親子乗り自転車転倒事故のニュースから
補助輪や三輪化の開発は現実的ではない?
ふと、次のようなニュースをみました。
大阪府東大阪市の国道で11日、母親と自転車に乗っていた3歳の男の子がトラックにはねられ死亡した。事故当時、自転車には母親と死亡した男の子の他、5歳の長男も乗っており、親子3人乗りの状態だった。法律上は認められている“親子乗り”だが、どんなことに注意すべきなのか。専門家に聞いた。
(中略)
「警察も長らく同乗を認めない方針を取っていましたが、世間の批判的な声から解禁となりました。最近では同乗の条件が6歳未満から小学校入学前とされるなど、利用実態に則した緩和の動きも広がっています。メーカーも車体の重心を下げたり、前輪と後輪の間隔を伸ばしたりと転倒しにくいよう改良はしていますが、駐輪場の利用のしづらさや見てくれの悪さから、補助輪や三輪化の開発は現実的ではないですね。お子さんの体重や保護者の運転技術、バランス感覚など、個人差が多く難しい部分もある。結局は一人ひとりが慎重に乗るしかないのが現状です」
(3歳児がトラックにはねられ死亡 自転車の“親子乗り”、安全管理を専門家に聞いた(ENCOUNT) - Yahoo!ニュースより引用)
事故は相次いでいるけれど、子育てには必須とされる子ども乗せ自転車。
物理的に転倒しにくい三輪車や補助輪は、見た目の悪さと駐輪スペースの関係で作っても売れないから現実的ではないという記事を見て、少しひっかかりました。
見た目の悪さはイメージ!カッコ悪いを払しょくするには?
見た目の悪さは完全にイメージです。なので、今、一番人気のあるインフルエンサー的な人に使ってもらって、動画でもアップしてもらったら、改善されるのではないでしょうか。
また、三輪車って、お年寄りの乗り物というイメージがありますし、補助輪は「昔の子どもが自転車の練習に使っていたもの」(今の子はストライダーで自転車練習をするので、補助輪は使いませんし)というイメージがあります。だから、優れたデザイナーが三輪車を作り、あえて子育て世代ではない若者をターゲットにするのはどうでしょうか。電動三輪自転車でキャンプ用品なども一度に安定して運べるなど、今流行っているものと組み合わせアピールできるものを開発して、人気漫画などに登場させるなど工夫次第では…。そういうことが得意な人がやる気になってくれたら、すぐに改善される気がします。
駐輪スペースは社会全体で改善を
もともと補助輪をつけて走っている子供や三輪車を乗るお年寄りもいるんだから、駐輪スペース問題は社会問題として、保育園やスーパーに三輪車専用スペースを作るなど、みんながなんとかしようと思えばなんとかなる問題です。三輪車の駐車スペースを作ったことをアピールして企業のイメージアップを図るのはどうでしょうか。真剣に子育てを応援しているアピールになります。
三輪自転車にチャイルドシートを付けたい人は存在する
また、少ないかもしれませんが、今現在も子供乗せ三輪車などを求めている人がいるようです。
ヤフー知恵袋に多数、次のような質問がありました。
戦略を考えて、子供乗せ三輪車や大人向け補助輪を商品化してくれればいいのに…と思い調べてみると、ありました。
すでに開発・商品化されていた
子供乗せ三輪自転車は販売されていた!
前二輪タイプ
バンビーナという名前で、前に二輪の三輪自転車が販売されていたようです。
この自転車だと操作性も良かったようですが、今は販売されていないようです。
後二輪タイプ
双子さん用ですが、後ろが二輪タイプの子供乗せ自転車も、販売されていたようです。
中古なら、メルカリなどで販売されているようです。(2022/4/13時点)
https://jp.mercari.com/item/m80966392940
大人自転車用補助輪は販売されている!
それほど目立たない大人用補助輪がありました。
これなら、特に問題ないような…。
Amazonのサイトには「極めて丈夫:自信を持ってサイクリングできます!超極めて丈夫ーなスチール構造を採用、それに過酷な使用に耐えるホイール付きですから、大人用自転車補助輪として利用可能です。ライダーの体重制限は120kg/265lbs。」と書かれていました。
子供乗せ電動自転車の総重量は、子どもを前後に乗せたり荷物を乗せると100キロ超えると言われていますが、120キロの体重も大丈夫ならOKかな?しかし、安全に関わるものですから、実際に購入されるなら、自転車屋さんにご相談されることをおすすめします。
海外では?
チャイルドトレーラーをけん引も!
