知らなかった!日記

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西大和学園の21世紀型特色入試説明会~どんな人物を求めているのか

今回は西大和学園の21世紀入試の説明会へ参加した時のことを。

主にこの入試はどんな目的で実施され、どんな生徒を求めているのか、どういう特徴があるのか、事前に用意して提出する書類はといったことをこの記事に書き、説明会で聞いた具体的な出願から合格発表までの流れ、試験当日のタイムスケジュール、試験の内容、試験対策、諸費用、当日配布された資料などは次の記事(西大和学園の21世紀型特色入試説明会~どんな入試?対策は?日程は? - 知らなかった!日記)に掲載しています。

西大和学園21世紀型特色入試の特徴

思考の深さが必要~「思考コード」とは?

21世紀型特色入試って、どんなもの?一昔前、話題になった特技入試、大学のけん玉入試のようなもの?って思いませんか。そう思われている方がいるかもしれないからか、最初にだいたいどういった種類の入試かという説明がありました。

東大で推薦入試・京大で特色入試(2016年頃?)が導入され話題になり、前の学園長が西大和学園でもそういうものができないかと思って始めたそうです。

だから、問題の種類は単純なものではなく、深い思考力を要求されるものとなっていますよということを、次の記事の「思考コード」図を使って説明されました。

www.syutoken-mosi.co.jp

知識の「レベル」が縦軸、思考力の「深さ」が横軸となっていて、一般的な中学入試の偏差値を出すテストは左の方の知識を測るもので、難関校ほど上にあがるが、右の方の思考力を測るのが難しい。だから、21世紀型特色入試を実施し、右側の方の創造的思考能力を問う入試を実施しているんだということのようでした。

普通の筆記試験で合格しやすくなる噂の真相は?

21世紀型特色入試は専願入試ですが、普通の入試と違い、滅多に受からないと聞いたことがありました。受からないけれど、21世紀型特色入試を受けてさえいれば、翌日の普通の筆記試験でボーダーゾーンで落ちそうだった場合、有利に働き合格しやすいというウワサで、ちょっと気になっていました。

専願入試で出願していても、専願入試の方で受からなければ関係ないし、翌日の併願可能な普通の試験がボーダーで落ちた場合、優先して繰り上げ合格してもらえるなら…出して損はない!って考える人が多いのではないかと。(受験料とその日時に他の学校を受けられなくなるというマイナス面はありますが…)

ところがそういうものではなくて、21世紀型特色入試も翌日の普通の試験も両方、ぎりぎり落ちた時、再度、先生方が21世紀入試の時の様子や提出書類はどのようなものだったかなどを話し合い、21世紀入試の方で追加合格を出すことがあるんだそうです。普通の併願可能な試験の方の繰り上げ合格ではなく、あくまで専願の21世紀型特色入試の方の追加合格になるということでした。

追加合格出して他へ行かれると困るし、当たり前と言えば当たり前ですよね…。もし考えていらっしゃる方のご参考になれば。

一応、出しておこうか…というものではなく、「とにかく、絶対に西大和学園へ入りたい!!入れたい!!」という方、限定の入試だと思っておいた方がいいと思います。入試ガイドにも「合格した場合、本校に入学を確約できる者」と書いていますし。

受験者数と合格者数は比例しない!

過去8年分くらいの受験者数と合格者数の表を画像でだしてくださり、(画面をスマホで撮影して良いと説明会でおっしゃっていたので、多くの方が撮影されていました)2024年は181人(女子101人)が受けて18人(女子9人)合格でしたが、118人が受けて31人合格の年もあれば137人が受けて14人の年もあり、合格者数と受験者数は比例しておらず、合格させたい子どもがいれば合格させるというスタイルなんだということがわかりました。

求める人物像

提出書類や試験内容からも類推できる

では、どんな子どもに来て欲しいか、合格を出したか、気になりますよね。

説明会では次のように示されていて、それは提出書類にも反映されているんだなと気付きました。

①西大和学園で行われている様々なプログラムに強い関心を持っている。⇒志望理由書

②翌日の普通の筆記試験にも合格できる学力を持っている。⇒模擬試験の成績表

特定の分野に卓越した才能を持っている。⇒各種証明書

学園で行われる教育プログラム(行事)などで卓越した才能を発揮し、学園の名声を上げる子どもに来て欲しいんだと思います。特定の分野に卓越した才能があれば、例えば高校生がよく取り組まれるビジネスコンテスト的なものや科学系オリンピック、模擬国連など、受験勉強以外でも花を咲かせる可能性が高いですし!

