今回は物語の紹介です。
ゾロリや「こまったさん」「わかったさん」シリーズが好きな時期にピッタリ!
幼児から低学年・中学年以上~絵本を卒業し、児童書への移行期に
【かいぞくポケットシリーズ】はずいぶん前から紹介しようと思っていた本で…
ゾロリや「こまったさん」「わかったさん」シリーズを読んでいるようなお子さんにピッタリなシリーズ本、「かいぞくポケット」シリーズの話です。
絵本の次くらいに皆さん、自然とゾロリ化しますよね。
「ゾロリの他に、子どもが楽しめる何かいい物語ないかしら~?」と探していらっしゃるなら、「かいぞくポケット」シリーズ!
(※出版社のサイトには対象年齢は中学年以上と書かれていますし、中学年の小3のうちの子も読み直しして楽しんでいるので、中学年以上も楽しめます。)
そういえば、ゾロリは2021年に70巻目が発売され、2022年で35周年を迎えるそうですね。
ゾロリの最初の本
70巻目がこちら
ということは、私が子どもの頃にもあったはずなのですが…「わかったさん」「こまったさん」シリーズ好きで、ゾロリは存在すら知らなかったです。
男の子向けだからかな?イマドキはゾロリだって女の子も楽しんで読みますが、昔は今より「男の子向け」「女の子の向け」と分かれていたような気がするし。
ゾロリと同様に「かいぞくポケット」シリーズもずいぶんと前からあるようなんですが、私は知らなかったです。「かいぞく」というのが男の子っぽい感じだったから?
教科書にも載った「ぼくは王さま」シリーズの寺村輝夫の作品!
名作を生みだした作者の作品
知らなかった本にどうして出会ったかというと、夫が見つけてきたから。
初めて表紙を見た時は、絵本のようなずいぶんと可愛らしい男の子の本ね…涼しげな視線を送ったのですが、寺村輝夫さんが書かれた本だと気付いた途端、「おぉ~!いい本見つけてくれてありがとう~!」と豹変しました。
寺村輝夫というお名前で、私は「わかったさん」「こまったさん」シリーズがパッと頭に浮かびましたが、よく考えると「ぼくは王様」シリーズもそうですよね。
「王さまでかけましょう」が小学2年生(たぶん)の国語教科書に掲載されていて、すごく楽しかった記憶があります。
『おしゃべりな たまごやき』なんかは誰もが知る名作!(と、勝手に思い込んでいます)
「ぼくは王様」シリーズも身近にあれば自分から読んでいました。でもやっぱり「かいぞくポケット」が同じ場所にあると「かいぞくポケット」シリーズの方を先に読み始める感じでした。
そうそう、話がドンドン横道にそれてしまいましたが、今回は「かいぞくポケット」シリーズの話でした。
かいぞくポケットシリーズ
どんな話か?
「かいぞくポケット」シリーズはどんなお話か、超簡単に言うと【ポケットという名前のかいぞくの少年が船に乗って大冒険…】という話です。
少年かいぞくのポケットが、白ねこのアイコや3人の子分たちと、かいぞく船ポケット号にのって大活躍! 人気の痛快冒険物語。
(かいぞくポケット - あかね書房より引用)
冒険ものだけど怖くない!「エルマーのぼうけん」嫌いでも大丈夫!
海賊・冒険となると怖いイメージがありますよね。
でも、ぜ~んぜん怖くない話です。
海賊ものと言えど、決して残虐なシーンは出てこないので、安心して読めます。
有名な『エルマーのぼうけん』シリーズすら怖いと途中でやめたうちの子が楽しく読んでいたくらいなので、怖がりさんでも大丈夫ですよ!
↓昔、親戚に息子へのプレゼントとして買ってもらったんですが…
ワクワクする説明イラスト入り!絵本感覚で読める!
表紙の内側はこんな船の構造を説明するイラストがあり、ワクワクするようになっています。
イラストが多く、文字が少ないので絵本感覚で読めます。
魔法の呪文がうまく言えず楽しい!