海外の子供乗せ自転車は…と検索してみると、次のような子供乗せトレーラーをけん引するタイプがあり、日本でも販売されていました。
曲がる時などトレーラー分を考えて操作しないといけないですし、私はなんとなく、こっちの方が危険な気がします。ゆっくり公園を一周するくらいなら大丈夫かな…。
自転車用2人乗りベビーカーなら手押しも出来て便利!
お値段は上がりますが、次のような自転車に取り付けることができるベビーカーもあります。
これなら、普段は手押しのベビーカーとして使えていいですよね。
前カゴ部分がチャイルドシートで前二輪の三輪車
また、アマゾンや楽天では見つかりませんでしたが、次のような前カゴ部分がチャイルドシートのようになっている、前が二輪の三輪車も見かけます。
※ネット上で見つけただけのものですので、ご購入の際は充分に調べ自己責任でお願いい致します。
子育て世帯に情報が届いていない!
もう小4になった子どもが一人いて、子供乗せ自転車が必須とされる時期を過ごしてきましたが、子供乗せ三輪車・大人用補助輪・自転車用ベビーカーどれも販売していたことを知りませんでした。
販売していても、実際に必要とされる人たちにその存在を知られることがなければ、売れることもありません。
国や大きな企業がバックアップして、子育て世帯のためにもっと本腰を入れて販売戦略を練ってくれたらいいのに…と思ってしまいました。
購入時に電動三輪車のみに補助金を出してくれたら、安く手に入り、普及するのではないでしょうか。
子供乗せ自転車を買わないという選択肢も
必要ない地域でも「子育てに必須」とされている
そういえば、私は自家用車も子供乗せ自転車を持たずにのりきりました。子どもを乗せての運転も、子供を乗せて自転車も、危険だと思ったのが一番の理由です。節約になってよかったですが、当時購入費用がなかったわけでもないですし、運転免許がないとか、自転車に乗れないとかそいういう事情もありません。ご近所のママたちは私が自転車に乗れないんだと思っていたのか、私が大きくなった子どもと一緒にサイクリングに出かける姿を見て、目を真ん丸にして驚かれました~。
もちろん、交通機関が発達している地域だったから、できたことだと思います。
でも、私の住む地域の方々も皆、子ども乗せ自転車どころか自家用車まで「子育てには必須だ」と、持っていました。必須かどうかは個人の感覚でもあるような気がします。
子供と一緒に風を切る爽快感を周りのママに自慢されて、いいなぁと思ったこともありますが、「幼稚園の帽子がかぶれないから」とヘルメットを着用させずに子供を乗せて自転車に乗るママたちを見ると、子供を乗せ自転車を購入すると私もきっとだんだんそういう感覚になっていくんだろうなぁと、思いとどまりました。
その分、ベビーカーはボロボロになりました。一人っ子なのにベビーカー(赤ちゃん用)2台・バギー(幼児用)2台使いきりました!
年配の方はベビーカーより子供乗せ自転車に対して寛容
ベビーカーで思い出しましたが、ずいぶん大きくなっても子供を自転車にのせて歩くのは特に問題なしなのに、ベビーカー・バギーだとよく非難されるのはなぜでしょうね。
「大きいのにいつまでもベビーカーにのせるのは良くない」とお年寄りに非難されたという声はよく聞きました。
私もバギーで行くと、長距離なのに年配の保育士さんに「歩かせましょう。ベビーカー置き場はありません」と言われ、戸惑ったこともあります。保育園は持ち物荷物多いから、子どもは歩かせてもバギーに荷物をのせられて楽なのに…。ご近所ですぐそこに住んでいるのに子供をひょいと自転車に乗せて来ている人もいて、そちらは特に非難されることもない状況に、ちょっと気分がすっきりしないなぁということもありました。
世間一般も「子育て・保育園の送迎に必須」と思い込んでいないか?
子育て世帯だけでなく、世間も「子供乗せ自転車」は「子育てに必須」「保育園の送迎に必須」という感覚が植え付けられすぎている面もあると思います。
それが子育て世帯にも影響しているかもしれません。
子供乗せ自転車を購入する時期にある方は、今一度、「本当に必須なのか?」と考え直すのも一つの手かもしれません。
お年寄りがいつまでも運転免許を返納しない問題も似ているところがあると思います。本当に車が生活に必要な地域の方もいらっしゃって、車がないと不便・生活ができない方もいます。でも…お年寄りの車が暴走して子供の命を奪ったニュースを見てどう思いましたか。お年寄りに腹を立てるなら、子ども乗せ自転車も見直してみてはいかがでしょうか。
それでも、【本当に子供乗せ自転車が必須!でも、子供乗せ自転車で転倒しないか不安】という方のために、子供乗せ三輪車や補助輪などが普及して欲しいです。そして、堂々と使って欲しいと思います~!
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