今回は久しぶりにピアノの話題です。
中だるみ期、真っ最中
ピアノ仲間がいない・コンクールも発表会もない一年
このブログの説明として、「子育て中の【知らなかった!】を日記にしています。~子どもとのお出かけや教育、習い事のピアノなど~」としていますが、最近、ピアノのことが書けていません!
オンラインで海外の先生に教えてもらうことになってから、これまであった年1回の発表会の代わりにピアノコンクールに参加することにしましたが、一度参加しただけで、
「ピアノコンクールはコロナがおさまってからにする」と言い出したので、特に何がどうということもなかったからなのですが…
息子も私の方も何も刺激がないからか、どうも中だるみをしていました。
教室に通っているわけでもないので、他の子の演奏に刺激を受けることもないんです。
ショパン国際ピアノコンクールを子どもに見せてみた
プロのピアニストのコンクール!
ところが…さぴこさんの次のブログ記事で「ショパン国際ピアノコンクール」が行われていることを知り、一部、YouTube動画を視聴させていただきました。
これはすごい!!!!
と、息子にも一次予選の一部を見せてみました。
時間的に全部は難しいので数人の一部分だけですが。
子どもは「コンクール」は子どものものという感覚だったようで、「大人のプロのピアニストが競うコンクール」というのに興味を持ちました。
真剣勝負の演奏!プロでもこんなに緊張するんだ!
中でも特に角野隼斗さんの次の動画は指が小刻みに震えているのがわかり、
「プロのピアニストでもこんなに緊張してコンクールに臨むんだ」ということがわかり、驚いたようでした。
※私や息子は小刻みに震えているように見えましたが、ご本人が震えていたと言っていたわけでもありませんし、実際はわかりません。
ちなみに、沢田蒼梧さんは「指が上ずっていた」とTwitterに書かれているようです。
ショパンコンクール二次予選、演奏終わりました。
— 沢田蒼梧 Sohgo Sawada (@Sohgo_Sawada) 2021年10月9日
柄にもなく朝からド緊張していて、本番途中までずっと指が上ずってました。いやはや本当に色んなことが起こりますが、これも実力ですね…
最後は楽しく終われたのでよかったです。
夜遅くに聴いてくださった皆さま、ありがとうございました! pic.twitter.com/ALzAp3yUUy
※このTwitterの内容もさぴこさんのブログに載っていてしりました。
角野隼斗さんの演奏の様子を見て、プロのピアニストをグッと身近な存在に感じられたようです。(角野隼斗さんはピアニスト&ユーチューバーですが、これまで角野隼斗さんのYouTubeを見たことがありませんでした)
演奏態度・姿勢が変わった
「ショパン国際ピアノコンクール」の動画の人たちは、皆、演奏前に集中し、時間をかけて弾き始めます。一度、鍵盤に軽く置いた手を離したり、椅子の高さにものすごく気をつかったり。
ところが、息子はいつも心は浮足立っていて、いきなり弾くタイプ。座った瞬間に弾いています。(コンクールの練習の時は先生のご指導通り、心を落ち着けてから弾いていましたが)
それが、この一次予選を視聴てからは、きちんと膝に手をのせてしばらく考えた後、ゆっくり弾き始めるようになりました。息子の中では「じっくり集中してから弾きはじめるのがかっこいい」となったのかもしれません。
演奏中の姿勢が悪いのが気になっていつも何度も指摘するのですが、それも自然になおっています。
練習に対する姿勢も前向きになり、アドバイスに耳を傾けるようになりました。(反抗期なのか、親が問題点を言うと怒るようになってきていました。)
動画を見た後、レッスンが一回あったのですが、「前より全体に音と雰囲気が良くなっている。その調子で指摘した部分を直してきて」(最近、雑な弾き方が続いていて、少し厳しいお言葉ばかりでした)という前向きなコメントをいただけました。
このまま、中だるみから脱出できるといいのですが…。
子供の発表会やコンクールの疑問点が解消
服装
初めての発表会やコンクールの時、子供の服装に悩みました。
でも、このコンクールに出場されている方々の服装を見てみると…
蝶ネクタイで出られる方もいれば、上着なしの方、ネクタイなしで開襟されている方、いろいろですね。
