ピアノの記事が続きますが、今回も小3の息子のピアノレッスンの話です。
新しく習いはじめた先生は、指導内容が具体的で、大量に教えてもらえます。それだけ直すところをたくさん指摘されている状態で、レッスンに同席して前向きに親子2人で受け止めているので大丈夫ですが…子どもひとりでレッスンを受けていたら、落ち込んでいたかもしれません~!
30分で20項目以上の指摘
いつもレッスン中に頂いたご指導内容を録画して、後から楽譜に書き込んでいます。あまりにも多く楽譜に書ききれない時はノートにも書いて整理しています。
ちょっと多いなと感じてノートに書いて整理をしていた日に、指摘項目数を数えてみたら21個もありました。
30分のレッスンで21!演奏中は指摘できないことを考えると1分1個くらい?
それだけマズイところがあるんですが、お値段の割にずいぶんと学びが多くてお得ではないですか~!すぐ前向きにコスパを考えてしまう関西人です。
今回は、そんな日々のご指導内容の一部を紹介します。
楽譜に書いていない弾き方指導
楽譜に書いてある音楽用語や記号、調や構成、背景(分かる範囲で)などは調べて、その通りに練習してレッスンにのぞみますが、楽譜に書いていないこともご指導してくださいます。
情熱的に~子どもは語彙力が足りない
「楽譜に書いているわけではないけれど、ここはアパッショナートに(情熱的に)」
子どもが弾いてみると…
「自分を主張する感じで鍵盤を叩きつけるわけではないよ!」
子どもにとって「アパッショナート(情熱的に)=激しく」くらいしか頭に浮かばず、瞬時に表現できません。子どもが持つ言葉のイメージが足りません。何をするにも語彙力が必要ですね。
フレーズの最後は静かに~楽譜の記号より優先
「アクセント記号はついているけれど、フレーズの最後だから静かに」
フレーズの最後を静かにするのは何回かのレッスンでわかりましたが、記号が書かれていると記号優先だと思っていたのでびっくりしました。(曲によって違うのかもしれません)楽譜を読み取り解釈するって難しいです。
片手だけ波打つように
「高い音のところはクレッシェンド!膨らむように、波打つように弾く。」
片手だけ、高い音のところは膨らんで、低い音のところはしぼむ感じで弾く曲だそうです。(楽譜にクレッシェンドの記号はありません)
なるほど聴く方は楽しいけれど、弾く方は…
いきなり左手だけコントロールするように言われたら、私だったらお手上げです。絶対右手がつられてしまいます。
すぐに対応できるところが、自分の息子ながらすごいなぁと思います。(他の人からすれば普通なんでしょうが、私はバイエルで挫折したタイプの人なので)
子どもの改善点の指導
元気が良すぎる~中身が幼く表現できていない
うちの子は子どもらしい子どもなので、ご機嫌で元気いっぱいというのがいつもピアノ演奏からにじみ出ます。
でも、基本的にクラッシックってそういう曲が少ないですよね。
だから、よく次のようにご指導いただきます。
「元気が良すぎる。ピクニックに行くかのような楽しい雰囲気だけど、タイトルを思い出してみて。楽しかったことを思い出すようにやさしくやわらかく。」
楽しい曲調のところでも、元気いっぱい楽しく!ではないんですよね…そういう微妙なところが中身が幼く単純な子には難しいです。
小さくても精神年齢が高く立派に表現する子もいますが…基本的に人生経験が豊富な人の方が豊かに演奏できるような気がします。
先日、100歳のピアニストの話をニュース番組で聴き、きっとそういうことなんだろうなぁと思いました。
100歳を迎える心境について「いい芸術家であるためには何が必要かが分かってきました。人間として自分の中身をもっと深めなくてはいけない。そのときに初めて自分の芸術ができあがると思います」と話したうえで「芸術はきりがないものだと痛切に思います。ベートーベンの音楽に『すごいなあ』と思っていると、また違う音楽に出会うんです。200年生きても足りない気がします」と、音楽への変わらない思いを語っていました。
(国内最高齢の現役ピアニスト 100歳を前に記念コンサート 東京 | エンタメ | NHKニュースより引用)
直そうとすると音に元気がなくなる
私たち親子は気付いていないのですが、先生からアクセントがついてしまっている部分があるとご指摘頂いたことがありました。
「へんにアクセントがついているよ」
この言葉に反応して弾くと、
「アクセントがつかないように恐る恐る弾くと、音に元気がなくなる」
とご指摘をいただき、弾きなおしをしていましたが…
どんな時もハリのある素敵な音が出せる方がうらやましいです。やっぱり持って生まれた才能というものがある気がします。
その他
他にも、前の記事に書いているような内容を指摘されます。
こちらにも少し書いています。
褒められる回数は少ないが力強い
直すところのご指摘はものすごい量がありますが、褒められることもたまにあります。1レッスンにつき1回あるかないかくらい。(褒めるところがなかなか見つからないんだと思います)
回数は少ないですが、口先だけでなく心の底から言ってもらえているのがわかるので、とても嬉しく感じます。
20項目以上ご指導いただいた日も、先生のクレッシェンドの開始位置の説明の後、ご指導通り息子がクレッシェンドをしたら、ピアニストの演奏ように上手くできて(←親の主観で一部分だけです)びっくりした瞬間、先生も
「素晴らしい!!」
と力強く褒めていただき、親としても嬉しい~!という気分になりました。
次の記事を書いた時は、たくさん褒めてくれる先生がいいと思っていましたが、
ここぞという時にだけバシッと褒めてくれる先生もいいですね!
先生にご指摘いただいた内容を直して課題曲に丸をもらい、新しい課題曲を頂く時も、子どもはすご~く嬉しそうです。
新しい先生になってから、具体的な指導となり、息子の今のピアノの先生はこんな感じのレッスンをして下さいますが…ひとくちにピアノ教室にと言っても、先生や教室によって指導方法や内容、量は様々ですよね。
みなさんのピアノ教室はどんな感じですか?また、どんなピアノ教室がいいですか?
☟下のバナーをクリックしてくださると嬉しいです。
3つのカテゴリーに参加しています。
応援ありがとうございます!