知らなかった!日記

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オンライン授業か登校か【選択登校制】導入~熊本市は不登校の子どもにも

オンライン授業か登校か【選択登校制】導入~熊本市・福岡市・寝屋川市

保護者判断による欠席でも欠席扱いなし

一時期、このツイートが話題になりました。

保護者の気持ちをよく理解してくれていると、とても評価されていました。 

熊本市だけでなく、福岡市・大阪府寝屋川市も、コロナ感染に不安があるなどの世帯は保護者の判断でオンライン授業を選ぶこともできるようになっています。

【選択登校制について】

 本市では、自覚症状等による欠席だけでなく、保護者の判断による欠席についても、欠席扱いとしません。登校するか、自宅での学習とするかを選択することができます。

 (選択登校制による通常登校について/寝屋川市ホームページより引用)

今回、取り上げた市は、偶然ニュースで知り得ただけで、全国のあちこちで似たような制度を導入されているかもしれません。過去に取り上げた広島県の対応も少し似ています。

広島県は「自主登校」「分散登校」~オンライン授業と学校の授業を組み合わせて

広島県教育委員会は休校措置が解除された後も「分散登校」を続け、学校での授業とICTを活用した家庭学習の支援を組み合わせて取り組む方針を打ち出しておられました。「選択登校制」とは少し違いますが、オンライン授業を活用し、保護者と子どもの心に寄り添ったものとなっています。

shimausj.hatenablog.com

コロナ感染不安限定、不登校の子どもは対象外の市も

寝屋川市で「選択登校制」が始まったのを受け、尾木ママの愛称で有名な教育評論家、尾木直樹さんのブログに次のように書かれていました。

大阪のN市は登校しないでオンラインで学ぶのも登校型も教育委員会に届けて

選択できるようにしたようですね
・基礎疾患のある子
・起立性調節障害の人
・不登校児

皆さん安心

学びの機会補償されます

学校は負担ですが工夫次第では対面授業にない魅力的な学習できるように思いますーー

英断ですね

全国的に広がるといいなぁと思います!!
皆さんはどう思いますか

オンラインか登校型か自由選択制にー | 尾木直樹(尾木ママ)オフィシャルブログ「オギ♡ブロ」Powered by Amebaより引用)

ameblo.jp

上のブログに書かれている「起立性調節障害」について、ご存知ない方も多いのではないでしょうか。簡単に日本小児心身医学会(←クリックすると詳しい解説がみられます)の説明を引用しておきます。

・たちくらみ、失神、朝起き不良、倦怠感、動悸、頭痛などの症状を伴い、思春期に好発する自律神経機能不全の一つです。
・過去には思春期の一時的な生理的変化であり身体的、社会的に予後は良いとされていましたが、近年の研究によって重症ODでは自律神経による循環調節(とくに上半身、脳への血流低下)が障害され日常生活が著しく損なわれ、長期に及ぶ不登校状態やひきこもりを起こし、学校生活やその後の社会復帰に大きな支障となることが明らかになりました。

日本小児心身医学会より引用)

私も尾木ママと同じように不登校等にもオンライン対応してくれるものだとばかり思っていましたが、残念ながら、福岡市と寝屋川市は違うようです。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、福岡市教育委員会が今月から順次始めているオンライン授業を巡り、不登校の子どもを持つ親から落胆の声が上がっている。受けられる対象がコロナを理由に登校できない子どもに限られ、それ以外は含まれていないためだ。市教委は「公教育の公平性」を理由に理解を求めるが、保護者からは「学校に行けない状況は同じなのに」と不満が漏れる。

(中略)

大阪府寝屋川市は15日から授業のライブ配信を始めたが、福岡市と同様、不登校の子どもは対象にしていない。市教委の担当者は「不登校の理由は子どもによって様々。現場の状況を見ながら、新型コロナ以外の理由で登校できない子への対応を検討したい」と話した。

 熊本市では、休校期間中の4月から小学3年生以上を対象にオンライン授業を実施。不登校の子どもから「登校はできないが、オンラインなら参加できた」との声も寄せられた。学校は再開したが、市教委は8日、不登校の児童・生徒も利用できる想定で、希望者には授業のライブ配信をするよう学校側に通知した。

 文部科学省の担当者は「一般論として、不登校児の学習機会確保に情報通信技術(ICT)の導入は有効」と指摘したうえで、「自治体によって事情は異なるだろうが、今できる範囲で対応してほしい」とする。

「オンライン授業はコロナ理由に限定」、福岡市教育委の通知に不登校の保護者落胆 : ニュース : 教育 : 教育・受験・就活 : 読売新聞オンライン

www.yomiuri.co.jp

不登校児にだって、教育を受ける権利がある

もともと不登校の子どもも、希望すればオンライン授業を受けられるようにするのは、当然のことではないでしょうか。不登校の子どもにだって、教育を受ける権利があるのですから。どんな理由で不登校だったとしても。

