- 国語の勉強法
- 算数の勉強法
日能研(小学生の中学受験専門塾)の保護者向けの「国語の勉強法・算数の勉強法」動画を視聴しました。
国語は読解力を伸ばす方法が具体的でとてもわかりやすかったですし、算数は算数に限らずどの教科にも通ずる考え方を語られていたので、保護者として学びが多かったです。
国語の勉強法
国語の勉強法として、語彙力と読解力について語られていました。
語彙力を伸ばすには
似た意味の言葉と反対の意味の言葉を合わせて覚える
ことわざ・慣用句も含めてゲーム感覚で調べ学習する。
国語ノートで知らなかった言葉を書くノートを作る。(言葉がたまっていく喜びが感じられる)
言葉は例文の中で理解していくのが大事だから、 新しく辞書を買うなら「例解」がついている辞書がよい。(例文が必ずついているので)
自分で作ったノートを使って、例文や意味から言葉を思い浮かべる練習をしてもよい。
漢字の学習をしっかりしておく。
和語・漢語・外来語の中で、特に漢語を意識してしっかり覚えていく。
学年の配当漢字は飛び越えて覚える。
漢字一文字が持っている意味をしっかり事典で調べて覚えると、その漢字を使った言葉も覚えやすく、類推する力がつく。知らない熟語が出てきても意味が想像できる。
読解力を伸ばすには
思考力を伸ばす~論理的に文章を読んでいくために
①イコールの関係を見つける
比喩や例、引用など、どう言い換えられているか。
②対立(対照的)の関係を見つける
例えば明るいという認識は暗いということがわからないとわからない。
説明していることをわかりやすくするために、対立する考えを取り上げて書くことが多い。
③因果関係をみつける
どういう原因と結果の関係で進んでいくかを読み取る。
※特に物語は因果関係が大事。
何か出来事があった➡気持ちの変化がおこる➡行動をする
原因・気持ち・結果(行動)の3点セットをおさえて読んでいく。
このお話を聞いて、ウンウンとうなずいてしまいました。
子どもが受講している進研ゼミ中学受験講座4年生10月号でみっちり仕込まれたばかりだったので。(親の方が)
↓10月号の学習テーマがたまたま「因果関係をつかむ」で物語文だったんです。
10月号で、物語文を読む時に因果関係をつかむのが大事だとよくわかりました。
他の号で、対立やイコールの関係も学ぶようになっています。
文章を読んでいく上でこころがけたいこと
①細部を正確に理解する
【文➡形式段落と理解する】
文章は細かく形式段落に分割。さらに、1文1文が何をいっているかしっかり理解する。
1文の理解➡形式段落の理解とすすめる。
【主語と述語をしっかりとらえる】
1文を理解するには、主語と述語を大事に。
長い複雑な1文でも、主語と述語は何か考える。
一本調子で読まない。国語が苦手な子はわからないまま最後まで読んでしまう子が多い。わかりにくくなったところで立ち止まって、主語述語だけをしっかり見てみる。
【段落ごとに一番大事な文をみつける】
形式段落ごとに、何をいいたいのか考える。
形式段落すべて大事ということもあるけれど、段落の中で一番大事な文はどれだったか見つける。
【大事な文をみつけるポイント】
キーワード(何度も出てくる言葉)が使われている文が大切なことが多い。
最初と最後に書かれていることが多い。
【接続語に注意する】
学習をすすめると、接続語(つまり、すなわち、しかし、だから、したがって)の次に大事なことが書かれていることが多いとわかってくる。
大事な部分が際立って見えてくると、文章が読みやすくなる。
②文章全体の構成を意識する
文章構造を意識するようにする。
抽象的な事柄は具体例で理解するようになっている。
具体的な部分と抽象的な部分が交互にくりかえされる。
国語が得意なお子さんは、意味段落にわける問題の正解率が高い。
形式段落を読むごとにどの文が大事かまとめ、前の形式段落とどんな関係になっているか意識をむけることが大事。
文章全体でいいたかったこと考えるトレーニング、今日の文章はどんな内容だったか、お子さんに説明させるトレーニングをするだけで学習効果が上がる。
表現力を伸ばすには~記述式問題でいかに相手にわかるように伝えるか
①問題のねらいを理解する。(問われていることは何かの意識がむいていない場合が多い)理由・心情・相違・要約など設問のパターンがある。
②解答の根拠を。
自分で想像して答える問題はでないので、注意。
筆者が書いた内容を理解できたことを説明する。必ず文中に根拠がある。
その根拠の原因を文章中から探す。
宝さがしゲームのように考えると楽しんで取り組める。
