知らなかった!日記

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馬淵教室『下克上算数』基礎編・難関校受験編はどんなものか?~感想・使い方

今回は、中学受験の問題集『下克上算数』の基礎編・難関校受験編について。少々長いですが、上の目次をクリックするとその部分に飛びますので、ご興味のあるところからどうぞお読みください。

試験問題の最初から3分の2までの問題対策に

計算問題~小問集合体の演習にぴったり

入学試験の問題①計算問題・②小問集合体(一行問題と言われるもの。しかし、実際の問題文は一行ではありません)・③大問(ひとつの大きな文章題があり、小問(1)(2)(3)と誘導にしたがって解く問題)があり、そのうちの①計算問題と②小問集合体の問題対策用の問題集です。

多くの人が毎朝取り組む計算ドリルやテキストは数多くありますが、意外と小問問題集は少なく、毎朝の日課にする人は少ないのではないでしょうか。

この問題集はその訓練ができるところが大きな特徴です。【基礎編】【難関校受験編】ともに100回分載っています。

パターン化している基礎問題固めに

ザッと見ると、どの問題もどこかで見たことがあるような問題ばかりです。つまり基礎問題で解法パターンが決まっているものばかり。入試問題の最後の大問のような難問は載っていないので、一通り習ったのに解法を忘れたとか、定着していない問題を探すのにぴったり。ちゃんと身についているかどうかの確認ができます。

文章問題でのミスが多い子に

また、文章題でのミスが多いお子さんにもいいと思います。

うちの子は計算ミスがもともと多いので、文章題での計算ミスも発生しますが、それだけでなく、計算問題と違って「問題文から式に書き込む時に数字を書き写し間違う」、「最後に足し忘れる」「式の答えまで正しく書けても解答欄に書き写し間違う、もしくは解答欄に書き忘れる」…計算問題では発生にしない文章題ならではのミスもたびたび発生します。この問題集はその文章題ならではのミス克服訓練にもなります。

浜学園の公開学力テスト対策講座のプリント集のよう

初めて見た時、以前、息子が参加した浜学園のオープンイベント講座で使用された「4点UPドリル」(計算問題のみ)と「小問確認ドリル」(簡単な文章題)の集まりのようだなぁという印象を受けました。

shimausj.hatenablog.com

結局のところ、やさしい問題を100%ミスなく得点することですいぶんと変わってくるということだと思います。

対象学年は?いつから使い始める?

受験算数を一通り学んだ後の小5・小6

この本には、対象学年は小学校5・6年と書かれていました。ブログやツィッターを見ていると、多くの方が小5でスタートされているようです。

それは大抵、小5である程度基礎学習が済んでいるからだと思います。たまに、小5の方で「今日は1問だけまだ未習範囲が出て出来なかった~」という話も聞きますが、早い時期から学習を積み重ねてきた小5だと、たいていの問題ができるようになっています。

同じ小5でも、受験勉強を始めたばかりで未習範囲がまだまだ多い場合は「できない」問題が多くなり、子どものやる気が下がる心配があるのでおすすめできません。

まだ一通り学んでいない4年生以下は

私は購入していないのでどのような中身かわかりませんが、まだ塾などで一通り学んでいないけれど『下克上算数』に取り組みたい小4以下向けの本が販売されています。

口コミを見ると、『下克上算数』の問題に連動しているわけではないようです。こちらの本は書店でよく見かけるので、大きな本屋で中身をご確認されてからご購入されると良いかもしれません。

『下克上算数』の使い方

役立つ学習ページを読んでから

ただの問題集ではなく、受験算数お役立ち情報・学習ページもあります。

受験算数を楽の解くためのテクニック情報

【基礎編】の最初の方には、塾の保護者向け講座ネット上で出回っている算数の問題を楽に解くための、お役立ち訓練やテクニックが書かれています。

使いやすい消しゴムやシャープペンシルのことから暗算しておくべきことなど、聞いたことがあるなぁという話が載っています。でも、塾やネットでこういう話を聞くのは基本的に保護者。あまり子ども自身が直接触れることはないので、購入してすぐに子どもに読ませました。私はこの手書きの文字やイラストが馴染めなかったのですが、子どもは馴染みやすいようで、ゴロゴロしながら素直に読んでいました。

