無料でピアノ解体ショーに参加できるイベントに当選!
我が家にあるのは、電子ピアノですが、
息子の新しいピアノの先生はグランドピアノで教えてくれていて、「(電子ピアノだと大丈夫かもしれないえれど)その弾き方では弦が傷む」と言われたことがあります。
その言葉がきっかけで息子が「弦のピアノ」に興味を持ちはじめたので、「ピアノの解体ショー」に行ってきました。
解体されるのはグランドピアノではなく、アップライトの「弦のピアノ」ですが、もともといろんな物の内部構造を知るのが大好きな子なので。
毎年夏休みに募集されていたイベントだったそうですが、コロナの関係で今頃になり、偶然、子どもが「弦のピアノ」に興味を持ちはじめた時期にドンピシャリ。
しかも毎年200人ほど応募される人気イベントらしいのですが、参加できるのは20人程度。その中で当選するなんて、なんてラッキー!
(私はいつも抽選に外れるタイプなので、夫が応募しました~)
会場到着
資料とプチプレゼント
会場に着くと、資料が入った袋をいただきました。
こんなクリアホルダーに、
こんな可愛いプレゼントも入っていました!
ピアノの弦を叩くハンマー部分です。
これはお子様ひとりに1セットもらえるそうです。兄弟がいるご家庭は追加でもらえました。黄色い紐がついている方は、「キーボルダーにでもして使って」とのこと。
カバンにつけて歩けますね。
資料を見ると…
4000万のグランドピアノまで掲載されていました。
このイベントに参加されるどなたかお買い求めになるのかな?
高級なアップライトピアノも多数掲載されていました。
高級なピアノは、ハンマー部分のフェルトが2重になっていて、音に表情をつけやすくなっているそうです。
今はほとんど外国の部品を使っているそうで、海外の工場の生産がコロナで止まったため、特に安いアップライトピアノは、すぐに納品できないけれど、国内の部品を使っている高い方のピアノならすぐに納品できるそうです~。
やっぱり、無料イベントはちょっと営業ありますよね☆
ちゃんと、子供向けのピアノの構造が書かれた資料も入っていましたよ!
会場展示物
よくピアノの販売会場にある展示物もありました。
デジタルピアノの構造見本の方は、電子ピアノ購入時にじっくりと見たり触ったりしたことがありましたが、グランドピアノやアップライトの構造見本は初めてかも。
「アップライトピアノは構造が縦になるから、どうしてもグランドピアノのように自然な力で音を出すことができない」という説明を聞きました。
見学しているうちにだんだん人が集まり、全員揃った頃、解体ショーが始まりました。
ピアノというと女の子のイメージが強いのですが、今回のイベントは男の子がほとんどで、少し驚きました。「内部構造」を知りたくなるのは一般的に男の子の方が多いんでしょうね。
「ピアノ解体ショー」スタート!
解体しながら、ピアノの解説!
ピアノの解体ショーは調律師さんの「1700年頃、イタリアのクリストフォリが現在のピアノの原型を作った」などの解説から始まりました。
まず、ピアノの上部をあけて、前の部分をパカッと。
「せっかくだから、写真をたくさん撮って帰って下さい」というアナウンスがあったので、遠慮なく撮らせていただきました。
調律師さんは寡黙なイメージがあったのですが、
[太い方が低音部。アップライトピアノはおよそ8,000パーツある。]といった真面目なお話を楽しく感じてもらおうと、ジョーク入れつつクイズ形式で場を盛り上げておられました。
「ハンマーは何でできているでしょう。
馬の毛でできていると思う人!
猫の毛でできていると思う人!
羊の毛でできていると思う人!」
映画『羊と鋼と森』の「羊」はハンマー部分のフェルトのことだそうです。
鋼は弦で、森は鍵盤の木の部分のこと。
ハンマー部分が羊の毛で出来ているというのは、会場のほとんどの人が知っておられましたが、私は知りませんでした!
もしかして、常識ですか??
