今回は『小学生のためのバク速!計算教室』の魅力について語ります!
人気本と気付き購入してみる
暗算系、簡単に解ける系が中学受験界で流行っている?
次の本がきっかけで暗算系の本が気になり、調べている時に出会った本です。
他にも中学受験を考えている方々の間で「暗算」系の本が流行っている…というか、取り組んでいるご家庭多いようだったので、いくつか調べ、我が家向きのものを探していました。いくら良いと言われている本でも、本人が取り組みたがらなかったら意味がないですよね。
そういう時に見つけた本なので、『小学生のためのバク速!計算教室』も、我が家では「暗算系の本」と取り扱っていて、そのような扱いで書いていますが、決して「暗算の本」ではなく、素早く解く工夫や方法が書いてある本です。
でも、簡単な式に整理されたりして、式を頭の中で想像しやすく暗算しやすいので暗算できる部分が増え、紙に書く量が減るのでおすすめです。(これまで「式を書きましょう」「筆算をしましょう」と言ってきましたが、一時は書くようになっても、ふとした時にすぐに省略してしまうし、丁寧に書くと時間がかかることに気付いたので、正確に暗算をする方向へ舵を切ってみました)
※簡単に解けるように式を整理したり工夫したりする方法は、一部、中学受験塾や受験テキストなどでも習いますが、まとめてザクッと先に勉強しておくと便利です。
メルカリで常に売り切れ状態の人気本
調べてみると暗算系の本はかなり昔からいくつか出回っていて、中古本しかないものもあったので、まとめてメルカリで購入しようかと思ったのですが、こちらはメルカリで常に売り切れ状態。出品されてもすぐに売り切れる人気本だと気付きました。(他の本はまた別の記事にします)
出版年も比較的新しく2022年3月。本屋で子どもに見せて、これをするかどうか聞いてみたら「する!!欲しい!」と元気よく返事が返ってきたので、購入することに。
「半分以下のスピードで解ける!」という本の帯が魅力的
子どもが気に入ったのはまず表紙。親しみやすいですよね。
帯の「半分以下のスピードで解ける」というのも魅力的だったようです。
うちの子はすぐにカバーをとるのですが、カバーをとってもイラストは残っています。
書店で中身も本人に確認してもらいましたが、楽しそうにじっくり読み始めたので、慌てて購入しました。
小学生が惹かれる要素がつまっている
対話形式が続く!漫才のよう!
プロローグから馴染みやすい顔イラスト付き対話形式で始まり、それが本文の解説・説明・豆知識ページにも続きます。興味深い読み物的な説明ページや豆知識ページも「例題・練習問題」の間にいくつも挟まれていて、息抜き的に読めるようになっています。しかも、対話は若者言葉(男子小学生言葉?)でテンポがよく「ズッコ~!」とズッコケるような掛け合いがたくさんあり、漫才系が大好きな小学生男子は夢中になります。
男の子の心をつかむ言葉がゾロゾロ出てくる
見ていて感心したのは「裏技・奥義・神速・かっけぇわ・チェンジ・ゲット」など、男子小学生の心をわしづかみするような言葉が目立つところにゾロゾロ出てきます。
商売とはいえ、さすがです…。「奥義」や「裏技」は昔からある魅力的な言葉ですが、「かっけぇわ」がイマドキですよね。小さい「え」が出てくる子供の学習本ってなかなかないかも。
スーパー電卓【Wolfram Alpha ウルフラムアルファ】を紹介
『小学生のためのバク速!計算教室』の本を持って来て息子と話をしていると、自慢げにお気に入りページを教えてくれました。「スーパー電卓、Wolfram Alpha(ウルフラムアルファ)って知ってる?」と。
半分くらい、電卓を買って欲しくて数学検定を受けることにした(二次試験で電卓を持ち込めるので)ような息子なので、「スーパー電卓」という響きが魅力的だったのもあると思いますが、「数列を一瞬で計算してくれるなんて!」という感動もあったようです。小学生にとって魅力的な要素をバンバン放り込んでいる印象でした。
効果を秒単位で比較表示・星の数で実用度表示も!
練習問題の右端にどれくらい速く解けるのか秒単位で表示があります。「がむしゃらに計算したら60秒」「電卓を使って計算したら40秒」「裏技を使って計算したら30秒」なんて表示があり、子どもはそれを見て「わ~こんなに違うんだ!」とやる気になるみたいです。
また、裏技として学習テーマが33用意されていて、それぞれ難易度・天才度・実用度を星マーク5段階で表示されています。大人は「実用度」に惹かれますが、子どもは「天才度」に惹かれそうですね!