受験算数を間違えずに解くためのコツ

他にも間違えないように解くための工夫など、特殊算や実際の問題を例に挙げて解説されています。手書きの図もあり、わかりやすいようになっています。

【基礎編】は30回分が終わったあたり、問題集の真ん中あたりにあります。我が家の場合は後に残すと面倒なので、最初の「楽の解くためのテクニック情報」と共にさっさと読ませておきました。

【難関校受験編】は最初の方にドーンとあります。たぶん、一通り学習を終えてない状態で読むと混乱するので、一通り学習を終えてて身についてから読むことをおすすめします。息子は、こちらの方を今、少しずつゴロゴロタイムに読んでいるところです。

問題は毎朝もしくは帰宅後すぐ1回分ずつこなしていく

多くの方が取り組まれている朝の計算ドリルの時間に、この問題をするのがおすすめです。集中力のある時にパッとするのがいい気がします。我が家は朝できなかったときは、帰宅後すぐにするようにしていました。最初のうちは5問して休憩して、5問するということもありましたが、慣れてきたら10問できるようになりました。

何周する?1回でいい?

【基礎編】の方に、初回たとえ3問くらいしか合わなくなくても、もう一度同じ問題を2回・3回と解いた時に全問正解すればいいんだという風に書かれています。問題の上の方に1回目の日付とタイム、2回目の日付とタイムを書く欄もあるので、最低、2回は繰り返すようになっているんだと思いますが、我が家は1回で終わって(まだ【基礎編】の真ん中あたりです)、【難関校受験編】へ移るかもしれません。

解き終わったコピー用紙をすべて残してあるので、間違った問題のみもう一度解きなおすかもしれませんが、基本的に単純ミスが多いので、ミスの場合は丸つけ直後のやり直しだけで充分かと。

では、具体的にどんな本なのか、【基礎編】【難関校受験編】と分けて書いていきます。

【基礎編】偏差値40~55への道

【基礎編】のサブタイトルに「偏差値40~55への道」と書かれていたので、書きましたが、偏差値はそれより高くても低くても気にしなくていいと思います。

人によってこの問題集の問題が難しいと感じるかもしれませんし、簡単だと感じるかもしれませんが、最終的には問題が100%できるようになれば変わらないのですし。

1回10問で目標タイムは10分

1回分は10問あり、その1回分の目標タイムは10分となっています。

うちの子の場合、最初の頃はかなり時間がかかりました。1回分の半分にあたるコピー用紙1枚分をして休憩し、また残り半分が載っているコピー用紙1枚分をする(見開き1ぺージで1回分だけれど、片ページずつコピーをして渡しているので)という風に20分くらいかけてのんびりしていましたが、最近は15分以内には完成することが増えてきました。徐々にスピードアップしているので、そのうち目標タイム内にできるのではと期待しています。ミスはだいたい前半の5問のうちひとつ、後半の5問のうちひとつ、くらいの割合でミスをしています。ずっと全問正解だと解いている意味がないし、かといってバツが多すぎるとやる気が落ちるのでちょうどいいくらいだと感じています。

計算問題は最初の2~3問のみ

計算問題は最初の2~3問のみで、負担になる量ではありません。計算が好きではないお子さんもこれくらいなら抵抗感なく取り組めると思います。

しかし、これだけだと少し計算の量が少ないですし、うちの子はこれまであまり計算ドリル系を頑張ってこなかったこなかったので、今のところ予習シリーズの「計算テキスト」(8問)と一緒に取り組んでいます。最近、計算ミスが激減したので(また増えるかもしれませんが~)予習シリーズの「計算テキスト」はチャレンジ問題(2問のみ)だけにして、別の学習時間に当てた方がいいかなと検討中です。

1回分にあらゆる種類の文章題が入ってる

大抵の問題集は植木算なら植木算、速さの問題なら速さの問題と、同じような問題が続きますが、この問題集は1回分にあらゆる種類の文章題が入っているので飽きません。いったいどの部分が不十分なのか探すのにもピッタリ。

図形問題も必ず最後に1~2問あり、まんべんなくあらゆる種類の問題に取り組みたい方におすすめできる問題集です。

使いやすいか?解説は詳しいか?