求める人物像は、入試の方法にも反映されているように感じます。

21世紀型特色入試ので実施される「グループワーク」は、運動会や文化祭などで自分の得意分野を生かし主体的に行動し、仲間と何かを成し遂げる力をみることができますよね。

21世紀型特色入試の筆記試験は、普段から日常生活であらゆることに関心を持ち、そこから考察し発展させる力があるかを見ることができます。

21世紀型特色入試で合格した生徒の特徴

説明会では、21世紀型特色入試で合格した生徒の特徴として、次のようなキーワードも教えてくださいました。

「何でも食いつく」「イベント好き」

「とりあえず、やってみる」

「社交性が高い」「アンバサダーをやっている」

※アンバサダーというのは、入試のイベントの際に児童や保護者を案内する役のこと。

これらの言葉はだいたい想像できていたと思いますが、意外な特徴も。

「コツコツやや苦手?」

「爆発力・集中力がすごい」

「ちょっと変」「趣味が独特」

男の子によくある特徴ですよね。そいういったオタク的?なお子さんも合格されているそうです。そういう子がグループワークで高評価得られるの?と思いませんか。リーダーシップを発揮できているかといった一般的な評価ではなく、きちんと役割を見つけ、力を発揮しているかという点を高く評価するようで、声が大きく明るいお子さんだけが合格するような試験ではないそうです。

提出書類の詳細について

では、具体的にどんな書類を学園は求めているのか、どれくらい合否に影響があるのか気になりますよね。後で個別にお聞きしようと思っていましたが、全体に向けてくわしく説明してくださったので、個人的に質問をする必要がなくなりました。さすが西大和学園!保護者の気持ちをよく理解してくださっています。

入学希望理由書

どんなことを書いたらいい?

入試ガイドには「西大和学園に入学を希望する理由や西大和学園でやってみたいと思うことをまとめた作文。(手書き、ワープロソフトの利用は問いません。ただし、本人が執筆したものに限ります。」とシンプルに書かれていますが、まず、大前提として【西大和学園の教育プログラムに強い関心を持っている】ことが大事で、学校へのラブレターだと思ってそれが伝わる作文にして欲しいそうです。

①どこに(どんな西大和学園の教育プログラムに)出会って、どこに惚れ込んだのか。

②自分はどんな力があるので、西大和学園のこんな行事でこんな力を発揮したい。

この2点を必ず書いて欲しいそう。説明会に来ている小学生に向けて説明されていたというのもあって、大変わかりやすい説明でした。

何枚程度?

どれくらい書いたらいいのか迷いますよね。長ければ長いほど評価が高いの?でも長すぎても迷惑よね?と思いませんか。質問が多いのか、その点についてもはっきり教えてくださいました。原稿用紙1枚半~2枚分程度(何枚でも可)だそうです。

親が考えて書かせるのではなく、子ども本人が書いて欲しいが、漢字が間違っていると恥ずかしいだろうから、誤字脱字のチェックくらいはしてあげてもいいんじゃないかな…ということでした。

模擬試験の成績表

どの時期のものでもいい?

入試ガイドには、「中学入試用の模擬試験成績票(コピー)」と書かれていて、「出願時の学力を客観的に示す資料。(本校の授業についていけるかどうかの判断ができる成績票)」と書かれています。(「成績表」ではなく「成績票」と書かれているのは個人の成績が書かれた用紙という意味合いなんだと思います)

これは、翌日1月19日(日)の試験に合格できるだけの力があるかどうかを見るものだから、9月以降のものにして欲しいそうです。一番良い結果のものを提出したくなるけれど、あまり昔の過去の栄光を見せられても…という趣旨のお話をされていました。

模試を何かの判定に使う他の私立中からも同様に、小6の9月以降のものと聞いたことがあるし、だいたい夏休み明けの9月以降の模試が本当の勝負だと思えばいいんだと思います。逆に言えば、残念ながら夏休み前の模試はどんなに良くても役にたちません!

どの塾のどんな模試?何回分?

模試はどの塾の模試でもいいそうです。「『うちは塾に行ってないんですけど』とおっしゃる方もいるれど、模擬試験、一回くらいは受けてみて下さい~」とおっしゃっていたので、一回分でいいようです。(我が家も通塾していませんが、そう言いに行ったわけではないです!別の通塾なしの方が聞きに行かれたんだと思います)

しかも、中堅向けで難易度が高い学校の判定には向かないと言われている五木・駸々堂の模試でもいいそうです!テスト内容は不要、結果だけでいいとのこと。

学園長の話し方から、どの塾の模試が有利不利とか、そういったものがあるわけではないように感じられました。受験生の保護者間では浜学園は判定が…日能研は…という話があると思いますが、恐らくそういった細かい差は気にしないんじゃないかと。とにかくパッと見た感じいい印象を与える結果を提出する方がいいんじゃないかと思います。「テスト内容は不要、結果だけでいい」とおっしゃっているんですから、「これは、こんな難しい内容の模試だったんですよ、五木・駸々堂の模試とは違いますよ」と言いたいかもしれないけれど、学園側はそんなことどうでもいいという印象を受けました。

何判定でもいい?