せっかくだから、この機会に世間の常識を手に入れようと、必死でスマホのメモ帳にメモをしました。
●お客様に明るい音にして欲しいと言われた時は、弦の鋼の部分を固くする液を塗る。
●柔らかい音にしたい時はフェルトに手を加える。
●弦は280本くらいある。
●弦一本を引っ張る力はおよそ60キロ。すべての弦が引っ張る力は20トンほどにもなる。
●それほど強い力で引っ張られる柱とフレームを保つためには、頑丈な鉄が必要となり、ピアノはどうしても重くなる。
●230キロ~40キロくらい。
※聞き間違いをしているかもしれません。
感染予防のためマウスシールドをされているので、聞き取りにくくや聞き逃していることも多くてちょっと残念です。
実際に触らせてくれる!
ハンマー部分
《これが解体ショーか…弦が見えないなぁ~》と思っていたら…。
前の部分をガバッと持ち上げ、取った!
ハンマー部分を展示してくれました。
すると…本体はスッキリ。
やっと「弦のピアノ」の「弦」が全部見えました。
前に出てきて触っていいとのことで、子どもたちはわらわらと集まり、思い思いの部分を触って動かし確かめていました。
鍵盤もひとり一本ずつ
それだけではなく…なんと鍵盤まで!
ひとり一本持たせてもらって嬉しそう。
鍵盤は、吸湿性のあるプラスチック素材。
今はショパン国際ピアノコンクールのグランドピアノでも象牙鍵盤は使っていないそうです。
弦の鋼部分
弦の鋼の部分は、直接手で触るとサビるので、作業をする時は軍手をはめるそうです。
だから、子どもたちだって弦には直接触れないのですが、ちゃんと別に弦を用意して直接触らせてくれました。
響板
次はピアノの向きをぐるっとかえて、響板。
響きは、ここに良い木を使うかどうかで変わるそうです。
柱は、4本のものや6本、エックスのものも。
小さな音のオルゴールを「響板」部分に入れ、音が大きくなる実験もありました。
ピアノ楽器店の調律師さんらしいアドバイス
騒音問題が気になるなら
騒音問題が気になって、ピアノ購入をためらう方が多いからか、ここで、この「響板」部分を隣家にむけない、空間をあけるなどの工夫をすると、隣への騒音にならないなどの説明がありました。
普通は「響板」部分を壁にくっつけるから、隣の家向きに音が響いてしまうんでしょうね。
上の蓋を開けると良い音が
アップライトピアノの上部は簡単に開くし、あけるとグランドピアノの蓋が開いているのと同じで、よく音が響き音が上に出るから、
家族を前にミニコンサートをする時は、上を開けて演奏するのがおすすめだそうです。
開けっ放しにしておくとホコリが入るから、使用後は閉めた方がいいでしょうけど。
何で消毒するとよいか
最近、コロナの関係で「鍵盤を何でふくといいか?」という質問が多く、「アルコールはプラスチック部分が解けるからダメで、界面活性剤が良い」と回答しているとの話もされていました。調律師さんはスプレーを使っているけれど、薄めて拭いてもよいらしいです。
今のピアノの蓋はゆっくりおりるけれど、昔のピアノの蓋はバタンとしまることがあって、指が危険。あとづけで、ゆっくりおりる部品をつけることもできるので相談して欲しいと、ピアノ楽器店の調律師さんらしいお話もされていました。
調律師さんの演奏
調律師さんはピアノ上手ですよね。前の部分を開けたまま弾いてくださったので、ポコポコ動くのが見えて面白かったです♪
ミニコンサート
イベントの第二部はミニコンサートになっていました。
いろんな曲と演出があったのですが、最後はシンセサイザー・エレキギターと共に3人で。
ピアノは影の楽器となることが多いですが、ピアノが主役!といった構成でした。
この年齢の子どもがいるからこそ参加できたイベント
今回参加したのは、親子セミナーで小学生以上の子どもと保護者しか参加できません。
子どもがいなかったら、参加できないイベントです。
イベントを用意して下さった方々と子どもの存在に感謝しつつ、子どもと共に私も学び楽しませていただきました。
以前から、できるだけ子どもが小さいうちの【今しか参加できないイベント】は、積極的に参加しています。
無料もしくは低価格で参加できる子どものイベントについて、過去に書いた記事の一部を載せておきます。よろしければ、お読みください。
※前回、前々回の記事に多くの温かいブックマークコメントありがとうございました。
とても感謝しています。
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