うちの子はもう本人が答え合わせをする年齢ですし、その方が身につくのですが、まだ丸つけをして欲しがるので、親が丸つけをしています。それで気になったのは解答・解説。

問題集の最後に取り外せる別冊の薄い解説冊子が挟み込まれていますが、

すべての問題に解説があるわけではなく、計算問題などの簡単な問題には解説がありません。また、別冊の解説冊子には解答がないので、それだけでは簡単な問題の答えがわからないのです。もちろん、簡単な問題の解答がないわけではありません。解答は全問、分厚い問題集の最後の方にあります。

私は分厚い問題集(重すぎる!)を手元に持ってくるのがイヤなので、問題集の最後の解答部分をコピーして、別冊になっている薄い解説本に挟み込んでいます。

A4サイズの用紙にコピーしたのに冊子はB5サイズなので、半分に折ってしおり代わりに挟んでいます。

全問に解説が欲しい方もいるようですが、私はそこまで求めません。せめて、最初から別冊の解説冊子に全問の解答を載せておいて欲しかったです。

解説は、一通り学んだことがあるならあのことを言っているのか…と、わかるようになっています。図もしっかり使っているし、必要とあれば文章題だけでなく計算問題にも解説がありますので特に不親切だとは思えません。しかし、初学者向けに一から丁寧に書かれているわけではないので、全く受験算数を学んだことがない場合は、この解説冊子だけでは理解できないかもしれません。

親が使いやすいかどうか気になる点は、他にコピーのしやすさですよね。

この問題集は、端に問題を解くのに必要な文字が書かれていないので、コピーしやすいです。

こんな風に真ん中に黒い影ができてても、問題を解く分には問題がありません。

『下克上算数』に『下克上算数』を次のように載せてコピーすると上のような印刷になります。

冊子を押さえっぱなしだと、コピー機が読み取っている時間がもったいなくなりますが、これだと手を離して他のことができるので楽です。

どこかの口コミに『下克上算数』は分厚すぎてコピーしにくいと書かれていましたが、私はそうは思いませんでした。私はメルカリで購入したので、前の方が一度開いておいてくださっていたから開きやすかったのかもしれませんが、端に問題を解くのに必要な文字がない分、他の本よりコピーしやすかったです。

【難関校受験編】偏差値50~70への道

先ほど【基礎編】で書いたように、こちらもサブタイトル「偏差値50~70への道」を書きましたが、気にしなくてもいいと思います。ちょっと凝った問題も中にはありますが、後から出来るようになれば、関係ないですし。偏差値なんてすぐに変動するものです!

1回10問で目標タイムは15分

まだ難関校受験編は取り組んでいないので実際にかかる時間はわかりませんが、1回分の目標タイムは15分となっていて、基礎編より5分増えています。基礎編でスピードアップができたら、15分でできるかな?

計算問題は減り図形問題は増える

解説や構成などは基本的に【基礎編】と同じです。回によって違うのですが、計算問題はほぼ1~2問となり、基礎編よりも少なめの印象です。ここまで計算問題が減ると、例え計算ミスがなくなっても他の計算ドリルを併用したくなってきますが、皆さん、どうされているんでしょうね。

逆に図形問題は基礎編より増えている感じです。増えると言っても1問増えている程度ですが。

難易度は

難易度は基礎編より上がっているのは上がっていますが、「小問集合体」の範囲を超えていません。最後の難しい大問レベルではないので、それほど気合いを入れて勉強する対象ではない印象です。はっきり言って、【基礎編】とそれほど差がないように見えます。だから、【基礎編】の継続として取り組むといいと思います。

学習ページが多い

問題の数は【基礎編】と同じ1回につき10問で、それが100回分あるのですが、【難関校受験】の方が学習ページが圧倒的に多いです。

【基礎編】は学習ページが最初と真ん中にありましたが、【難関校受験編】は最初にまとめてドーンとあります。115ページまで全く問題がでてきません。総ページ数は解答部分を省くと325ぺージ。【基礎編】は245ぺージだったので、学習ページが増えているのは明らかです。

見かけで判断できない!