最後はYouTube動画へと導かれる
なんと!最後はYouTubeで締めくくられているんです。本の最後に「本書の読者へタカタ先生から無料プレゼント」と書かれていて「34番目の秘伝の裏技」動画のQRコードがあるんです。「解説動画付きの本」というわけはなくて、プレゼント動画として載せていて、子どもなんて単純だから「わ~い!特典動画が見られる~」と導かれ、それだけでなく、次々と関連動画を見るという事態に。
算数が楽しく感じてくれるのはいいんですが、本が売れれば再生回数も上がるというこの流れにびっくりしてしまいました。
子どもが取り組みやすい本の構成
左ページに例題、右ページに練習問題
他の昔の暗算系の本は使い勝手が悪かったので、使いやすい本の構成に感動しました。例題を左に、練習問題を右に配置し、練習問題のページをめくると次の見開き1ぺージに解説があるという構成が、とてもいい。
子どもは左の例題を見ながら解くことができるので、覚えていなくても楽々取り組めて苦にならないんです。
見開き1ぺージ(2ページ)がA4の大きさなので、普通のA4サイズのコピー機でコピーしやすいですし。
レイアウトも見やすく書き込みやすい
紙面構成も見やすくなっていて、空白が多く、二色刷りで一部手書き風。手書きの部分はごく少量なので、読みやすいけれど親しみやすいです。練習問題は書き込めるだけの空間が式の下にたっぷり空いています。
練習問題数が少ないから楽
練習問題は1テーマごと(簡単に解く方法ひとつずつ)に2問から4問程度ですぐに終わります。本が分厚いので、量が多いかと思いましたが、すぐに終わった(33テーマで終わる)ので、あれ?という感じでした。
解説もわかりやすいけれどシンプル。負担少なく済みます。
使い方の一例
一通り楽しくゴロゴロ読む
我が家はまず、掛け合い漫才のようなお話を楽しみたいようだったので、一通りゴロゴロしながら読んで楽しんでもらいました。
それだけでしばらくほったらかしにしていたんですが、それだけで身についているとは思えなかったので、実際に練習問題に取り組むように誘ってみました。
見開きコピー3枚ずつ毎日取り組む
例題・練習問題ぺージをそのままコピーして本人に渡していました。1日3枚(3テーマ)ずつ取り組めるように毎日バインダーに挟んでソファにポイッと置いておきました。
毎朝、「予習シリーズ」の計算・漢字テキストや、
『下克上算数』をリビングの学習机しているのですが、
その間にソファにゴロンとなるので、そのタイミングでゴロゴロとしながら解いていました。
2周目・3周目される方もいるようですが、他にもすることがたくさんあるし、同じものを繰り返しるのは嫌がるので、我が家は1周で終わり。でも、1回だけでは使わないと忘れるだろうなぁと思っていました。
すぐに身についた!
覚えた裏技を実際に使っていた
だからといって、わざわざ「バク速で学んだ裏技使っている?」と言うとすご~く嫌がられそう。半分あきらめ、忘れかけた頃に自分で作った文章題の式を指して「これ『分解100TENゲットかけ算編』(裏技のひとつ)を使って暗算したんだ~」と教えてくれて、「え、ちゃんと使っていたの?」とびっくりしました。
いろんな市販の本を買い込んでいろいろ使っているのですが、この本のことを最優先に書こうと思ったのは、この発言があったから。たまたま、裏技を使ったタイミングに私が近くにいたから声に出して言っただけで、他にも本に書いてあったことが使える式の時は使っていたそうです。全部使えるかどうかテストをしてたわけではないので、100%使いこなせてるかどうかわかりませんが、私は少しでも役に立ってくれていたらいいかなと思っていたので大満足です。
最速で多くのワザが身につく
何度も書いているように暗算系の本はたくさんありますが、練習問題が一つの方法につき2~4問という少なさで身につく本はこれくらいだと思います。
『小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本』も練習量はそれほど多くありませんが、二桁の暗算というひとつのテーマ(『バク速!』では裏技と言われているもの)だけで一冊です。1冊にいろんなテーマ(裏技)が載っている本が他にもありますが、練習問題がテーマごとになく、親が一工夫しないと身につかない本もあります。
例題プラス2~4問というこの構成が、最速で身につき、親にとっても子供にとっても楽!
小学校何年生くらいがいい?
中学受験をするなら高学年になるまでに取り組むのがおすすめ
うちの子は小4のしかも終盤になってから取り組みましたが、中学受験を考えているなら取り組むタイミングとしてギリギリ感がありました。息抜き的に取り組むのはいいかもしれませんが、高学年は忙しくなるので。
小4くらいで習う内容がわかればOK
基本的に小4までに小学校で習う内容「掛け算・割り算・分数」を習っていたらできそうです。面積図も出てくるので、できれば面積の求め方もわかっていて欲しいところですが。特に受験など控えていないなら、それほど急ぐ必要もないと思います。もちろん、先取学習をしている算数好きタイプさんだったら、低学年でも問題ないと思います。なんなら幼児さんだって。(数学検定を受けている幼児さんを見かけたことがあります~!)
一部にしかフリガナがないので漢字で困るかもしれませんが、親が隣について教えてあげれば問題ないと思います。
筆者はお笑い芸人と数学教師の二刀流
この本の筆者はお笑い芸人さんで、Twitterの自己紹介欄に「お笑い芸人と数学教師の二刀流」と書かれていました。面白いはずですね。二刀流って大谷翔平選手みたい!
数学の面白さを感じたい方はぜひ、この本の筆者「タカタ先生」のYouTubeとTwitterをご覧になってください。
ちょっと待って、、、
— タカタ先生 ( 新刊本『バク速!計算教室』) (@takatasenseiw) October 21, 2022
SPY×FAMILYに出てくる
スパイのコードネームを
素数暗号で変換して
それを係数にした関数を
平面座標のグラフで表すと
アーニャになったんだけど、、、
そしてt(黄昏?)を動かすとアーニャが笑うんだけどこれって、、、 pic.twitter.com/MWQtsyY02q
YouTubeは中学生向けのもののようなので、今のところ、我が息子には封印しています。夢中になると時間調整が大変なので~!
やっぱり小学生には本がおすすめです。
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