また、「A判定・B判定でないと出してはいけないということではないD判定でもいい、模試の結果は気にせずとにかく出願」して欲しいということでした。

「直近3回分、C判定が続くと微妙と言う印象、それ以下は問題外」という話をされた年度もあったと聞いたので(一般の人から聞いた話であって、実際に西大和学園の説明会で聞いたわけではありません)、ずいぶんと方向転換されたのだなとびっくりしました。

その背景には、21世紀型特色入試で提出した模試の判定の良くなかった生徒や、翌日の普通の筆記試験でギリギリの成績で入学した生徒が、入学後、大きく伸びて学園の名声を上げてくれたことがあるのではないでしょうか。

入試説明会の冒頭に、余談として東大の入学式で新入生代表として挨拶をされた方は、21世紀型、普通の筆記試験、共にギリギリ不合格で、再考の結果、21世紀型で追加合格となった方だったとしみじみ語られていました。

この生徒がここまでしてくれるとは…と、学園長は嬉しくて嬉しくて仕方なかったとおっしゃっていて。恐らく、その他の生徒もそういうことがあって、「入学時の成績ではない!」という考え方になられた気がします。

結果は模試や入試の時のコンデションによって変わってきますし…昔と違って、今の西大和学園は誰が見ても最難関中高一貫校ですし、西大和学園を受験する時点で、もうある程度の勉強はしてきたお子さんたちばかりですし。

これはあくまで私の想像ですが、他にキラリと光る何かがあれば、もしかしてE判定でも翌日の筆記試験でギリギリ落ちた時に拾い上げてくれるんではないでしょうか。ボーダー上の点数まで取れているんですし…。

受賞歴や所有検定・資格を証明する資料

出すものがなくても大丈夫?

入試ガイドには「各種資格・検定試験などの成績を証明する資料、各種大会、コンクール・コンテストでの受賞歴がわかる資料」「文化芸術活動、社会活動、学習活動において特に秀でた実績や成果を上げた記録や証明書等。」と書かれています。

これだけ見ると、受験勉強だけに専念してきた生徒は21世紀型特色入試を受けることができないの?という気分になりますよね。そんなことはないそうで、何も出すものがなくてもとりあえず出願したらいいそうです。

出願時に5つくらい入力箇所があり、それを全部埋める必要はないけれど、そこに誰が見てもすごい!と思われるものから順に埋めていくといいそうで、大したことないなと思うものでも埋め尽くして「合わせ技」で出すという方法も考えて、とにかく出してくれたらいいということでした。

どういうものが好まれる?お勉強系?芸術・スポーツ系?

どちらかというとお勉強系より、例えば、走らせたらめちゃくちゃ早いとか、ピアノコンクール全国大会で賞をもらったとか、そういうのが欲しいとおっしゃっていました。だから、たぶん芸術やスポーツ系が好まれるんだと思います。

西大和学園の生徒は頭脳派が多く、そういう分野が弱いでしょうし、その生徒が活躍すると学校名が世間に出て「西大和学園の生徒は東大に合格させる受験勉強だけの学校じゃなかったんだね!文武両道!」と言ってもらえるでしょうし。

もちろん、算数オリンピック全国大会に連続で…とか、模試の判定が連続A判定とか、そういうお勉強系のものでもいいということでした。

入試説明会で聞いた話ではありませんが、検定は…英検・数検・漢検は小学生の取得率が上がってきていますし、西大和学園は普通の筆記試験の方で英検加点がある入試もありますし、よほどの級でないとあまり評価してもらえない気もします。資格は「小学生で宅建合格!」とかそういった類?「社会活動」は…以前、ニュースになった外国人観光客に英語で観光地を案内する小学生ボランティアとか、親を通して起業とか、画期的なアイデア商品で特許をとったとか、そういうものかな?と勝手に想像しました。

また、よく出される方がいるのか、「小学校の夏休みの宿題の読書感想文の入賞はあまりいらないなぁ」ともおっしゃていました。あまり評価は高くないけれど、優先順位を落として、合わせ技として出すのにはいいんじゃないでしょうか。

提出書類は点数化しない

模試の判定がよくなかったり、輝かしい受賞歴や所有資格などがない場合も出願したらいいというのは、なぜか。気になりますよね。

それは、入学希望理由書も含めて提出書類はすべて点数化せず、21世紀型特色入試の合否を決める点数に含まれないからだそうです。じゃあ、何のために?と思いますよね。それは、先ほど書いたように21世紀型入試、翌日の普通の筆記試験の入試、両方の入試にぎりぎり落ちて、21世紀型特色入試で追加合格を出すかどうかの会議を開催される時に、生きてくる書類だということでした。21世紀型入試のグループワークの時の様子も含め、再度話し合い、追加合格を出す時の材料となるそうです。

21世紀型特色入試のグループワークや筆記試験で合格点に届いたら、提出書類がどんなものだったかなんて問われないので、提出書類に自信がなくてもためらわず出願してくださいということなんですね。

 

長くなりすぎたのでこの辺でいったんこの記事を終了させます。

2025年の21世紀型特色入試の具体的な出願から合格発表までの流れ、試験当日のタイムスケジュール、試験の内容、試験対策、諸費用、当日配布された資料などは次の記事に書いてます。

shimausj.hatenablog.com

今回書いた求める人物像や提出書類も含めて、毎年変わっていくかもしれませんが、気になる方はご覧ください!

 

※2024/6/27追記・編集しました。

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