昔からある有名な絵本
- 作者: 加古里子
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1973/09/01
- メディア: ハードカバー
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幼稚園にもあるようで、
「ぼくも『からすのパン屋さん』持ってないのに、いつも○○くんが途中でかーしーてーと言ってきて、(幼稚園で)全部読めないの。」(「まだ読めていないからあーとーでー」と言えばいいんですが、相手が年少さんなので、すぐに貸してあげないといけない雰囲気みたい。ちょっと活発な子なので一緒に読もう~も無理)と困った顔で言っていたので、本屋さんに行って買おうかなと手に取ってみると…
うーーーーーん。子育て中の現実を見ました。
おとうさんは赤ちゃんが泣き出すと飛んでいってあやすため、パンは黒こげ、半焼き。
おかあさんも赤ちゃんが泣くとミルクをあげたりおしめをかえたりで、掃除がいいかげんになり、お店はちらかったまま。
お客さんが減って貧乏になっていきました。
というような内容からはじまります。(正確な内容ではありません。記憶で書いているので)
少し成長すると、「こんな継ぎだらけのズボン嫌だよー」「おなかすいたよー」と、子どもたちは言うようになり、おとうさんとおかあさんは、お仕事がんばらなくちゃという気持ちになる。
子どもが売れないパンを食べていると、それをきっかけにお客さんが来て、子どもと一緒にいろんな種類のパンを作る。
そのパンの種類の多いこと!!
この絵本はこの時のた~くさんのパンの絵と、そのあとにくる、た~くさんのお客さんカラスの絵で盛り上がりを見せます。
この絵本の話のメインはそっちなんですが…
どうも、私は最初の部分が頭から離れないんです。
子育てに気をとられていると、やっぱり、仕事は…。収入も減る。
この現実を、絵本に書くって、潔くていいなと思いました。
子どもが産まれて幸せな雰囲気、ゆったりとした時間の中、ミルクをあげたり、おしめをかえたり…
子どもが産まれたから頑張らなくちゃと、お仕事頑張って、収入も増えて…
そんな人も中にはいるかもしれないけれど、そんな夢のような話ばかりではない!
私も『からすのパン屋さん』は子どもの頃に読んだことがあったんですが、すっかり内容を忘れていて、新鮮な気持ちでした。
読ませてみたけれど、結局、本人は他の本に夢中になってしまい、<なんだ、それほどこの本が欲しいわけじゃないのね>と、買いませんでした。
有名な本だから、図書館にもあるはずなので、また機会があれば…
~お知らせ~
この記事に書いていた「ブルーメの丘」のこと
shimausj.hatenablog.com
こちらのブログに更新しました。
shimausj.hatenadiary.com