③答え合わせして、正解するまでやり続けるのは学習効果が薄い。
時間を区切って、その時間内で出来なかった場合、答えを見せる。
なぜ、その答えになるのか考えるのが大事。どうやれば、その解答の根拠をみつけることができるかを学ぶ。
例:問われている棒線の前に「だから」があった➡その前を探せば良かった など。
④高学年はノートで振り返りができるけれど、低学年のうちは「先生は今日どんなふうに説明していたか教えて」と、口頭で授業の振り返りをさせる。
読解の記述はどううまく相手に伝えかだ。
模範解答をしっかり読み、文章中のどことどこをつかったらよいか確認し、自力でまた文章を書いていみる。
模範解答丸写しだけで終わらず、自力で書き直しをすることが大事。
国語はセンスではない
国語はロジックで解ける。
国語はセンスではなく努力で力がつく。
すぐに得点がでるものではないのは事実。
力が蓄積していき、問題のレベルを超える瞬間でやっと点数につながる。
コップの水のたまり具合と同じ。コップのふちから水がこぼれだす頃に、一気に点数にあらわれる。
積極的に授業をうけるとたまるのが早い。
言語能力なので減ったりしないが、受け身になりすぎると、溜まり具合が少ない。
おっしゃっていたことに注意して、いくつもの演習をこなし、身につけていくしかないんでしょうね。
算数の勉強法
算数の方は、算数に限らず全体のことについて語られいる部分が多かったです。
中学受験は算数が重要
中学受験は算数のウェイトが大きい。
出来る出来ないの差が大きい。
最上位校の中学入試問題は高校入試より難しいとも言われている。
よく受験勉強はいつからと聞かれるが、取り組むのは思い立った時から。
学校見学は3・4年生から積極的に。今はコロナの関係でウェブ上に学校紹介コンテンツがたくさんあるので、利用するといい。
算数が不得意というのは、「思い込みと逃げ」
苦手の思い込みを捨てる
ちょっとしたことがきっかけで、マイナスの方向へ意識がむいてしまう。
保護者がマイナスに捉えることが子どもの「算数が苦手」という意識を生む。
他人との比較には意味がないので注意すること。
<算数が嫌い➡点数が取れない>というマイナススパイラルに陥る。
算数は覚えることが少ないから楽な教科だ。
壁をつくらない
ここまでしかできないという壁を作らない。(科目に関係なく)
ぼくはこれくらいしかできないと決めつけない。
保護者は「また間違えているのこんな問題」というようなマイナス表現をしない。
「また僕間違えるんだ」と思ってしまう。
マイナスイメージの言葉を本人に投げかけない。
「今回は間違ったけど、こうしたら次は合うんじゃないか」とプラスの方向へ導くこと。
逃げずに真似からスタート
まずは、まねることからスタートさせること。
最初は算数の解き方にオリジナリティを出さない。我流で進むと壁に当たったり考え違いが生じることがある。
正しい解き方を受け入れる謙虚さも大事。応用に入ったら探究心を持つ。
思考力というのは
パターンを積み上げてこそ育つもの
思考力を育てるために、パターンにあてはめるのはダメだという話もあるが、まずは基本を積み上げ応用へと導いて欲しい。
パターン的な理解の上に、応用力が育つ。
確かに入試は例題のような問題が出ることはないが、基本を身につけていると、それに対応できる。
パターンが無駄ととらえないでほしい。
「わかる」で終わらず、ひとつひとつ「できる」までに仕上げる
「テストではとれないけれど、家ではできるんです。どうしたらいいんですか?」という質問をよく受ける。
低学年はこれでもOKだけれど、高学年は後で出来てもダメだと伝える厳しさも必要。
潜在意識の中で考え続けているから、家でできることも多いけれど、その場ですぐにできないと入試で困る。
「わかる」と「できる」は段階が違う。
低学年は勉強が嫌いになるので加減が必要だけれど、間違い直しをして、またやってみることが大事。「わかったなら、もう一度自分でやってみよう」と実践させ、できたという段階で終わらせる。
今、中学入試の段階で伸びなくても気にしない
伸びないと気にされる方もいるけれど、子どもの伸びる時期はそれぞれ違う。
子どもはある時、グッと伸びる時期がある。子どもにあった学校選びを。
これ、よくわかります。伸びる時期は人によって本当に違う。
ずっと伸びっぱなし(?!)のツワモノもいるけれど、後から伸びるタイプ、先に伸びて後から伸び悩むタイプ、様々ですよね。
よくあるのが、中学に入ってからグッと伸びるタイプ。昔、いませんでしたか?
