたり、塾の近くの商業施設で遊んでいてもわからないんですから。
丁寧・親切
電話でも受付でも、とても感じのいい方が対応してくださいました。恐らく一人か二人くらいで少人数。特に対応してくださった方は話し方も言葉遣いも完璧!
「私たちは優秀なのよ!完璧なのよ!悪いのは非常識な生徒・保護者」という雰囲気をトゲトゲに漂わせて、イヤな感じの事務員さん(その割にはミスがたくさんあった…)がたくさんいる塾もあったので、この塾のプロフェッショナルな対応に感動しました。
声のトーンもやらわかく、安心できる雰囲気を出してくださっています。
事務を先生方がフォロー
規模の割に事務の人数が少ないのもあり、電話や他の来客対応などで対応する事務員さんがいなくなったら、カウンター内の先生方が出てきて対応されていました。
先生方と受付や事務関係の方が一体となって頑張っている塾って、安心感があり好感が持てますね。馬淵教室の体験授業の記事にも書きましたが、
やっぱり塾に預けている時間は、塾のスタッフみんなが、その時間の親代わり。子どもが安心できるようないい雰囲気を保っていて欲しいものです。その点に関して、特におすすめできる塾だと思いました。(教室によって違うでしょうし、スタッフの移動や入れ替わりがあるとかわるかもしれませんが)
近くに教室があって気になっている方、ぜひ思い切って体験授業を見学してみてください!
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