今回は、子どもが小学校低学年で取り組み始めた算数系の思考力問題集シリーズを紹介します。
算数系の思考力問題集を購入し始めたきっかけ
『算数ラボ』は算数パズル教室の代りに!
小1の時に購入して取り組んだ算数系の思考力問題は『算数ラボ』『天才脳ドリル』です。
子どもが好きな時にするスタイルだったので時間がかかりましたが、終了しました。
もともと『算数ラボ』は、入学当初通っていた「算数パズル教室」の代りとして買い与えました。
「算数パズル教室」が遠方で習い事が多く、時間管理と連れて行くのが大変だったので、習い事のスリム化をしたんです。(何が子どもに合うかわからないのでいろんな習い事の体験教室に連れて行ったんですが、小さな子は好奇心旺盛でどれも「やりたい!続けたい!」と言うものなんですね…)
『天才脳ドリル』は子どもが書店で見つけた
その後、別の日に子どもが突然書店で『天才脳ドリル』を見つけ欲しがり、疲れていた時なので、「あれこれと問題集を買うのは良くない」と説明するのが面倒になり買い与えました。
この問題集を購入した経緯は次の記事にも書いています。
この【まなびwith】にも『算数ラボ』『天才脳ドリル』と似たような思考力問題が載っています。
※「まなびwith」は名称が「コナンゼミ」になりましたが、ワークブックの内容は以前と同じです。(イラストだけ変更になっています)1週間お試しワークブックとして、PDFで掲載されています。⇒【ワークブック】
『天才脳ドリル』
クラスメイトが学校に持って来て再び欲しくなった!
今、使用している『天才脳ドリル』はこちら。
「初級」を終えて、購入して欲しいと言われなかったのでそのままでいたら、同じクラスの友だちが学校にこの「中級」を持って来てみんなに見せ、「天才脳!」と話題になり、自分も欲しくなったそうで、再び購入して欲しいと言われました。
また、いずれそのうち、クラスの子が「上級」を持って来て欲しがるだろうし、面倒なので「上級にしておく?」と聞いてみましたが、「同じ中級がいい」ということで、これを購入しました。
定番の回転図の問題や、
サイコロ問題、
幼児さんのワークにもある点描写まで。
パッと見て、パッと取りかかれる問題ばかりです。
『天才脳ドリル』シリーズは2020年にリニューアル
この天才脳ドリルは「空間把握」ですが、他に「仮説思考」・「数量感覚」・「語彙&表現」があります。
なんとなく私はシリーズ物はそろえたくなるタイプで、他の種類も欲しくなっています。
●空間把握 入門/初級/中級/上級(入門は教具付き)
●仮説思考 入門/初級/中級/上級(入門は教具付き)
●数量感覚 初級/中級/上級
●語彙&表現 初級/中級/上級
『天才脳ドリル』は昔からあるドリルですが、どれも2020年にリニューアルして発売されています。
⇒天才脳ドリル - 小学生の方|馬のマークの増進堂・受験研究社
上の商品リンクの写真を見て、最初に使い終わったドリルとして掲載した『天才脳ドリル』の写真と表紙が違うので、リニューアルされていると気付かれた方もいらっしゃると思いますが、私は今回、調べるまで気付きませんでした。
改めて中身で違うところは何かとじっくり見てみると、各ページの一番下にシロクマ先生が出てきてそれぞれの問題の出題の意図を保護者向けに解説してくれています。
以前も保護者向けの解説がありましたが、1文くらいのサラッとした簡単な解説でシロクマ先生はいませんでした。
あと、今回のドリルには一部、例題がありました。
前のはあったかな?これはハッキリ記憶にありません。
(※リニューアルされた内容についての部分は書き忘れていたので追記しました。)
『天才脳ドリル』を無料で試してみたい場合
「購入するのはもったいない!少しだけでいい!」という方は、無料で少し体験できるものがおすすめです。
プリントで
無料の学習プリントサイト「ちびむすドリル」にも「天才脳ドリル」の問題が少しあります。
⇒天才脳ドリル [受験研究社 × ちびむすドリル] 無料ダウンロード・印刷|ちびむすドリル【小学生】
ウェブ版で
「天才脳ドリル」は、「パズル道場」という名前の算数パズル教室の問題をドリル化したもので、その「パズル道場」の問題をWEB化した「B-MAT」というものもあり、少し無料体験できます。
『算数ラボ』『算数・数学ラボ』
『算数ラボ』シリーズも継続して欲しい
『天才脳ドリル』を購入する時、「もう算数ラボシリーズはいらないのね?」と確認すると、「それもいる!」と言うので、次の級を買おうかと思いましたが…前回は10級(学年の目安としては小1・2)。 《あと9冊も買うの?》という気分になり、ちょっと飛ばしてみることを提案してみました。
数学検定(算数検定)5級を学習中なので『算数・数学ラボ』5級へ!