お話の中に魔法の呪文「ポケット、ケポット、トッポケト!」が出てくるのですが、これが言いにくく言い間違えやすく楽しい気持ちにさせてくれます。
食事中などに時々、夫と言い合って「違うよ。僕の方が正しいよ」と得意げになっていることもありました。
幼児さんくらいの小さな子ほど、こういう仕掛けが楽しくて仕方ないと思います。
始まりからとても面白いです。
物語を始めるためには、呪文を繰り返し3回言わなくてはならないのですが、息子はなかなか上手く言えず大苦戦、笑。
やっとのことで言えて、物語へ。
でも、一つの章ごとに、~をしたら次を読んでよろしい、と指示が入ります。
好きな歌を7回歌ったら、のときはカエルの歌を7回も繰り返したり!笑物語そのものはもちろん、指示が個人的には面白かったです。子供は早く次を読んで欲しくて大急ぎで指示に従っていました。
読み終わるや否や、次も読みたい!と言っていました。(lunaさん 20代・ママ 男の子5歳)
(【今日の1冊】6月8日 「魔法の呪文は「ポケット、ケポット、トッポケト」」 | 絵本ナビ)
たぶん、本を読むことや物語が好きではない子も夢中になると思います。今の時代、女の子も楽しんで読めるんではないでしょうか。
大きくなっても、疲れた時の息抜きに楽しめる
うちの子がこのシリーズに出会ったのは小学生になってからでしたが、夢中になり、すぐに続きが読みたいと20巻全部読んでしまいました。
もう続きがないと知って、「噓でしょ?」と言うくらい大好きなシリーズ本でした。
小学校中学年以上にとっては内容がとてもやさしいので、頭と心が疲れた時の息抜きにぴったり。
我が家は図書館派で全巻すべて図書館でかりましたが、「どんな内容だったか『かみなりトッケポ』だけ思い出せないから借りてきて欲しい」と言い出したことをきっかけに、またこのシリーズを借り直しました。
何度も読み直すので、長く使える幼児期に出会っていたら、買っていたと思います。
大人だって昔の名作絵本を読んで心が和むことがありますよね。子どももそんな感じで読んで楽しんでいるようでした。
親が好きだった本を好むとは限らないもの
低学年の頃に好きだったのは「かぎばあさん」シリーズ
小学生の味方、温かいみんなのおばあちゃん
低学年の頃は、寺村輝夫さんの「こまったさん」シリーズと共に、手島悠介さんの「かぎばあさん」シリーズにはまっていました。
“かぎっ子のみかた、こどもたちのみかた、おまけに料理がじょうずで、歌がうまい”かぎっ子をあたたかくつつんでくれるかぎばあさん。全20冊のシリーズとなって、英語版3冊、文庫本16冊、のべ350万部のロングセラーとなっている。学習教材にも使われている。
(手島悠介 - Wikipediaより引用)
親世代の方はご存知の方多いと思いますが(なぜか夫は知らなかったそうですが)、この本も面白く感じる工夫がされているし、温かみがあっていいですよね。
絵本からのステップアップにぴったりの本でした。
文庫本・電子書籍にまでなっているけれど
かぎばあさんシリーズで一番好きだったのは『かぎばあさんは名探偵』。
なんと、今は文庫本や電子書籍にまでなっているんですね。ちょっとびっくりしました。
しかし、文庫本だろうがなんだろうが、うちの子は、かぎばあさんにぜーんぜん、興味を示してくれません。さすがに内容が古すぎるからでしょうか。今のおばあちゃんたちは髪型も服装も若くて、イラストのかぎばあさんのような「おばあちゃんらしい」おばあちゃんはあまり見かけませんし…他にもいろいろ古さを感じるところはあると思います。
高学年は『だれも知らない小さな国』の「コロボックル物語」シリーズ
こびとさんファンタジーの傑作
たぶん高学年くらいの時だったと思いますが、「かぎばあさん」シリーズの次にはまったのは「コロボックル物語」シリーズ。『だれも知らない小さな国』というタイトルからドキドキワクワク感があってとても好きでした。
こぼしさまの話が伝わる小山は、ぼくのたいせつにしている、ひみつの場所だった。ある夏の日、ぼくはとうとう見た――小川を流れていく赤い運動ぐつの中で、小指ほどしかない小さな人たちが、ぼくに向かって、かわいい手をふっているのを!
