日野原重明さんの本
ずっと子どもに読ませたかった
いつか子供に読ませようと持っていた本を、最近読ませることができました。
日野原重明さんをご存知でしょうか。もうお亡くなりになっていますが、100歳を超えても現役で働き続けたお医者さんです。
Wikipediaを一部引用しておきます。
専門は内科学で、成人病と呼ばれてきた血栓によってひき起こされる心臓病、脳卒中の予防につなげるため1970年代から「習慣病」と呼び、旧厚生省はこの考えを受け入れ1996年に「生活習慣病」と改称し、その後広く受け入れられた[4]。
1995年3月に発生したオウム真理教による「地下鉄サリン事件」では、聖路加国際病院を開放する決断を院長として下し、外来患者の診察など通常業務をすべて停止し、83歳の日野原は陣頭指揮を執り、被害者640名の治療に当たった。これができたのは、この3年前に日野原が北欧の病院の視察からヒントを得て日野原の発案で大災害を見越して廊下、待合室の壁面に酸素配管約2,000本を設置していたことや、広いロビーや礼拝堂を設けていたからである[5]。
(中略)
晩年の日野原は100歳を超えてスケジュールは2、3年先まで一杯という多忙な日々を送っていた。乗り物でのわずかな移動時間も原稿執筆に使い、日々の睡眠時間は4時間半、週に1度は徹夜をするという生活だったが、96歳にして徹夜を止め、睡眠を5時間に増やしたという[21]。命の続く限り現場に立ち続けるという信念をあくまで貫き、生前には「少なくとも110歳まで現役を続けることを目標にしている」と語るほどであった。
(日野原重明 - Wikipediaより引用)
100歳を超えても現役でスケジュールがいっぱいというのは、すごいですよね。
考え方に感銘を受ける部分が多数あり、いつか子供に日野原重明さんの本を読んで欲しいと思っていました。
本を読んだ子どもの様子
表情を変えて真剣に何度も読み返す
最初、地味な表紙なので、子供はあまり興味を示しませんでした。
そこで、「いのちとは自分が自由に使える時間のこと」など、興味を持ちそうなページを開いておくと…
突然、さっと表情を変え、真剣に読み出しました。そして、何度も何度も読み返していました。話しかけても反応してくれないくらい集中して読んで考え込んでいました。
読みにくい本でも内容に興味があると読む
写真のように、どれだけページをめくってもかわいらしいイラストがありませんし、
難しい漢字にはフリガナがついていますが、簡単な漢字にはフリガナがついていません。文字も小さく、小学生には読みにくい部類の本ですが、興味のなる内容だと苦にならないようです。
【いのちとは時間である】ことがわかった
子どもが何度も真剣に読み返したところは、最初に開いた「いのちとは自分が自由に使える時間のこと」でした。
そして、急に、さっぱり読まなくなりました。
「あんなに夢中になっていたのに、どうしたの?」
と聞くと、
「いのちとは時間だということがわかったからいいんだ」
という返事がかえってきて、次のような話をしてくれました。
このお医者さんはよど号ハイジャック事件がきっかけで考えがかわった。
与えられた命だという自覚を持ち、名誉などを追わずに、人のために時間を使おうという考えに変わった。
子どもは自分のために時間を使っていいけれど、大人になったら人のために時間を使ってくださいというような内容が書かれていた。
「子どものうちは自分のために時間を使っていいんだって~」とふざけて言うところが、小学生らしいなぁと思いました。
大人は、毎日多くの時間を仕事や家事・育児で費やし、人のために時間を使っていますが、子どもには、自分のために勉強をしたり遊んだり、精一杯、自分の時間を使って欲しいですよね。
生き方を考えて欲しい
この本には書かれていませんが、「自分のしたいこと」をしているとストレスがたまらず健康につながる話もされています。
子どもはすでに「将棋士になる」という夢があります。
まだ将棋士になりたいという気持ちは変わらないそうですが、最近、以前ほど将棋をしていません。周りに将棋をする友達がいないというのもあると思いますが、将棋以外にも息子にとって楽しいことがたくさんあります。
この本をきっかけに、自分のためだけに使える子ども時代の貴重な時間を大切に使い、将来、「人のためになる自分がしたいこと」は何か、もう一度真剣に考え、生き方そのものも考えてみて欲しいと思っています。
☟下のバナーをクリックしてくださると嬉しいです。
3つのカテゴリーに参加しています。
応援ありがとうございます!