「もう算数検定6級(小6程度)を合格して数学検定を受ける準備をしている段階でしょ?一気に中1レベルのにしてもいいんじゃない?」と、書店で子どもに見せ、出来そうか確認したら、「これにする!」と言うので、『算数ラボ』の「考える力のトレーニング」5級を購入しました。
子どもが少しとりかかったのですが、これまで何度もやってきた条件の問題や折り紙の問題で大丈夫でした。
上の写真左側の会話から読み取る条件の問題は算数検定の最後の大問「特有問題」にも出てきたことがあります。次の記事に書いています。
『算数・数学ラボ 考える力のトレーニング 5級』の内容
中一レベルの簡単な知識でOK
これまでと違いタイトルに「数学」とついていますが、中一レベルの簡単な数学知識があればOK!
負の分数くらいなら、簡単ですよね。
数を入れ替えて一番大きい数を作る、小さい数を作るパターンはいろんな問題集によく出てきますし、問題はこれまでのパターンとそう変わりありません。
高校入試・公務員試験問題も掲載
最後の方の「チャレンジ問題」には高校入試や公務員試験問題も掲載されています。
高校入試や公務員試験の中でも、算数系思考力問題に取り組んでいる小学生向けのものを選ばれているからだと思いますが、時間をかければ小学生でも解けそうです。 左の積み木問題は特に!本物の試験はスピードが求められるから難しいんでしょうね。
問題の種類が多い~算数・数学の思考力系問題は出題パターンが同じ
『算数ラボ』は『天才脳ドリル』と違い、いろんな種類の問題がたくさん載っています。
学習内容の一覧をざっと見てみると、「さいころ」「立方体の展開図」「出力装置」「重さ比べ」「テントウムシ」…
どれもどこかで見たことがある問題の名前です。
「テントウムシ」問題はサピックスの通信教育(ピグマキッズくらぶ|SAPIXの通信教育)さんすうの2年お試し版に易しくしたものが出てきていたのです(低学年用として、とても良かったので記事にしようと思いつつず~っと出来ていません)が、
子どもに渡すのを忘れてまったくしていなかったので、小4の全国統一小学生テストに出てきた時、解けませんでした。
「出力装置」もどの回だったか忘れましたが、四谷大塚の全国統一小学生テストやその他の大手進学塾の公開テストで出てきたと思います。だいたい問題パターンが似ているのでやっておいて損はないはずです。
簡単な問題から難しい問題へ1冊で段階的に学べる
『算数ラボ』は問題数が多く(5級は112ページ・別冊の確認テスト付き)、一冊の中でも最初の方は易しい問題となっているので、少し上の級の冊子を購入し、難しい問題は飛ばしつつ時間をかけて取り組んでいくと、取り組んでいるうちに、飛ばしたものも最後の方も、解けるようになっていたりするんじゃないかなと思います。
【難しい問題は飛ばして、後からできるようになったら取り組む】という学習スタイルは次の問題集に書かれていて、なるほどなと思いました。
易しすぎる問題集ばかりより、たまには多少歯が立たないくらいの問題集に取り組むのもいいかと思います。
『算数ラボ 考える力のトレーニング』は5級まで!1級まであるわけではない!
今回、この本をなんとなく勢いで書店で購入した時は、4級以上も発売されていると思い込んでいて、まだまだこのシリーズの購入が必要だと思っていたのですが、なんと5級で終わり!この時期を書くにあたり、ネットで調べてびっくりしました。「級」が書いていると、1級まであると思ってしまいますよね?
10級の方を購入した時も次のような表があったと思うのですが…
4級以上はこれから発売されるのか、この本を購入する小学生には関係がないから掲載を省いているのだと思い込んでいました。
『算数ラボ 図形空間認識力のトレーニング』は6級までしかない!
もっと驚いたのは同じ『算数ラボ』シリーズ「図形空間認識力のトレーニング」も10級から発売されているのですが、こちらは6級までしかありません。
同じシリーズものなのになぜ?
