今回は子どもが読んでいた本のひとつを紹介します。
「日本のごはん」とはどんなものか?
外国の人に説明できる?
外国の人に日本のごはんってどんなものか聞かれたら、どんな風に答えますか?
外国の人は、日本のごはんというと、寿司やてんぷら、すき焼きを思い浮かべられますよね。でも、日本人である私たちは、それは日常のごはんではないから、少し違和感を覚えませんか?
そんな時におすすめの本が「絵本世界の食事25『日本のごはん』」です。
自国の食文化を知り、外国の人に伝えることができる本です。
目次だけでだいたいどんな内容か想像していただけると思います。
軟水と硬水の違いによる調理の違い
なるほどと思ったのは水の違い。
軟水に恵まれているから、野菜を蒸すのではなく、水で煮る料理が多いんですね。
海外の料理を日本独自にアレンジした始めた時期とその料理
明治維新から海外の料理を取り入れた新しい日本の料理が増えたそうです。
カレーやナポリタンの例が書かれていましたが、ラーメンもそうですよね。
和洋折衷料理も立派な日本のごはんです!
本とは関係ありませんが、新婚の時、夫に「みそ汁とハンバーグの組み合わせはバラバラでおかしい」と言われ、洋食・中華・和食と毎回食卓を統一させて欲しいのか…面倒だなと思いながら献立を考えていました。もちろん、今は中華の餃子、和食のみそ汁や煮物、洋食のサラダの組み合わせだって当たり前になっています!
一週間の晩ごはんの例
日常の日本のごはんの例がしっかり載っていました。
標準的な家庭の食事が載っているようだったので、我が家の食卓より品数が多くて豪華だったらイヤだなとドキドキしましたがホッ。写真の火曜日はラッキョウ漬けと豚肉の生姜焼きとサラダです。毎日そんなに頑張れないですよね。
最近、子どもにボソッと「今日はなんかおかずの数が足りないね」と言われて、ちょっと傷ついたばかりでした…
日本のキッチンがスッキリしない理由
日本の台所を見てみましょうといういうコーナーを読んで、日本のキッチンがすっきりしないのは仕方がないんだなと思えました。
今の日本は明治維新以前の伝統的な日本のごはんだけでなく、海外のごはんも作ります。だから調理器具も食器も溢れてしまうんです。
日本は自分専用のお箸やお茶碗もあるし…。
家電だって、オーブン、炊飯器、トースター、冷蔵庫、ジューサー、ミキサー、コーヒーメーカー、フードプロセッサー、電気ポット、ホームベーカリーや餅つき機、泡だて器、食洗機とたくさんありますよね。
大人も勉強になる行事と稲作と食のつながり
行事と食のつながりはあちこちの本に書かれていますが、稲作の行事のことも書かれていてます。
「サナブリ」という言葉も出てきて…大人も勉強になると思います。
重陽の節句、9月9日に栗ご飯を食べましたか?
一般的な子ども向けの行事の本には書いていないことまで書いています。
朝ごはんは、「パン」?「ごはん」?
外国の人に日本の朝ごはんは何を食べると言いますか?
本にはおじいさん、おばあさんの朝ごはんは「ごはん」と書かれていますが、もう今の子どもたちのおじいさん、おばあさん世代は違いますよね。
「食パン」をトーストして食べるのが一般的。私も小学生の時から朝食はトーストでした。
私の幼なじみはずっと菓子パンでした。その子はおじいさん、おばあさんと同居していて、家族みんな菓子パンだったそうです。
さらには、健康を考えてシリアルというご家庭もあります。
おじいさん、おばあさんの朝ごはんは「ごはん」というより、その人その人の好みですよね。
我が家の場合、私がご飯好きなので、「ごはん」の日もあれば「食パン」の日もあり、時間がなくて「コーンフレーク」になる日もあります。
子どもはシスコーンが大好き。うちの子は最近、「おやつが足りない…」と勝手にシスコーンを持って来て食べるようになりました。中高生になったら、あちこちの食糧がなくなりそうですね!
ということで、「日本の朝食は?」と聞かれたら、私は「たいていパンか、シリアルか、ごはん(とみそ汁など)」と答えると思います。
朝ごはんがケーキやドーナッツ、ビスケットだったという話も聞きますし、ほんと様々!そういえば、イタリアはビスケットが朝食の定番だそうですし、日本は朝食もいろんな国の食文化を取り入れてるんですね。
朝ごはんがビスケット?イタリアで定番の朝食メニュー集 | THE RYUGAKU [ザ・留学]
世界を知ることができるシリーズ絵本
世界の食事シリーズ
この本は「日本のごはん」について書かれていますが、本来は世界のごはんを紹介するシリーズ本です。
特別な国を代表する食べ物ではなく、日常で食べられているものが載っているというのがいいですよね。
その国の代表的な料理のレシピも載っていて、「日本のごはん」の場合は、昔の日本の料理のレシピが載っていました。
24か国のごはんを知ることが出来ます。
世界の食文化を手軽に知るには次のサイトもいいと思います。
世界の子どもたちの生活シリーズ
上の㈱明治のサイトは、次の記事でキッズ外務省のサイトと共にご紹介したことがあります。
上の記事に書いたように、国語の教科書がきっかけで世界の子供たちの生活に興味を持ち、世界の子供たちの生活が書かれた本を読みました。
今回の本はその延長線上にあります。
YouTubeやテレビでも世界の情報はたくさんありますが、子どもと【絵本から】こういう情報を得るというのもおすすめです。
知的好奇心をくすぐる絵本は子どもの「勉強が好き」につながる
うちの子は昔から、「知ることができる本」を次々と好んで読んできました。
今回の「絵本世界の食事」シリーズを含め、こういう本は「わかること・知ることは楽しい」という感情を生み出し、「勉強は楽しい」につながっている気がします。
息子が受講している通信教育「進研ゼミ中学受験講座」の授業テキストや学習系の本も、恐らくこういう本と同じ感覚で読んでいます。
辞書系もソファーでゴロゴロしながら読んでいることもあります。
※小学生用の辞書では載っていない言葉も多いので、電子辞書も併用しています。辞書は読み物感覚で一冊置いておくといいと思います。
今は学校で手話を習い、「耳が聞こえない人は手話があるけれど、目が見えない人は?」と興味を持ち、学校の図書室から点字の本を借りてきています。
あいうえお表や書き込む問題もあり、実用的な本です。
またいつか、そのことについても書きたいと思います!
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