反田恭平さんもいつも通りの雰囲気の服装と雰囲気(もともと反田恭平さんのファンです)で、しっかり2次予選も通過されていますし、特に服装は気にしなくてもいいものだったんだなぁ~と改めて思いました。
自分が自信をもってリラックスして弾ける服装が一番なんですね。
でも、私はビシッとした服装の方が好きです!観客としては(動画で視聴ですが)せっかくだから、見た目も楽しませていただける方が嬉しいなぁと思いました。
お辞儀の仕方
お辞儀の仕方も、人によっていろいろですね。
発表会やコンクールの時に一生懸命教えましたが…これもそれほど気にしなくてよかったんですね。
角野さんが椅子の後ろでお辞儀をしているのを見て、あれが息子だったら「何やってるの~!椅子の前でお辞儀をするって教えたでしょ!」とツッコミそうだなぁと思ってしまいました。
反田さんをはじめ、多くの方がピアノのふちを持ってお辞儀をしていましたが、あれは流行なんでしょうか。ラフな感じでかっこいいと言えばかっこいいですが、私は牛田さんの胸に手を当ててするお辞儀が優雅で好きです。
観客のことを大切に思ってくれているのが伝わる方がいいですね。
演奏中のオーバーアクション
子どもは曲にのって自然に大きく体を動かしてしまいがちですよね。そのせいか、子供のコンクールの場合、演奏中にオーバーアクションをする子が多い(あちこちのコンクール動画をYouTubeで拝見しました)ですが、息子が教えて頂いている先生は、「オーバーアクションはやらされている感じがしてダメ、しかし音楽にのった自然な揺れは欲しい、棒弾き(微動だにしない様子)は困る」というご指導で、なかなか「ちょうどいい揺れ」というのがわからず、戸惑いました。(ほっとくと子供はオーバーアクションを自然にしてしまいます)
今回、「ショパン国際ピアノコンクール」の演奏を数名視聴させていただいて、なるほど、こういうのがいいということなのか、と理解できました。
以前見た、子供のコンクールの上位入賞者たちの様子と全然違います。(当たり前ですが)
よくレッスン中「(腕や指など)無駄な動きをしない」と指導されます(その方が演奏しやすい)が、確かにどの方も無駄な動きがありません。先生がおっしゃっている基準はここにあったんだなぁと気付きました。
今回、気になった演奏者
雰囲気がかっこいい!小林愛実さん
小林愛実さんは前回のファイナリストだそうですが、まったく知りませんでした。次の動画では、ものすごくカッコよく集中されていて、ドラマ『ドクターX』の「私失敗しないので」の米倉涼子さんみたいだと思ってしまいました。
でも、実際はそうでもなかったようです。この動画には映っていませんが、椅子のトラブルがあったそうです。
ステージに登場すると、何やら椅子を何度も調整したり交換したり、ホールやピアノメーカーのスタッフとも会話して、進行が中断。配信画面で見る限り、「椅子の高さはもうこれ以上は上がらないのか(もっと高いものはないか)」を確認していたように見えましたが(実際そうだったようです)、やがて意を決したように「OK」。
少しざわついた後で改めて準備に入ると、そこから見せた演奏は素晴らしいものでした。6年ぶりに、ショパンコンクールに小林愛実さんが戻ってきました。
(小林愛実さん、演奏直後インタビュー到着!~2021ショパンコンクール|ピティナ広報部|note)
動画の椅子の高さはそれほど低いようにも見えませんし、そこまで椅子の高さにこだわられたのは、大きなプレッシャーがあったからではないでしょうか。
再チャレンジの方は他にもいらっしゃいますが、再び同じコンクールに挑戦するというのは、初挑戦よりもしんどいものだと思います。
しかし、椅子のトラブルからの気持ちの切り替えはさすが!うちの子も、こんな風に何があってもさっと気持ちを切り替えて集中できる人になって欲しいです。
子供の頃から知っている牛田智大さん
今回、視聴させていただいたピアニストの中で、私が子どもの頃の演奏を知っているのは牛田智大さんただ一人です。
牛田さんの演奏は2:40あたりからです。
子供の頃の牛田智大さんの演奏と違っていて、人間味があふれていて、以前の牛田さんより惹かれました。今の牛田さんの演奏の方が好きです!