いろんな教材で「あと伸び力をつける」という魅力的な言葉を見かけますが、大部分はその子の持って生まれた性質。
うちの子は恐らくどんなに「あと伸び力」をつけるといわれている教育をしてもあと伸びしないタイプだと思うので(ある程度、遺伝要素ありますよね)、今のうちに引き上げられるだけ引き上げておければいいなぁと思っています。
子どもの伸びる時期が入試の時期に重なるの一番いいのですが、なかなか運よくそうもいかないのが現実ですよね。
身につけておきたい習慣
まず人の話を聞く力を
話が通じない時がある。注意力散漫になっている時は仕方ないけれど、人が話していることをしっかり聞きとる力は必要。
まず、日本語のヒアリング能力を高めることが大事。
プレゼン力も必要。どんなことを塾で習ってきたのか保護者が聞くのも、子どものヒアリング力を高める。しつこくすると嫌がるので、たまに先生の話はきっちり聞くことを伝えておいて欲しい。
基本的にここで大きく差がつきますよね。先生の指示を聞いていないようでしっかり聞いている子と、本当にまったく聞いていない子…うちの子の小学校の学年目標も「しっかり話を聞く」でした。
計算ミスを防ぐために字を丁寧に書き、正確に
計算ミスを防ぐために字を綺麗に(丁寧に)書く習慣を。
男の子の場合特に筆算の縦列がズレていくことがある。
字の大きさをかえないなど、噛んで含めるように伝えていくことが大事。
計算練習をを少しずつ重ねること。
4年生から計算が複雑になる。速さと正確さでは、まず正確さを優先させてほしい。
毎日なんとくではなく、全部正解してやると気持ちで、計算が作業にならないように。
やる気をそぐので、頑張ったのにミスした時は責めないように。
5年生くらいなら、自分で何が原因かどういうミスをしたのかという分析をさせる。
間違ったいいわけみたいなものを書いておくといい。
どんなミスが自分は多いのか、自分で把握しやすい。
うちの子は筆算にする時、数字を写し間違います~!この前、久しぶりにこのミスの癖がでました。
答え合わせとその後の直しをきちんとする
宿題をするだけで終わるが子がかなりいる。
自分のバツを見るのがイヤがいやで、解き直しをするのもイヤな気持ちになり、答え合わせしないで次の問題へとすすみたがる。
しかし、答え見てわかった気持ちで止まらず、解き直し(何も見ずに自力で解けるか確認する)することが大事。
これは大人が誘導する。これをやると点数があがると。
自分で答え合わせ嫌がりますね~!うちの子もマル付けしてもらいたがります。バツの見直し好きではないので、ものすご~く気をつかいます。
しっかりノートを使う
ノートに取り組んだ時間まで書かせる塾もあるが、とにかく日付はしっかり書くこと。
テキスト名と問題番号、式と図と(表)と計算と答え、単位すべて書く。
図を写すのは無駄だという生徒もいるが、図形もノートに写すこと。
2・3年で立方体かけなくても6年ではサッと書けるようになってほしい。
低学年のうちからきっちりと図も書く練習を。
塾でも家でも、筆算もすべてノートに書き、計算用紙(テストの時は使う)は使わない。
計算用紙に書くと雑になり、最後捨ててしまうので。
式や筆算を消さない
特に和差算など暗算ですっと答えを出す子もいるけれど、低学年のうちから式や筆算を書く習慣をつけておく。
学年が上がるにつれて差がつく。
自分の間違った計算式を消しゴムで消す子がいるが、それは不要。
少しの間違いくらいなら消しゴムで消してもいいけれど、大きく間違ったところは✖と書いてノートの次の部分に書く。
消しゴムを使う時間がもったいない。
ただし、消しゴムで綺麗に消す練習は必要。
問題用紙の余白に整然と書く練習を
テストを何回か受けると、どれくらいの余白があるかわかるようになる。
ノートほどスペースがないので、ノートよりは若干計算式を少しにしてしっかりかく。図は問題用紙の図をそのまま利用する。半年・一年のスパンで身につける。
