母乳はどれだけ飲んだかわからないのもあるけれど、どれだけ飲ませてもいいと言われています。
だから、友だちはドンドン飲ませ続けて、ものすごい大きな赤ちゃんになり、抱っこするのも、沐浴させるのも(お肉の隙間が洗いにくい)大変になり、困っていました。(今はスリムです)
一方、粉ミルクは与える量や濃さ、時間が厳しく決まっていて、その通りにあげましょうと言われます。飲みすぎると肥満につながると。
母乳はどれだけあげてもいいのに、粉ミルクは規定通りきっちりとってどうなの?と疑問に思いつつも、当初はその通りに従っていました。
私の場合、母乳の量が充分でなかったので、母乳の後に、粉ミルクを与えていました。母乳を与える前と後に体重をはかって、足りない分を粉ミルクで補う方式でしたが、足りない分をきっちり与えても、まだ欲しがる。
おや、もしかして、足りてないのかも?と粉ミルクを母乳がまったく出てないと仮定した分を与えても、まだ欲しがって泣く。
ある時、思い切って少し多めに与えました。すると安心してスヤスヤ。
この子はもしかして、腹八分目では満足できなくて、おなかいっぱいにならなるまで泣くのかな?と、規定より少し多めの量を与えました。
でも、肥満の心配もあるし…。
母に相談してみたら、「昔は白湯を与えてたから、白湯を与えてみたら?」(産院では今は白湯を与える必要はない粉ミルクか母乳だけだと言われます)と言われ、恐る恐る白湯を哺乳瓶に入れて飲ませてみました。最初はミルクかと喜んでくわえたのですが、ミルクじゃないとわかるとプイっと飲まなくなり泣きます。
その話をすると、じゃ、粉ミルク薄めちゃえば?とすすめられました。
粉ミルクの缶には、確か、絶対に既定の濃さにしてください、勝手に薄めたりしないでと書いていたと思うのですが、悩んだ末、少し薄めることに。
また、恐る恐る与えてみると、今度は喜んで飲んでくれます。その間は幸せそうな顔。お腹いっぱいになると、気持ちよさそうにスヤスヤ。
粉ミルクを薄めて多めに与えていたので、太りすぎることなく、ずっと平均的な体型を維持できました。
程度によりますが、個人差があるので、ある程度は規定から外れた量を与えてもいいんじゃないかなと思います。
ちなみに、カラの哺乳瓶をくわえさせておけばいいじゃないという人もいますが、うちの子の場合はダメでした。しばらくはくわえていますが、しばらくしたら泣き出します。
ずっと母乳を与えたら?という話も聞きましたが、それは、私の方がもたない…。くわえ続けさせると皮膚が軟らかくなり、傷つきやすく、ヒリヒリがひどくなるんです。
あまりにも傷が痛くて、キズが治りやすくなる赤ちゃんがなめても大丈夫といううたい文句のものを塗ったことがあるんですが、うちの子どもの場合、授乳前に拭いても、くわえたとたん何かその味がするらしく、びっくりした傷ついた顔をして、プイっと横を向き、泣き出しダメでした。(友だちの子どもは拭きとらずに与えても、何の反応もなくいつも通り飲んだそうです)
胃が大きくなりすぎたら、ミルク薄めているうちはいいけれど、将来、ご飯を食べる時期にきたら、たくさん食べる子になって、肥満になるんじゃ…と心配されていた方もいましたが、今は無事にどちらかとうと小食な子になっています。
赤ちゃんは、たいていおなかが満たされたらご機嫌なので、ある程度は(多すぎるのもどうかと思いますが…)粉ミルクでも飲みすぎてもいいんじゃないでしょうか。
赤ちゃんを育ててたときは、ミルク問題に限らず、ちょっと規程から外れたことをすると、子どもの将来をメチャクチャにしてるかのように批判されることもあり、けっこう当時はしんどかったですが、きちんと育ってしまえばなんであんな細かいことに悩んだんだろうという気分です。
まわりのひとは、
養育者は、その子その子に合わせた育て方をしているので、
育児書と少し違う育て方をしていても、ある程度はおおらかな気持ちで見守って欲しいなと思います。