日本ではじめての本格的ファンタジーの傑作。
(Amazonの商品サイトより引用)
本当に、ファンタジーの傑作ですよね。でも、息子はまず開こうともしません。
いつもの読み聞かせ音読作戦(親が声に出して読む)をしても、やっぱり知らんぷり。
小さな時は音読作戦で物語の世界へ引き込めたのですが、大きくなると手強い…。
基本的に実用的な本ばかり読んでいます。
≪こびとさんの話なのに楽しくないの??≫と、ちょっとむくれそうになりました。
こびとの宇宙人さんが出てくるドラえもん映画の予告を去年からず~~~~っとしていて、そちらの方は興味があるようなのに。あれはドラえもんだからかな…。
ズッコケシリーズ以降、何のシリーズにも、はまってくれません。
ズッコケくらいの時期に読む本をあちこちで見かけて渡してみているんですが、どれもどうものってきません。
こういう物語より、この前の記事にかいたような『こども地政学』とか、実用系(?)の本が好きなようです。
国語の読解問題で数多くの物語に触れているので(どれも物語の良い部分を抜粋しているので、息子も自分から楽しく読んでいます。興味のままに物語文を読むだけだけ読んで、問題を解く作業がほったらかしの時もありますが。)、まぁいっか~と思っています。
本の趣味が息子と同じだったら楽しいのになぁ…とは思いますが、これ以上は押し付けになってしまうので。(読み聞かせと称して頼まれてもないのに音読している時点で充分押し付けですが)
物語は読むのも時間がかかるし、物語そのものをそれほど楽しめないなら、有名な名場面やあらすじを知っているだけでもいいですよね。
↓
こんな風に「まぁいっか~」とあきらめさせるほど物語に興味を示さないような息子ですら、「かいぞくポケット」シリーズは夢中になったので、かなりの確率で多くのお子さんに喜んでもらえると思います。
「コロボックル物語」シリーズに有川浩さん作のものもある!
ところで、「コロボックル物語」シリーズに『図書館戦争』で有名な有川浩さん作の『コロボックル絵物語』もあるってご存知でしたか?
次のサイトに違う作者が書くことになった経緯などが詳しく書かれています。
⇒コロボックル物語特設ページ|講談社文庫|講談社BOOK倶楽部
ちょっとびっくりですよね。
今回、この記事を書きながらふと検索したら出てきました。
有川浩さんの『図書館戦争』
も好きでしたし、いつかこちらも読んでみようと思っています。
また「かいぞくポケット」の紹介から横滑りして自分が好きだった本の話になってしまいましたが、気分のおもむくままに書けて楽しかったです~!
個人ブログの魅力は好きなことを好きなようにかけることですよね。
そういえば、もう一つ、前々から書きたいことがありました。
本の紹介、書評と言えばケイタ (id:bkeita) さんのブログです!
主にビジネス書を取り扱っていらっしゃいますが、恐らくこのブログの読者層であろう子育てに関心のある方にもおすすめです。
ケイタ (id:bkeita) さんの次の記事も、とても参考になりました。
「本書のポイント」と書かれている部分の一部を引用させて頂きます。
アメリカの教育で、「ユニークであれ」と言う方針がある。他の人と違うところを作ることを推奨するのだ。
イチローさんが「努力を努力だと思っている時点で、好きでやっているやつには勝てないよ」と言っていたが、僕もそれは正しいと思う。
「たまたま」を持とう。努力を押し付けるのはやめよう。それだけで、世の中はもっと幸せになるだろう。
この部分を読んで、日本社会に馴染んで問題なく生きていけるように日本の「常識」を身につけ、地道な努力ができる子になって欲しいと思っていましたが、
いろんな価値観があり、子どもに「普通」や「努力」を押し付けるのはどうか…という気持ちになりました。
もっと私が子どもの頃に夢中になった物語を読んで心豊かになって欲しい、興味のおもむくままに難しいテーマを取り扱った本を読んで、学びとっていくのもいいけれど、もっと学年相当の単純な計算や漢字の書き取りも頑張って、基礎がきちんとできる子になって欲しい。
そんなこと、親の押し付けですよね。
子どものユニークさを潰さず認め、努力の押し付けは控えようと思いました。
最新のビジネス書の考え方は、これからの時代を生き抜く子どもたちの子育てにも役立ちます!
ケイタ (id:bkeita) さんのブログをご存知ない方は一度、ご覧になってみてください~!
それから、ケイタさんのブログ記事に、出版社の方からのメッセージが届いたという話が書かれていて、いいなぁと思っていたら、次の記事に対して自分のところにも届きました。
丁寧にご紹介いただきまして、ありがとうございます!書名に「こども」と付いていますが、大人の方にも読んでいただきたいと思っていましたので、うれしい限りです!
— カンゼン (@KANZEN_pub) March 2, 2022
出版社のカンゼン様、嬉しいコメントありがとうございました!
ケイタさんのブログは、読んで「いいなぁ」と思うと願いも叶う、素敵なブログです☆☆☆
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