最難関を目指し低学年からできること
読み書きそろばん
「2・3年生のうちにどういうことをやっておけば最難関校へ合格するのか?」という質問を受けることがある。
まず、読み書きそろばんが大事。
そろばんというのは、計算のこと。
そろばんの領域を超える話になるけれど、
数に対するセンスというのがあり、偶数かけて奇数になるとおかしい等の感覚など、普段から数に対する意識をもっておくとよい。
興味を持つことはどんどんさせてよい。
本はもちろん、今はインターネットのコンテツもいいものがある。
感受性も磨くと良い。紅葉や雪など普段の現象も。
不用意に5・6年生のものをさせた方がいいというものではない。
どんどん無理に先取りさせなくても、塾でしっかり教えてくれるから大丈夫なんだと思います。ただ、本人がやりたいとか好きなならドンドンさせてもいいんだと思います~。ネットでいろんな学習ができますもんね。
次の記事に無料で小1~小6の授業動画が見られることを書いています。shimausj.hatenablog.com
小学生向けの教材を下見に行った記事はこちら。
興味をもって楽しく勉強する本として。
こういう本を楽しむのもいいかもしれません。
決められたことを続けてできるようにしておく
「最難関校を目指すお子さんは別世界の子だ」という方いるが、そうではない。
最難関を目指すお子さんに共通する点は、決められたことを続けられるお子さんだということ。
決められたことを続けてできるように、4年生くらいから決めて動くこと。厳しい内容でなくてもいい。まずは続けることを。
小さいうちから何かをきっかけに続ける習慣を持つのも良い。お手伝いでもいい。今日は気がのらないからやらないではなく継続するのが大事。
子どもはよく「やればできるんだ」と言い訳をする。でも、やらないと意味がない。まずは普段の「やり続ける」習慣作りから。
よろしければ、次の記事もお読みください。
子どもを伸ばす親の関わり方
家でもテストの時間くらい集中できるように
「親としてどこまで関わればいいのか」とよく質問をうける。
テスト時間の途中で休まないように声掛けを。
テスト時間中、すべて集中している子は実は少ない。
テスト中(30分くらい)低学年、たまに高学年でも時間中にホッとしている時間を持っている子もかなりいる。
普段の塾のテストの時間くらいは、家でも継続して集中するように。
優先度を見極め、時間管理とチェックを
「課題が多すぎて困る」という話を聞くことがある。
優先度が子どもにはわからないから、親が選別する。
全部できなくてもいいから、「わかった」で止まったものをたくさんにするより、確実に「わかった」➡「できた」ものを少しずつ増やすように。
塾の予定を確認して時間管理のチェックをする。
低学年は易しいものから難しいものへ。全部できなくてもOK!
高学年は担当教師も厳しくなり、全部と言われるが、簡単すぎるものは飛ばして、少し難しいくらいのものを中心に。
ひとつひとつ「わかる」ではなく、「できる」まで引き上げることが大事。
無理をさせないように。
できたらカッコイイと気持ちを盛り上がげる。
勉強の仕方が中学入学後も生きる。
これはそうだなという話だけでも実行するようにと、動画が締めくくられていました。
確かに、実行しないと時間の無駄。実行しないと視聴した時間が生きてきません。 塾は親の教育もしっかりしてくれますね。何かひとつでも新しく行動できるようにしたいなです。
他の塾の説明会とも重複する部分がありましたが、塾によって違う部分もあり、とても参考になりました。
「国語の勉強法・算数の勉強法」は、次の記事のテストを受けた特典動画の一部でした。
次の記事の内容は、高校受験・中学受験両方見据えた塾で聞いた話です。
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