小学校の授業参観に行ってきました。授業参観は子どもが入学して初めてです。
教材・教具が充実
最初に思ったのは、今は教材・教具がそろっていて、授業準備が楽そうでいいなぁということ。大きなテレビ画面が黒板の横にあり、教科書に載っているイラストが出てきていました。黒板を使わなくても、クリックひとつで授業がすすめられるのです。
教科書の内容が画面に表示されるので、それに沿って授業をすすめていけばいいのです。
デジタル教科書(https://www.tokyo-shoseki.co.jp/ict/pcsoft/e/001004/21/d)
小学校向けパソコンソフト(https://www.tokyo-shoseki.co.jp/textbook/e/4/)
黒板に文字を書かれましたが2行程度。黒板に貼る手作りカードも1枚。
色画用紙にマジックで手書きして、裏に磁石をつける手作りカードは、小学校の時、授業参観時は特に張り切って、先生がたくさん貼りつけていたのを覚えていますが、今の時代、必要なさそうです。
子供たちはおはじきを使わず、ブロックで算数の授業をしていました。
入学時、おはじきの購入を求められなかったので不思議だったんですが、学校が全員にブロックを貸し出すシステムになっているようで、皆、筆箱のような箱にブロックを入れて持っていました。
その子どもたちの手元のブロックをそのまま大きくしたようなブロックが黒板の前の机にあり、
発表する子どもはそれを黒板に貼っていきます。
こういったみんなが使える教材・教具がそろっていると、先生も授業準備が楽だし、保護者の購入負担も減っていいですね。
一年生にタブレット学習も導入していくつもりだ、とも聞き驚きました。
学校選択制説明会でタブレット学習があるということをアピールしている小学校もありましが、そういう小学校を選択しなかったので、昔のままのスタイルの授業だと思っていたんです。時代はすすんでいくんですね。
授業の様子 ~先生の話を聞いていない
先生の声は大きく、一年生向けに筆箱を机の上に置く位置まで細かくしっかり指示されていましたが、お疲れのようで、うっかりミスもあり、ゆっくりめのペースで授業をされていました。補助の先生もいない1年生クラスなので、ひとりひとりの様子を見るのが大変だったのでしょう。授業終了時刻をオーバーしても、「ここまではさせてください」と一生懸命続けられていました。
息子はというと…先生の話を聞いていない。
手をあげるところは必ず手をあげて、ものすご~~~く当てて欲しがるけれど、それ以外は算数のブロックで遊んでいる。かなりショックでした!
「うちの子も話を聞いてなかった。内容が幼いからね~」
と他のママの話を聞いて、ああ、そうか。今は聞かなくてもわかる範囲だからかぁと気付きましたが、それでも先生の話を聞かない態度はいけない!
これから先、本当につまならない授業を長時間受けないといけないことが何度も出てくるというのに、この段階で、こんなことでは…。
大学なんて、寝てるのか起きてるのかわからないおじいちゃんがぼそぼそとつぶやき続ける授業だってありました。(聞いてるふりして教科書を隅々まで読んでましたが)
どんな授業だろうと、授業態度が悪いと、先生にマイナスの印象を与えてしまう。
そもそも、話をしてくれている人の方を見ないのは失礼ではないか?
そのことを、1年生の男の子にどう話して理解してもらおうか、と悩みつつ、まだしっかり話せていません。
私が1年生の時は、学校から帰ってくるとクタクタでしたが、息子が元気いっぱいのなのは…そうか、小学校で、あんな風にものすご~くリラックスしているからなんだと気付きました。
クタクタになるまで頑張らなくてもいいけれど、
ほどほどに気を引き締めて学校の授業に臨んでもらいたいものです。
キャラクターの文房具の子がたくさん!
入学前に学校から配られた文書には、学校で使う文房具はキャラクターものは子どもの気が散るから購入しないように書いてありました。
我が家はうっかりドラえもん筆箱を買ってしまっていたので、
わざわざ無地のシンプル筆箱を買い直したのに、
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実際に授業を見ていると…
筆箱どころか、下敷きも何もかも一式、自分の好きなキャラクターで統一している子がたくさんいて、な~んだという気分になりました。
でも、シンプルな文房具でそろえているので、文房具のせいで先生の話が聞けていないと言われることはないはずです。
キャラクターものだろうと、そうでなかろうと、授業に集中するかしないかは、本人次第なんじゃないかなと思います。
4は「ヨン」ではなく「シー」にびっくり
「シー(4)とロク(6)でジュウ(10)になります。」
と息子が発表した時、何いってんの?と恥ずかしくなりましたが、なぜか正解。
逆に、「ヨンと…」と発表した子は、先生や周りの子に「シー」と小声で訂正され、はっとしたように、「シーと…」と言い直していました。
「シー」と表現するように習っているようです。
それに、発表した後、「どうですか?」をつけるように指導されているようです。
でも、「どうですか?」に「いいですね」など応える応える子は一人もおらず、完全に形式化していました。
「どうですか?」の声に被るように、次々と(自分の子も含めて)手をあげていきます。私は【発表している子に対して失礼じゃない!】と思うのですが、誰もそんな意識はないように感じました。
どこの世界もそうだとは思いますが、学校は学校の、独特の世界があるんだなぁ~という印象を受けました。
置いてけぼりの子がでないように
授業内容が幼いという表現をしている方もいましたが、確かに、少しゆっくり目のペースのように見えました。
【進研ゼミ小学講座】 のチャレンジ一年生を受講していますが、その進度よりかなり遅れています。(授業の進度より遅れないないよう、通信教育の方が多少、早めに設定してあるからというのもあると思いますが)
1年生の1学期。入学までの生活は皆バラバラです。
小学校に入学するまで何一つ、勉強らしいことをしてこなかった子も、普通についていけるようなカリキュラムになっている気がしました。
今は入学前にひらがなの勉強をさせるのが当たり前の時代になってきましたが、そうでなくてもついていけるように…というそういう配慮。私はとても好きです。
公立だからいろんな環境の子どもたちがいます。こんなにのんびりしているから、大阪の学力テストの全国順位が落ちるんだと思う方もいるかもしれませんが、私は学力テストの全国順位より、みんなが仲良く成長していけることの方が大事だと感じています。
ただ、その分、学校任せにしないで、しっかり家庭学習をさせないと全国の同級生たちについていけなくなるなと、気持ちを引き締め直しました。
親としてもよい勉強になった授業参観でした!