今回は、子どもが学校の図書室からかりてきた本の紹介です。
『くまのしんぶんきしゃ』~人のお話を聞ける子に
小学校に入学したばかりのお子様に
入学して間もない頃、優しいイラストの絵本『くまのしんぶんきしゃ』を借りてきました。
いもとようこさんの絵本はもともと『あいうえおのえほん』を持っていて、懐かしいなぁという気持ちになりました。
『くまのしんぶんきしゃ』は、どんなお話か…
出版社のホームページからあらすじを引用させていただきます。
入院したクマの子くんちゃん。「おはなししない?」と声をかけられた隣の病室のバクのおばあさんは、とてもおなかがふくらんでいました。自分のことばかり話し、ちっともおばあさんの話を聞かないくんちゃんでしたが、おばあさんの話がだんだんおもしろくなってきて……。
<作家から>
お話するのが大好きなくまの子くんちゃんに新聞記者のパパは言います。「取材っていうのはね、人のお話を聞くことなんだよ」バクのおばあさんの取材を始めたくんちゃんは、あることに驚かされて…お話するのも楽しいけれど、お話を聞くってとても素敵!心の中が暖かくなります。(こんのひとみ)
(くまのしんぶんきしゃ (金の星社の絵本) :こんのひとみ/いもとようこ - 金の星社より引用)
いもとようこさんのイラストがお話の内容にぴったり。
自分ばっかり話さないで、きちんと人のお話も聞くのもいいなという気持ちになってくれる絵本でした。
入学したての頃は、初めてづくし。ワクワクすること、楽しいことがいっぱい。そんな楽しい学校のお話を一方的に話してきて、聞くのが大変なことがありますよね。
そんな時にこの絵本を渡してあげてはどうでしょうか。
確か、次の記事に書いている絵本の次くらいに借りてきた絵本だったと思います。
入学したてのワクワクが止まらない時期!
絵本を読んだ後、ちゃんと人の話も聞いてくれるようになった気がします。
大人も心温まる絵本を小学生にも
【こんのひとみ×いもとようこ】絵本シリーズ
【こんのひとみ×いもとようこ】ペアの絵本は『くまのこうちょうせんせい』の方が有名ですよね。
くまの校長先生は、毎朝元気に「おはよう!」と子どもたちを迎えてくれます。
いつも声が小さいひつじくんに、くまの校長先生は勇気を出して大きな声を出すようにアドバイスします。
ひつじくんは大きな声であいさつできるように一人で練習しますが、「大きな声」はひつじくんを悲しくさせるものばかりなのです。
夜ベッドで寝ているときに聞こえてくる、お父さんとお母さんのけんかの声・・・。
お母さんがひつじくんを叱るときの声・・・。
ある日、くまの校長先生は、病気で入院することになり、その後大きな声が出なくなってしまいました。
お医者さんや看護師さんが校長先生に「大きな声を出して」とは言わず、小さな声にじっと耳をすましてくれていることから、わかったことがありました。大きな声を出そうとしても、出せないときがあるのだと。
子どもたちからたくさんの手紙をもらい、校長先生は病院から学校へ通うことを決心します。
ひつじくんと二人で山に向かって歩きながら、大きな声を出すように言ったことを謝る校長先生でしたが、そのとき突然、校長先生の具合が悪くなってしまいます・・・。理由があって弱っている人に、「元気出して」とか「頑張れ」と言うことが、その人にとってかえって重荷になることがあります。くまの校長先生は、病気になってそのことがわかったのです。また、ひつじくんは大好きな校長先生が病気になっても自分を応援してくれている姿を見て、自ら勇気を振り絞ることができたのです。
(くまのこうちょうせんせい|全ページ読める|絵本ナビ : こんの ひとみ,いもと ようこ みんなの声・通販より引用)
他にも、このお二人が作られた優しい絵本がたくさん出版されています。
『いつもいっしょに』は、子どもより人生経験の長い大人の方が読んで感動する絵本だと思います。
小学校低学年になると絵本からステップアップして「児童書」を読む子が増えますが、男の子が読む物語系って、「ゾロリシリーズ」とか「キャベたまたんていシリーズ」とか…。そういうのも面白くてそれもいいけれど、小学生にも、こういう心の栄養になる「絵本」をたくさん読んで欲しいです。
小学生だから【児童書】と、こだわることはないと思います。
『心ってどこにあるのでしょう?』は2019年第65回青少年読書感想文全国コンクール 小学校低学年の部(1・2年生)課題図書となっていました。
絵本は幼児さんでも読めますが、だからといって幼児さんだけのものではありません。
大人が読んでも心が温まりますし、他にも【こんのひとみ×いもとようこ】ペアお二人の絵本があるので、ぜひ読んでみてください!
時間がないので、すぐに書き終わる題材にして簡単に終わるつもりが、また長くなってしまいました~。次は児童書の話を書きたいと思っています。
※前回の記事にブックマークコメントありがとうございました。コメントを頂いて追記しています。
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