不登校児は登校したくてもできない状況なのに、「不登校児は怠けている」という間違った認識があるから、「公教育の公平性」を理由に「コロナ感染不安限定」にできるんだと思います。

それに、コロナ不安で登校しない子どもをオンライン授業をうけることで出席扱いにするなら、他の理由で不登校の子どももオンライン授業を受けることで出席扱いにしても、問題ないのではないでしょうか。

これまでの「公教育」の考え方に縛られすぎていて、子どもたちを苦しめている気がします。

学校で交流しないと学べないこともありますが、登校しない限り、どのような種類の教育も受けることができない今の教育の在り方を見直す時期にきていると思います。

臨時休校期間に不登校児とその家族が受ける不利益を実感

この臨時休校期間中、子どもと長時間家で過ごすことになって、不登校の子どもとその家族が受ける不利益をものすごく実感しました。

皆さんも気付かれたのではないでしょうか。

小学校低学年までの子どもは、一人で長時間お留守番させるのは不安です。

在宅勤務をするにしても、子どもに邪魔をされなかなか仕事がすすみません。

小学校高学年からは一人でお留守番ができるとしても、友だちとの交流がないとストレスが溜まります。

給食がないので、子どものお昼ご飯を毎日作るのが大変・食費が増えたなどの話題もありました。

もちろん、子どもが授業を受けることも、学校行事を楽しむこともできません。

よく考えると、不登校のお子さんを抱えるご家庭は常にこの状況なんです。

そのご家庭、お子さんに罪はないのに、教育を受ける権利をはじめ、学校へ行けないことで受ける不利益を常日頃、受けているんです。

せめて、授業くらいはオンライン授業を受けさせてあげて欲しいし、それを登校の代りとし、学校行事だけでも参加しやすくしてあげて欲しいです。

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オンライン授業もコミュニケーションをとるのがイヤな子どもは一方向のものに、そうではない子は双方向のものにと、柔軟に対応していくと、だんだん授業に馴染み、登校へつなげていくことができるかもしれません。

もちろん、ずっと不登校のままでオンライン授業を受けるだけでも、何もないよりは良いと思います。

大阪市の不登校対策は遅れている

感染拡大による一斉休校時にオンライン授業を活用するのみ

これまで、このブログでたびたび大阪市の新しい取り組みを取り上げてきましたが、残念ながら、コロナ感染不安に対する対応としては、最初に取り上げた熊本市教育長のツイートとは真逆のものでした。

大阪市教育委員会から学校へ出されている文書には、まず、登校するよう説得し、保護者が欠席させる理由が学校長が合理的だと判断するなら、欠席扱いをしないという内容が書かれていました。近年、家庭訪問など簡略化していますし、学校へ登校させない家庭の虐待隠蔽が心配なんだと思います。

大阪市も臨時休校中にオンライン授業の整備をすすめられましたが、今のところ、感染拡大の第2波が来た時に、一斉にオンライン授業を想定されているだけであって、通常の対面授業をオンラインで同時配信するようなことはまったく考えていないようなので、非常に残念です。

shimausj.hatenablog.com

登校できない生徒をサポートする施設ができたばかり

もともと、大阪市は不登校に対する対策が遅れていました。不登校の子どもを支援する施設ができたばかりです。

心理的な不安など何らかの理由で学校に登校できない生徒をサポートすることが目的。教員OBや心理カウンセラーなどのスタッフのもと、学校教育はもちろん、ICT端末の活用や体験型学習ができ、個性に応じた学習支援がおこなわれる。

(中略)

政令指定都市のなかでは「教育支援センター」の設置がもっとも遅くなったことについては、「不登校児童対策というところまで手が回っていなかったというのが事実」と打ち明けた。

今回の支援センターでは、家具やインテリア雑貨が寄付されると同時に、室内の配色やレイアウトも「イケア鶴浜」(大阪市大正区)が協力。松井市長は、「完成したセンターは学校とは違う環境で、居心地のいい空間になった。今後は、通所する生徒と保護者の実情に応じて、継続的に支援をおこないたい」と語った。

「不登校児童対策まで手が回っていなかった」大阪市が西成区に教育支援センター設置/関西/芸能/デイリースポーツ online2020.05.30配信分より引用)

www.daily.co.jp

イケアの家具を使っているんですね。教室に馴染めない子どもにはこういう空間がいいのかもしれません。

教育支援センターもいいと思いますが、遠くのお子さんは通いにくいですし、

対面授業をライブ配信するなども行い、もっと「教室外で授業を受ける」 選択ができるようにして欲しいと思います。

 ※現在、うちの子どもはよい小学校に恵まれ、学校大好きで毎日喜んで登校していますが、不登校は誰にでも訪れる可能性があるもので、ある日突然おこり、理由はよくわからない場合が多いと聞いたことがあり、不登校問題に関心を持っていたので、このような記事を書きました。

 

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