書店で5級の「考える力のトレーニング」を購入する時、一緒に5級の「図形空間認識力のトレーニング」も購入しようと思ったのですが、ないから売り切れていると思い込み「ネットで購入しようね」とそのままでした。6級を購入しようか、それとも、このまま5級はないからと「図形空間認識」の方はなしにしてしまおうかと検討中です。
※蛇足ですが「図形空間認識力のトレーニング」の5級をネットで探している時に、通信教育「ポピー」のホームページにも『算数ラボ』が載っていること気付きましたた。ポピーをとっている方はポピーから関連教材として購入できるようです。
⇒『算数ラボ』|【ポピー(POPY)】幼児教育から小・中学生のための家庭学習教材《公式》
【思考力検定】のサポート教材となっている
『算数ラボ』を調べていて気付いたのですが、『算数ラボ』は思考力検定のサポート教材となっています。
⇒思考力検定 - 算数・数学を通じ「思考力」を測る、育てる、深める
「思考力検定」ってなに?って思いますよね。「思考力検定」のホームページには次のように書いています。
速く計算したり、公式に数字を当てはめることだけでなく、物事を論理的に考え解決することや新しいものを発見したり創造することが大切になっている今、さまざまな角度から、子どもたちの考える力を探り、思考力を育むために役立つのが、算数・数学思考力検定です。
私たちは、日常のあらゆる場面で問題解決を求められています。
解決しなければならない問題に直面したときには、まず、さまざまな条件を考慮し、いくつもの筋道を考えて、その中から最も良いと思うことを選択することになります。ここで大切なのが、解決にいたるまでの過程、つまり筋道をどれだけ多く考えられるかということ。
そして、その中から最適な組み合わせは何かを判断することです。
思考力とは、問題解決のプロセスを構築する力。
これから未来に歩み進める子どもたちにこそ、この思考力が大切なのです。
(思考力検定 - 算数・数学を通じ「思考力」を測る、育てる、深めるより引用)
思考力検定の方は5級以上もあります。しかし、それも準2級まで。
準2級(高校1年程度)・3級(中学3年程度)・4級(中学2年程度)となっています。
『算数・数学ラボ』と思考力検定の問題を無料で試してみたい場合
『算数ラボ』『算数・数学ラボ』はステージが3つあり、最後のステージ3の確認テストのみ、冊子に挟まれています。ステージ1とステージ2の確認テストはダウンロードをして使うようになっています。
このステージ1とステージ2の確認テストはどなたでもダウンロードすることができるので、少し試してみることができます。
また、「思考力検定」で過去に出された問題や検定の見本問題をダウンロードできるようにもなっています。
どちらも思考力検定の次のページに載っています。
⇒思考力検定 - 算数・数学を通じ「思考力」を測る、育てる、深める
(※「『算数・数学ラボ』と思考力検定の問題を無料で試してみたい場合」部分は書き忘れていたので追記しました)
『天才脳ドリル』『算数ラボ』それぞれの良さを生かして
「思考力検定」の教材になっているなど、調べれば調べるほど「算数系思考力問題集」と言えば、『算数ラボ』という気がします。ただ、『算数ラボ』は派手さがないというか…中はカラーではなく、一冊にたくさんつまっていて分厚いため、全部終えるのに時間がかかります。子どもが書店で自分からこれを見つけ出して欲しいと言うことは、ない気がします。
『天才脳ドリル』は子どもの心をつかむ名前と表紙で書店でも目につきやすいです。
楽しい雰囲気で取り組みやすく、薄くてすぐに終わります。
それぞれのドリルの特性を生かした使い方をされるといいと思います。
どちらの問題集も、似たような問題が繰り返し出されるので、私は下の級から順にというより、ある程度飛ばしたり、出来そうであれば一気に一番上の級を買って、じっくりするのがおすすめかなぁと思います。
いくつも問題を解く時間がもったいないですし、何冊も買うと費用も嵩みます。
該当学年の算数の文章題や国語系の読解も思考力問題もと考えていらっしゃる方は、この記事の問題集もおすすめです。
本当は家にある思考力問題集を全部紹介しようと思っていたのですが、『天才脳ドリル』と『算数ラボ』だけでずいぶんと長い記事になったので、他の思考力問題集は別の記事にしたいと思います!
↓後日、書きました。よろしければお読みください!
緊急事態宣言期間に突入して、子どもの学習サポートが必要となり、ブログ訪問どころか、更新すら空いてしまいました~💦いつもの進研ゼミの5月号のことも書きたいし、またこの緊急事態宣言中の小学校の対応のことも書きたいし、子どもたちが学校の休み時間にしているスクラッチ遊びのこともかきたいし…書きたいことが盛りだくさんなので、マイペースで頑張って更新していきます。
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