書店で見かけた時は【手書き・イラスト】に拒否反応

『下克上算数』を一番最初に本屋で見かけたのは「攻略本」の方です。問題集である【基礎編】【難関校受験編】はあまり書店で見かけませんでした。時々【基礎編】の方はあるので、手に取ってみたことがあるのですが、手書きの解説とイラストの雰囲気に親である私が馴染めず<私には合わない>と判断し、そのままに。子どもに見せたこともありませんでした。

この表紙、ちょっとひいてしまいませんか…?

表紙だけでなく、学習ページにも出てくるんです!

でも、このイラストが子どもに馴染みやすくいいんだという方もいらっしゃるようなですし、本当にその人その人の好みですよね。息子は特に「手書きの文字や図がイヤ!」とか、「イラストがイヤ!」とかそういったマイナス感覚を持たなかったらしく、逆に「馴染みやすくてすごくいい!!」と喜びに満ちたプラス感情も持たず、淡々と普通に読んでいました。普通に馴染んで読むという感じです。

Twitterで見かけ再び手に取る

それが、なぜ再び手に取ろうという気持ちになったのか。それは、Twitterの影響です。時々『下克上算数』【基礎編】が良いとか、取り組んでいるというツィートが流れていきて、そうか、そんなにいいものなのかと再び書店で手に取り、問題部分を見るとほぼ試験問題の最初の3分の2の部分、計算問題と小問集合体の問題集で毎朝コツコツ取り組めるようになっていたので、なるほどと。書店で息子に中身の問題部分を見せて、「これなら簡単だからすぐできそうよね?毎朝の計算ドリルと一緒にどう?」と聞くと、「いいね。する!」と返ってきたので購入することに。

書店には【難関校受験編】までなかったのですが、メルカリを見ると両方出品されていたので、思い切って両方買ってしまいました。書き込みがなければ新品とかわらないですし、定価から見るとずいぶんとお手頃価格だったため、つい。(中学受験終了後から年度替わりの時期はよく出品される気がします)一般的に【基礎編】だけ購入して、それを何周もするようで、【難関校受験編】はあまり取り組まれないようです。

数年前に流行った『下克上受験』の著者の本だった

先ほど私が思わずひいてしまった表紙カバーのイラストですが、実はイラスト部分だけ取れるんです!

太い帯みたいなものだったんですね。その太い帯の内側に『下克上受験』の著者と馬淵教室が手を組んで作った本だということが書かれていました。

実は『下克上算数』って聞いたことがあるなぁというくらいの認識で…改めてネット検索してみると、ドラマにもなっていたとか。

www.tbs.co.jp

「下克上」って表現、なんかカッコいいですね!戦国時代に勝ち上っていくイメージ。

豊臣秀吉が天下をとったように、受験生みんなに桜が咲いて、素敵な卒業式・入学式を迎えられるといいですね!

だんだんいつものように脱線してきましたが、今回は『下克上算数』基礎編・難関校受験編の紹介でした。

上のリンクもそうですが、私が購入したメルカリでもなぜか難関校受験編の方はイラストがある太い帯部分を外した状態の写真が多かったです。届いた時もイラスト帯がなかったですし。

ちょっと気になるので調べてみたら、難関校受験編の太い帯イラストは次のようなものでした。

Amazonのリンクです。

【基礎編】と構図は同じですが、女の子の様子と書かれている言葉がちょっと違いますね。「できる子」とか「できない子」とか「確実に得点できる子」とか…受験生本人じゃないですが、そういう言葉にちょっとウンザリ。平成27年(2015年)に発売された本ですし発売当時はそういう時代だったのかもしれませんが、今はちょっと違いますよね。表紙を外して売られることが多いのはなぜか、わかる気がしました。でも、中身はいいのでおすすめです!

 

次の記事に「予習シリーズの計算テキスト8問と、他のテキストの問題10問(文章題を多く含む)のセットを毎日取り組んでいる」と書いていましたが、その「他のテキストの問題10問」はこの『下克上算数』の10問のことです。

shimausj.hatenablog.com

次の記事に市販の教材を同時進行していると書きましたし、

shimausj.hatenablog.com

他の話題を挟みながらになると思いますが、今後もしばらく市販の本についてブログに書いていきたいと思います。

 

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