非常にお行儀がよく、かわいらしくて…自分の息子のように親しみを感じました。(うちの子はお行儀よくありませんが、今回視聴した中で一番息子の顔に近いのが牛田さんだからというのもあるかもしれません~)
他の方の子供の頃の演奏は知らないですが、きっと他の方も変化されているんでしょうね。プロもどんどん成長されるんだとよくわかりました。
新しい時代のピアニスト角野隼斗さん
角野隼斗さんは今の時代のピアニストという感じで、今までのピアニストの演奏と少し違う気がします。東大出身YouTuberという事前情報がそう思わせるのでしょうか。YouTuberですが、しっかりした服装で行儀もよく、謙虚な感じで好きです。
2次予選の「英雄ポロネーズ」の左のダダダ・ダダダが続くところ、私がよく聴くものは途中でかなり左の音が強くなるのに、ずっと右手の音が勝ってる状態だったのが印象的でした。
角野さんの左手のダダダ・ダダダは1:26:05あたりからです。
他にも今回初めて知った医大生ピアニスト沢田蒼梧さん、私には正統派若手ピアニストに見える進藤実優さん、前回も出場された古海行子さんと気になる方はたくさんいるのですが、長くなるでこれで終わりにしておきます。
知らなかった世界を知って、親子で楽しみが増えた
今回、子どもにこのコンクールの話をすると、「審査方法・基準は?」「前回の日本人は?」「3大コンクールのひとつってじゃあ、他の2つのコンクールは?」とドンドン質問され、一緒に調べることになりました。(ただインターネットで検索しただけですが)
ちなみに、子供の質問のひとつ「審査方法」は…
ステージ1から3では、審査員は、各コンテスタントに、次のステージに進むべきか否かのYES/NOと、1〜25ポイントの点数をつけます。YESの数が多い順に、得点の平均点を添えたものが並び、名前を明かさない状態で次のステージへの通過者が決定されます。
ただしステージ3のあとは、9番手から12番手について、審査員の過半数がコンテスタントの名前を知りたいとした場合、名前を見たうえで、10名のファイナリストを決定するとのこと。
(ショパン国際ピアノコンクール予備予選から本選までの課題曲と審査方法の全貌を解説!|音楽っていいなぁ、を毎日に。| Webマガジン「ONTOMO」より引用)
「審査員にイエスと言わせる演奏ができるかどうか」が大事なんですね。
今はしっかり日程をプリントアウトして、次の結果と動画配信を親子で楽しみにしています。
前回のショパン国際ピアノコンクールは6年前(5年ごとに開催されますが、1年延期になったので)。8歳の息子の6年前は2歳。まだピアノを習っていなかった時期ですし、私もピアノにそれほど関心がありませんでした。前回もピアノの世界では盛り上がっていたのかもしれませんが、まったく気付きもしませんでした。たぶん、その時にさぴさんのような記事を拝見しても、心に響かなかったでしょう。
子供の習い事を通して、ピアノの世界を覗き見ることができて、親の方も人生の楽しみが増えました。前回、子どもの習い事の話を書きましたが、そう考えると、習い事の費用はある程度かけてもいいのかなとも思えてきました。
※この記事は「ショパン国際ピアノコンクール」1次が終わった時点から書きかけ2次予選が終わった時点で追記して投稿したものです。
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